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自粛ムードな今こそ儲かる店だってあるはず。週末は出前でもとって自宅で映画でも見たらどうだろうか。

政府の専門家会議が、「これから1~2週間が急速な拡大に向かうか収束できるかの瀬戸際」という見解を表明しました。

この流れを受けて、Jリーグも3週間の試合中止を発表しました。様々な催事が中止の判断を下しています。楽しみな予定が中止となってしまい、まるで台風が来る前のような非日常感からくる胸騒ぎを感じます。

台風と異なるのは、不透明感です。専門家が言っているとはいえ、本当に2週間で脅威が過ぎ去るのか分かりません。どこでどの様な被害に遭うかも分かりません。不安が募る一方です。

不安は不安なのですが、気持ちまで後ろ向きになる必要は無いと思います。悪いことがあれば、その裏で良いこともあるはずです。正常化バイアスだと言われるかもしれません。それはその通りなので結構です。

以前に「テレワークが普及して都市一極集中が緩和したら良い事だらけかもしれない」という記事を書きました。この機会に社会問題に風穴を開けられるのではと前向きな気持ちで考えてみた記事です。

今回はこの非常時にこそ経済的に潤う機会を得る事業者があるのではないかと考えました。どんな事業に追い風となるのか、想像してみたいと思います。

グループワーク提供サービス

まず最初に思いつくのは、グループワークの提供サービスです。初歩的な部分ではバックオフィス業務のIT化、より高度な部分ではテレワーク実施環境の構築です。

出社しなくても済む業務はまだまだ存在しているかと思います。例えば書類に判を押さなければならない業務です。この機会に紙で行っていた業務を電子化してみようという企業はあるかと思います。(IT化による効率化は総務省の補助が受けられます。)

明日からとか来週からといった緊急的な導入は予算の問題もあると思うので難しいでしょう。動き出すのは事が落ち着いてからです。IT化の推進を商売にしている事業者は、この事態を事例として売り込みやすくなります。

売り込み文句は「東京オリンピックの混雑への対策」です。都市圏においての機運は十分に高まっているはずなので、進めやすいと想像します。

テレワーク実施環境については直ぐに導入できるかもしれません。チャットツールは「とりあえず」でも導入してもらいやすくなっていると思います。

しかしテレワークが実施可能な文化の醸成や、情報システムの構築も必要なので、直ぐには効果が現れないかもしれないので注意が必要です。

住宅地の飲食店

催事が中止となり、自粛ムードに包まれると、週末になっても地元にとどまる人が多くなりそうです。どれだけ自粛しても行われる消費行動があります。それは食事です。

食事についても、比較的近所で済ませようという人が多くなるのではと予想します。そうなると、買い込んで自宅で食事をしたり、普段は入らないような近所の飲食店で食事をする人が増えるかもしれません。

好機なのはゆったりとした空間を売りにしている飲食店です。普段は訪れない客層に来店してもらう良い機会です。

出前を実施している飲食店はさらに好機です。近所でポスティングでも行えば、この機会に食事してみようという人が現れるかもしれません。

屋内娯楽全般

自宅で楽しむ類の娯楽を提供している事業者は好機です。幾つか考えられますが思いつくところで、ビデオゲーム、書籍、映像作品、音楽などです。

特に手っ取り早そうなのはスマホで済ませられる娯楽です。店に買いに走らずダウンロードで済ませられるコンテンツは強そうです。スマホゲームはアプリをダウンロードするだけです。電子書籍もダウンロードするだけです。定額制の映画はストリーミングで見放題です。

コンテンツを提供するYouTuberも再生回数を伸ばす絶好の機会かもしれません。催事を中止したコンテンツ提供者は提供予定だったコンテンツをネット配信に切り替えてみてはいかがでしょうか。普段は接しないセグメントとの接点を増やす機会にできるかもしれません。

今こそ新規顧客を取り込む機会

経済的損失の試算はあらゆるメディアから発信されています。総合するとそれは避けられないのかもしれません。しかし、だからといって悲観するのは時期尚早です。

サラリーマンの身分で無責任なことを言っても響かないと思いますが、言わせて下さい。

事業者は普段と異なる行動を取る人々を客層に取り込む絶好の機会にもなります。守りに入らずに、いかに攻められるかを考えると、思わぬ好機を得られるかもしれません。

今こそ消費行動を続けよう

消費者としては、消費行動まで自粛はしないようにできると良さそうです。

週末に行く予定だったイベントの渡航費の分だけ自宅で映画を見るのはいかがでしょうか。その際に、こんな時くらいは少し高めのピザの宅配を頼むのも良さそうです。

テレワークをしている方は、都会のオシャレなランチを嗜んでいたその予算で、近所の定食屋で食事してみてはいかがでしょうか。帰りにいつも気になっていた洋菓子屋でおやつを買うのも良さそうです。

「金は天下の回りもの」と言います。こんなときだからこそ、消費行動は自粛せずに可能な範囲で経済を回していけたらいいなと思っています。数多の災害を乗り越えてきた日本人であれば絶対に乗り越えられると信じています。

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