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創業から5年半勤めたBENLYを退職し、オイシックス・ラ・大地に入社しました

創業メンバー・事業部リーダーとして5年半勤めた株式会社BENLYを退職し、オイシックス・ラ・大地株式会社に入社しました。「これからの食卓、これからの畑」という理念をもとに、EC事業のメンバーとして会社の非連続的な成長のために幅広く課題解決や業務に取り組んでいきます。

BENLY設立前の2013~2014年頃はベンチャー起業が盛り上がり始めていた時期で、当時大学2年生だった僕は「新卒では家族のためにお金の稼げそうな大手に行くつもりだけど、ベンチャーっていうものにチャレンジしている人もいるんだな。」と少し違う世界のことのように感じていました。しかし思いがけず出会いがあり、僕も学生ながら創業メンバーとしてベンチャー企業でキャリアを始めることになりました。

当時の自分は社会人経験も無かったので、お恥ずかしながら「そもそも働くとはどういうことなのか?」「上場を目指すとはどういうことなのか?」何もわかっていませんでした。そんな状態で「ベンチャーって成長できそう。」「色々な経験が積めておもしろそう。」と割と軽い気持ちでジョインしてしまっていたのですが、様々なハードシングスを乗り越えていく過程で徐々に覚悟が生まれ、気がつけば本気になり、全力疾走していたらあっという間に5期目が終わっていました。

5期目の終わりを1つの節目として自分の将来を考えた時に、「自分にできるだけのことはすべてやり切った。」「もう少し規模の大きい会社で腕試しをしたい。」という気持ちが強くなりました。そんな中で、ビジョンにもビジネスにも大変共感していたオイシックス・ラ・大地株式会社とご縁があり入社を決めました。

会社はただの箱でしかないですが、僕にとってBENLYは一緒に頑張る仲間と出会えた場であり、たくさんチャレンジの機会をいただいた先生のような存在でもあり、僕自身の時間とエネルギーを極限まで注ぎ込んだ人生そのものでもあります。暖かく送り出してもらったメンバーのみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。もらったもののまだ半分程度しか返せていないので、卒業生として今後は外から恩返しができたらと思っています。

今ふり返ると、まだ社会人経験も無い学生だった自分がファーストキャリアでいきなりベンチャー起業にチャレンジしたのはなかなか思い切った決断でした。まだ若くてリスクの取りやすいタイミングだったからこそ、まだ何もわからない自分だったからこそベンチャーに人生をベットできたのだと思います。そして何もできなかった自分に、何度失敗してもバッターボックスを用意してたくさんバットを振らせていただけたのは本当にありがたく、この5年半は自分の人生の中でかけがえのない財産になりました。

「日本をもっと世界へ。」という理念のもと、デジタルの面ではWebマーケティング全般やメディア運営などに、リアルの面では国内外倉庫業務や多言語カスタマーサポートといったオペレーション構築などに、ビジネスの観点でもBtoB・BtoC両方にチャレンジさせていただきました。それらの経験で身についた個別のスキルや知見はたくさんあります。小規模ながら企業活動の全体観を持つこともできました。ただそういったことよりも、「本気でやればだいたいのことは何とかできる。」という自信・胆力が一番コアな強みとして身につきました。以前よりも少しだけ自分のことを信じられるようになりました。

どのベンチャーでも立ち上げからの数年間はだいたいそうだと思いますが、正直この5年半のうち7割は大変なことや辛いことが盛り沢山でした。過度な自己責任論は思考停止につながり問題の本質から目を背けた精神論になりがちなのであまり好みませんが、会社を成長させるという目標を起点に全てを考えると、いやがおうでも自分の実力の足りなさと真正面から向き合わざるを得ませんでした。自分のダメさを客観的に冷徹に認識する。それを認めて受け容れる。悲観的にならずフラットな気持ちで理想の自分との差分を日々粛々と埋めていく。今の自分にできることを常に出力最大限でやり切る。特に後半2年間はそんな修行僧のような毎日でした。

この5年半をふり返ると「ベンチャーは最高。」「起業は最高。」などと安易にはとても言えません。それでも僕にとっては「あぁ、頑張ってやってきてよかったな・・・。」と思える、人と機会に恵まれた良き5年半になりました。悔しさがもうひとかけらも無いと言えば嘘になりますが、心は前を向いて一歩を踏み出せています。

ここからは一旦まっさらな自分になり、会社の先輩方が積み上げてこられたものに自分もしっかり積み重ねていけるよう、ベンチャー生活で身についた”3K”(考え抜く・気合・覚悟)を生かしつつ地に足をつけてまたゼロから愚直に努力していきます。上場を目指すベンチャー企業という船からは降りましたが、僕個人の目標や原動力は変わりません。報われるべき人が報われるように、広まるべきサービスやプロダクトが世の中に広まるように、そういったことを身の回りから社会まで綺麗事ではなく本当に実現できる自分になるために、僕は僕のために「強いビジネスマン」を目指して今後も精進していきます。

前職でお世話になったお取引先の皆様、パートナー企業の皆様、BENLYのみんな、長い間本当にありがとうございました。直接ご報告できていなかった皆様、このような形でのお知らせとなり大変申し訳ございません。今後ともよろしくお願いします。そしてオイシックス・ラ・大地の皆さん、これからどうぞよろしくお願いします。

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