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人のフィルターを通して見る世界

突然ですが、昨日からnoteの表紙画像のクオリティが上がりました。

これまでは自分が撮った写真を主に使っていたのですが、写真を撮る頻度が低い私はあっという間にネタ切れに。

そこで外部リソースに頼ろう!と考えて思いついたのが大学時代からの友人の写真たちでした。

とにかく変なやつなのですが、彼女の写真はすごく好きで、私が写真というものに興味をもつきっかけになったといっても過言ではありません(本人には言ったことないけど)。

一緒に出かけたり旅行した中で撮った写真を見せてもらうたび、同じものを見ているはずなのにそこには全く違う世界が広がっていて、その世界の切り取り方が独特で。

「この人には世界がこう見えているのか」と自分とは違う視点にいつも驚かされています。

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最近はカメラの性能もどんどんあがり、加工アプリも当たり前のものになり、一見するとプロの作品かアマチュアの作品か見分けがつかないことも増えてきました。

それは写真だけではなく、絵でも文章でも同じこと。

ウェブ進化論で「知の高速道路」と表現されていたように、どんな分野でもある一定のレベルに達するまでにかかる時間は圧倒的に短くなりました。

プロとアマの境界線は、どんどん曖昧になっていく。

そんな中で個性がでるのは、小手先のテクニックやツールの選び方よりも、その人の"世界の切り取り方"なんじゃないかと思います。

それはある意味哲学にも近いのかもしれない。

同じものを見て同じ経験をしても、私が見ている世界は私にしかわかりません。

心震わせたもの、グッときた瞬間、胸に刻まれたこと、そういったものは人によって違いがあるのが当たり前です。

そうした自分の世界観を他の人にもわかるように表現するのが写真であり、文章であり、歌であり、ファッションであり。
つまりそれが"芸術"と呼ばれるものなのだろうと思います。

自分が見ている世界がつまらないなと感じたら、別の人のフィルターを通して見る世界を覗いてみる。

そうやってちょっとだけ見ている世界の角度を変えてみると、思ってもみなかった世界に出会えるかもしれません。

(Photo by tomoko morishige)

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