ラブソング

『うみべの女の子』の磯辺みたいにひょろっとしたヒーローがこわい敵と戦っていて、それをハラハラしながら見守るアクロバティックな夢をみた。
二度寝を繰り返し、起床は13時。たまごかけご飯を食べた。

京阪に乗った。
最近恋人のことを文章にしようかと考えているのだけれど、彼のもろもろをメモに書き起こしているうちに、好きな気持ちが増してしまった。惚れ直す、という言葉は気恥ずかしいので、恋をし直している、と表現したい。私のしらない彼の過去とかにただ、思いを募らせていて、恋はとくに自分の心の中の動きでしかないのだと再認識している。相手はそのまま、変わっていないのだから。

車窓から晴れた町を眺めつつ、ラブソングだけあつめたプレイリストを有線イヤフォンで延々と再生した。「全部全部あげよう それくらいはなんてことないんだよ」なんてまっすぐ言えるような愛を持ちたい、と思う。私はおとなになる必要がある。

大阪古着祭に行った。会場のある南港、めちゃめちゃ遠い。それですでに疲れていた。若々しくて陽気な人たちが多く感じて気後れした。
ときめく古着は一着も見つけられず、交通費無駄にしてしまったなあ、と思った。同じ会場で別のイベントがあったらしく、コスプレイヤーさんたちがわんさかいた。カラフルで目が楽しかった。コスプレをしたことはないが、自分が自分の好きな人になる、というのはさぞ幸福な行為だろうと想像する。好きを追求している方々はとても素敵。

noteで繋がっていた方がアカウントを消したようで、残念に思った。人はずっと同じようにはいかない、関係も、気持ちも。

文字通り電車に揺られて帰った。全然座れず、森田童子を聴きながら『風たちの午後』の夏子を気取り、メランコリックな表情で立ち続けた。ふつうに結構疲れていた。

どこにも寄らず京都に着いた。ご飯を作る気力がなかったため、微風台南という台湾料理屋さんでカレーと卵焼きを食べた。中国語の正式なメニュー名を忘れてしまったのでこんな書き方しかできず、魅力が半減するのが悔やまれる。卵焼きがすばらしく美味しかった。

隣のコンビニでジャイアントコーンを買い、頬張りながら近くを歩いた。開封に失敗して手と口をベトベトにさせたが、夜なので見えるまい。
ふと、好きな人とセブンティーンアイスを一緒に食べたいなあと脳裏に浮かんだ。

住んでいる寮に帰った。部屋のカーペットで仮眠をとったあと、今日の掃除当番を全うした。それから面倒だったお米を炊き、ちゃんとお風呂に入った。

今週は、大好きな3人とそれぞれ逢瀬があるスペシャルウィーク。楽しみ、たのしみ。

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