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現場からは以上です。2nd

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「現場からは以上です。」マガジン内のnoteが100を超えたので、2ndマガジンを作りました。 「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、… もっと読む
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2020年6月の記事一覧

発見の裏には、必ず伴走者がいる

発見の裏には、必ず伴走者がいる

毎日noteを書いたりツイートしたり、さらにはコミュニティのSlackでもまなびを投稿したりと常に何かしら発信しているので、そのネタ元を聞かれることがよくある。

これまではずっと「本を読んだり映画やYouTube、Podcastなどのインプットを増やすこと」と答えてきたけれど、自粛期間中に人と会う機会が激減してから、実は人と会うことが一番重要なのではないか、と思うようになった。

3月からの3ヶ

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うまくいかなかったことは、文学になる

うまくいかなかったことは、文学になる

通常、歴史は勝者の視点から語られる。
現在支配している側の解釈が正史となり、それが「事実」として受け継がれていくのが世の常だ。

一方で、たとえば日本書紀に対する古事記のように、鎌倉正史に対する平家物語のように、歴史の裏には常に「文学」があった。
歴史書には描かれなかった悲喜交々を文学から読み取ることで、私たちはより立体的に過去を遡ることができる。

現代でも、書籍になったり漫画やドラマに描かれる

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豊かさとは多くを得ることではなくたくさん「回す」こと

豊かさとは多くを得ることではなくたくさん「回す」こと

「戦争は資本主義が加熱し、奪うことで成長しようとしはじめたときに起きるのだ」

100分de平和論を見て一番印象的だったのは、経済のあり方について書かれた本が半分を占めていたことだった。

ブローデルの「地中海」と井原西鶴の「日本永代蔵」。

一見すると「平和」に直接関係のないように思えるこの二冊から読み解く平和のあり方は、私たちがこれから「成長」にどう向き合うかを考えさせるものだった。

二冊に

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対話型ジャーナリズムを目指して

対話型ジャーナリズムを目指して

「ジャーナリズム」と聞くと、取材対象者を追求するイメージを持つ人も多いかもしれない。
そのイメージはあながち間違いではなく、報道の役割は本人が話したくないことすらも引き出して真実を伝えることにある。
話したいことを気持ちよく話してもらうだけでは、報道ではなく広報になってしまうからだ。
相手が隠したい、濁したいと思っていることにも切り込み、他の取材で得られた情報をもとに話しづらいことも話さざるをえな

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私の発信は、「思考の補助線」でありたい

私の発信は、「思考の補助線」でありたい

先日、とある打ち合わせの際に「最所さんのnoteは思考の補助線のような存在ですね」と言っていただいた。
私の発信スタンスは、まさにこの一言に集約されるのかもしれない。

noteでもTwitterでもイベント登壇でも、何か公に言葉を発する際に心がけているのは、小林秀雄が書いたこの一節だ。

私の発信哲学は、「批評の神様」と呼ばれた小林秀雄の考え方をベースにかたちづくられているといっても過言ではない

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