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「知性ある消費」を目指して。noteと新しい取り組みをはじめます。

本日より、noteの新カテゴリページ「ショッピング」がオープンしました。

この状況下で厳しい状況にあるお店やブランドを支援したいと前倒しのローンチも考えていましたが、「せっかくならきちんと準備していいものを届けよう」ということで、議論を重ねながらやっとお披露目の運びとなりました。

ショッピングカテゴリが生まれた背景については公式noteにも綴られていますが、個人的に思い入れの強いプロジェクトでもあるので、私個人の視点からショッピングカテゴリの背景と展望についてお伝えしたいと思います。

なぜ、お店のHPには一方的な「おしらせ」しか載っていないのだろう。

このプロジェクトの背景には、私が常々感じてきたお店のHPへの違和感がありました。

商業施設のHPもブランドのHPも、すべて企業からの一方的な「おしらせ」しか載っていないのはなぜなのか。
逆にSNSで毎日のようにバズっている使い手目線のおすすめ商品や活用方法のHOW TOはSNSの中だけに閉じてしまっているため、検索でたどり着いた顧客はSNSのバズコンテンツに触れることなく通り過ぎてしまう。

企業は企業の発信だけ、顧客は顧客の発信だけ。
それぞれが自然と住み分けをしてしまっていることで、いいものと出会うきっかけを失っていることが多いのではないかとずっと考えてきました。

たとえばルミネや109の効率的な周り方を消費者目線で解説するコンテンツや、高見えするニトリ商品まとめが公式HPに掲載されていたら、滞在時間も伸びるし、より企業に愛着を持ってくれる人が増えるはず。

しかしこれが実現できないのは、企業のHPは書き手が企業1人に限定されるからです。

であるならば、noteの仕組みを使えば売り手と買い手の垣根を超えて、新しい出会い方が作れるのではないか?

そう考えて提案したプロジェクトが、ショッピングカテゴリの原型となりました。

noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションとしています。
ここで言及されている「だれもが」に該当するのは、個人だけではありません。
法人も個人と並列に「クリエイター」として扱われています。

こうした考え方が根底にあるため、noteの投稿も法人と個人が並列であり、個人同士と同じように法人もクリエイターとして他の法人や個人とコラボレーションしています。

noteのフォーマット上であれば、法人と個人の発信が同列に扱われるため、売り手と買い手の違いを意識することなくコンテンツに触れ、そこからファンになり、「仲間」として関係性を築いていけるのではないだろうか。

日頃「知性ある消費」をミッションとしている私としては、単に売上が伸びるだけでなく、売り手と買い手が疲弊することなく楽しみながら買い物ができる出会い方が、noteで実現できるのではないかと考えました。

そこからnote全体としての方針や戦略とすり合わせながら、細かいところを修正して今回のショッピングカテゴリが生まれました。

ショッピングカテゴリのトップをみていただくと、ピックされたnoteの中にはお店の人が書いたものだけではなく、生活者としておすすめをまとめたもの、応援したい思いで書かれたものが混じっています。

普通のメディアでは売り手目線でおすすめポイントを書いた記事か、買い手目線のレビュー的な記事のどちらかに分かれていることがほとんどです。
しかしnoteの場合は売り手と買い手が同列に存在しているからこそ、ものへのこだわりと作り手自身が語るコンテンツもあれば、その商品をどう活用しているかを語る使い手のコンテンツもあり、境界線が曖昧な作りになっています。

私たちの実際の生活を振り返ってみると、本来は誰もが作り手であり使い手であるはずです。
職人さんや農家さんでなくとも、日々仕事を通して私たちは何かを生産しているし、作り手側も多くの時間を消費者として過ごしています。

つまり本来の消費は売り手と買い手がはっきりと分けられるものではなく、混在しているのが自然な状態であるはずなのです。

ショッピングカテゴリのトップページはすべて私がキュレーションしているのですが、売り手目線か買い手目線かに関わらず、読んで新しい発見があるか、わくわくしたり心動かされるものがあるかを基準に選んでいます。

素敵なものは、立場に関わらずみんなでシェアした方がいい。
売り手と買い手の垣根を超えて、素敵なものの情報が集まる場所に育てていきたいと考えています。

センスのいい「キュレーター」も、もっと評価されてほしい。

ショッピングカテゴリのもうひとつの特徴は、タブ内の特集をすべて各クリエイターのマガジンを追加するかたちで運営していること。
マガジンに新しい記事が追加されると、自動でショッピングカテゴリ上の特集も更新される仕組みになっています。

この仕組みによって、見る人にとってはよいマガジンを発見するきっかけに、マガジンオーナーにとっては見つけてもらうきっかけになります。

私自身よくマガジンの活用方法について質問されてきたのですが、記事と違ってマガジンをおすすめする仕組みはないため、カテゴリ分けに使う程度で考えている人がこれまでは大多数だったと思います。

しかしショッピングカテゴリでマガジン自体を紹介することで、マガジンの使い方にも幅が出るのではないかと考えています。

たとえば現在特集として追加させていただているマガジンオーナーのみなさんには、「テーマやハッシュタグに合う投稿があれば、他のクリエイターのnoteも格納してみてください」とお伝えしています。

他のクリエイターの記事もピックすることで、自分たちで記事を書かなくても更新性を保つことができますし、クリエイターに通知がいくため自分の存在を知ってもらうこともできます。

読み手にとっても、他のクリエイターのnoteがピックアップされているマガジンの方がフォローしたくなるはず。
そのクリエイターの発信が読みたいのであればアカウント自体をフォローすればよく、マガジンをフォローしてもらうにはそのアカウントの発信以外に得られるものが必要です。

このように「書く」だけではなく、「見つけてまとめる」、つまりキュレーション力でフォローされる機会もこれからもっと増やしていけたらと考えています。

そもそも、小売の観点からいけばものづくりが上手な人だけが「いいお店」ではありません。
自分たちで作っていなくても、いいものを選ぶセンスによって人気を得ているセレクトショップもたくさんあります。

noteも同じように、たとえ自分で発信するのは苦手でも、いいコンテンツをみつけてまとめるセンスが高い人が評価を得られる仕組みも、ショッピングカテゴリを通して実現できたらと考えています。

現状はキュレーションに注力して使っているクリエイターはそこまで多くないと思いますが、特集で紹介するマガジンは毎月入れ替えていく予定なので、ぜひ多くの人にチャレンジしてみていただきたいです。

自薦他薦問わず、いいマガジンがあれば私のTwitter宛に気軽にDMしていただければと思いますし、推薦用のフォームも近いうちに作る予定です。

これまでとは異なるかたちで、よいクリエイターをフィーチャーできる場所が作れそうなことに、私自身とてもわくわくしています。

noteを通して、「売れる」以上のつながりを。

ビジネスにおいて、「売れれば勝ち」「売れたかどうかの結果がすべて」という言葉をよく耳にします。
もちろん売れなければ事業を存続できない以上、「売れるかどうか」は大きな意味を持っています。

しかし同じ1万円の売上でも、心をすり減らして得た1万円と心が豊かになるようなやりとりから生まれた1万円の間には、帳簿には表れない価値の違いがあると私は感じています。

事業を続けていくために必要なのは、お金だけではありません。
どんなに儲かっていても、嫌々ながら続けている仕事はどこかで破綻します。
サスティナビリティとはエコの観点だけではなく、自分たちが健やかに楽しみながら続けられる環境づくりのことでもあると思うのです。

「noteをやれば売上が伸びますか?」
とよく質問されますが、noteで発信する意味は数字以上に豊かなつながりにあるのではないかと私は考えています。

実際に今とても上手に活用してくださっている方々も、売上より人との出会いに言及されることが多い印象です。
しかも単にお客様とお店という関係ではなく、時にパートナーや取引先でありながらお客様でもあるといった垣根を超えた関係も多く目にします。

もちろん業界が違ったり、売買が発生していなくても、純粋に友人として楽しく付き合える人が増えたという方も多いです。
私自身も、最近出会った友人のほとんどは何かしらのかたちでnoteがきっかけになっています。

そうやって自分が快適に楽しく過ごせる人の輪が広がっていった結果として売上にもつながっていく。
理想的なnoteの使い方は、「楽しんだ先で結果にもつながること」だと私は思います。

新しく生まれたショッピングカテゴリが、そうした出会いのきっかけになっていくように。
ぜひ自分が楽しめるかたちで参加していただけると嬉しいです。

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Retail Futurist / curator。「知性ある消費を作る」をミッションに掲げています。 将来は世界一の店舗メディアを作る予定。noteの有料マガジン「余談的小売文化論」とコミュニティマガジン「消費文化総研」もよろしくどうぞ!

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