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立ち向かう幸せも、受け入れる幸せも。 #soar応援

みんな違ってみんないい

と金子みすゞは言った、けれども。

実際には「みんなと違う」ことはあまりハッピーだとされないことが多くて、できるだけみんなと同じでありたい、普通から外れたくないと思うのは私だけではないと思う。

そんな「生きづらさ」は多かれ少なかれみんなが抱えているもので、そしていつ自分が「普通じゃない側」にいくかわからない。私はいつもそう思っている。

「マイノリティ」というとほんの一部の人だけの話に聞こえるけれど、誰だってどこかしら自分の中にマイノリティな部分を持っているものだと思う。

「すごいね!」
「変わってるね〜」
「そんな人はじめて会った!笑」
こんな言葉をかけられるような、大多数とは違う自分だけの特徴は、誰しも1つや2つはあるはずだ。

そして、その特徴を好意的に受け入れてくれる場所にいることこそが、幸せにつながるのだと思う。

例えば、私は以前「私は『家族』をアップデートしたい。」という記事を書いた。

結婚をして子供を産むことでしか、家族を得ることはできないと思いこんでいるから、私たちは苦しいんじゃないだろうか。

だったら、「家族」を血縁関係や婚姻届の有無だけではなく、もっと広範囲なものにできたらいい。

私のこうした考えに賛同してくれる人は日本全体から見たらほんの一握りだし、思想としてはまだマイノリティな方だと思う。

将来、自分が子供を産むかどうかに関わらず、養子縁組や里親制度に興味があるけれど、そうした取り組みに興味のある人自体が少ないし、こういうことを公に書いている人と結婚しようと思う人もかなり少ないと思う。

だからなんとなく言い出せなかった「こういうことに興味がある!」を、文字にしてみようと思ったのはsoarの記事がきっかけだった。

soarは、「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく」をコンセプトに、人がそれぞれに抱えている「生きづらさ」を自分のやり方で受容した過程を丁寧に伝えるメディアだ。

障害者、難病、LGBTだけではなく、家族のあり方やうつ病など、私たち自身にも身近なテーマを幅広く扱っている。

soarの記事を読んでいて思うのは、自分の「生きづらさ」への向き合い方は千差万別だということ。

例えば、全力で立ち向かうという向き合い方もある。
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一方で、生きづらさの原因を受け入れた上で、よりうまく付き合っていく方法もある。
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同じような悩みを抱える人の中でも、その向き合い方は人それぞれで、でもそこに優劣なんてないのだと思う。

克服しようと戦い続ける人だけが偉いわけではないし、逆に「現実的に考えたら諦めて受け入れるべき」という権利は誰にもない。

大切なのは、ただ自分が納得しているということ。
それだけなのだと思う。

そして、soarの記事を読んでいると、あくまでその人の選択であって「あなたはどう思う?」と聞かれているような気持ちになる。

それはきっと「この人たちはすごい!みんなこうあるべき!」という押し付けにならないように気をつけつつ、でもその人たちの魅力が伝わるように、ちょうどいいバランスで書かれているからなのだと思う。

立ち向かってもいいし、受け入れてもいいし、ときには逃げることも必要かもしれない。

それは誰かに答えを求めるのではなく、自分がどうしたいかをしっかり自分と話し合って決めること。

つい「こうでなければならない」と自分の思考を狭めてしまいがちな日々の中で、ときどき立ち寄る息抜きの場所のような、そんなsoarというメディアが次の1年もさらに大きく羽ばたけるように、これからも応援しています。

\ soar 2周年おめでとう /

▲先日、soarのみなさんに会いに言ったときの一枚。みんな本当に心が綺麗で深い思考を持っている方ばかり!

(Photo by artnart
表紙写真は、Snapmartで購入しました!

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