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これからの、小売の話をしよう。

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ショップは、ただモノを"売る"だけの場所ではなくて。そしてお客様は"買ってくれる"だけの相手でもなくて。明日がくるのが楽しみになるような、そんなショップがそこら中にある世界につい… もっと読む
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2019年11月の記事一覧

D2CとしてのPBがとるべき発信戦略

D2CとしてのPBがとるべき発信戦略

今年に入って急激に市民権を得てきた『D2C』だが、その定義は曖昧になりつつある。
ブランドが増えるにつれて競争も激化し、アメリカでは多くのD2Cブランドが百貨店や小売店と提携し卸売したり出店したりしている。
最近では直接小売だけではなく、デジタル施策を中心にしたブランドという意味で『デジタルネイティブブランド』と呼ばれることもある。

こうして時の経過とともに定義が変わり続けるD2Cだが、直接商品

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ライブコマースでモノは売れるのか

ライブコマースでモノは売れるのか

中国での流行を皮切りに一時期トレンドワードとなった『ライブコマース』。
日本でもライブコマースを主軸に据えるインフルエンサーやプラットフォームが生まれ、小売の新たなジャンルとして注目を集めてきた。
ここ最近あまり話題に上らなくなっていたライブコマースだったが、先日三越伊勢丹が配信したプレスリリースによって再注目されることとなった。

本文をよく読めば『三越伊勢丹が過去に実施したライブコマースで、過

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プラットフォームの戦略は、コンテンツに依存する

プラットフォームの戦略は、コンテンツに依存する

消費文化総研の定例雑誌読書会中、『そういえば"マルイブランド"ってもうほとんど雑誌に載っていないよね』という話になった。

マルイブランドとは、花柄スカートやパステルカラーのアンサンブル、Aラインのワンピースなど『ザ・女の子』色の強いアイテムを扱うブランドの総称で、ほとんどがマルイに入っているため勝手に作り出した造語である。

えびもえ全盛期のCanCamがその人気を牽引し、一時期は大学生からOL

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