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イベントとしてのファッションショーの価値

「ファッションショーは本当に必要なのだろうか」。

2、3年ほど前から海外メディアではしばしばファッションショーの変化と存在意義が議論されてきた。D2Cが定着し、百貨店などの小売バイヤーやファッションメディアを通さずとも顧客に商品を届けられるようになったことで、「ファッションショー不要論」は年々高まっているように思う。

さらに発表した瞬間にファストファッションにパクられる問題や、ハードスケジュールによる労働環境問題、See Now, Buy Nowをはじめとするテクノロジー活用の是非などファッションショーが直面する課題は多い。

これまでは伝統と商慣習によって連綿と続いてきたランウェイ文化も、今回の世界的パンデミックによって抜本的な変化が起きるかもしれない。

個人的に変化の可能性として一番大きいと思っているのが

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