生理から逃れたいノンバイナリーが、ミレーナ入れて生きやすくなろうと挑戦する記録③ ～ミレーナ挿入翌日から1か月目検診の話～
こんにちは、くおんです。
このnoteは、生理から逃れたいノンバイナリーが、ミレーナを入れ生きやすくなろうと挑戦する記録です。
これから①～③までの３つに分けて書いていきますね。
個人の経験や記録は、またどこかでお伝えするかもしれません。
それでは、さっそくはじめます。
あ、前回もその前も書きましたけれど、
生理のことよくわからないけど知りたいとか、
パートナーがピル飲んでいるとか、
LGBTでセクシャルマイノリティで生理があるってどんな感じなんだろうとか、
そういう方も、ちょっとした興味本位で構わないです、
ぜひぜひ目を通してみてくださいね。
「ミレーナ」という単語から聞いたことがない方は、
第一弾からお読みいただくとガッテン承知していただけると思います。
そもそもミレーナとは
ミレーナ52mgは、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システム(IUS: Intrauterine System)です。低用量経口避妊薬(OC)の避妊効果と、子宮内避妊用具(IUD)の長期の避妊が可能であるという特徴を持っています。また、過多月経＋月経困難症の治療薬として国内外のガイドラインですすめられています。現在では世界約130カ国で、延べ約3,900万人の女性が使用していますー子宮内黄体ホルモン放出システム ミレーナ®52mg
なんのこっちゃ？かもしれませんね。ざっくり言うと、子宮にこういうの
を入れて、そこから5年間少しずつホルモン剤を出させることで避妊効果がある、なんともすごいヤツです。
こんなの子宮に入れるの痛くないの？の質問には、前回noteでお答えしています。お時間いただけるときにどうぞ～
生理の回数が昔に比べ増えている、圧倒的に
生理がある人が「女性である」とは言えなくなっている今、
女性だから生理の回数が増えているとは言えないなと思っています。
（女性の前提を教えてほしい）
けれど、ノンバイナリーでも雌性生殖器（女性器）をもつ自分に置き換えると、
初潮を迎えてから少なくとも250回以上は生理が起きていて、これは昔の女性の生涯の月経回数がおよそ50回だったということのすでに5倍以上。
なので、くおん流言い方
「女性器持つ人」で、妊娠する人の閉経までのざっくり回数イメージ
妊娠することイコール生理がない期間となるんですね～
生理についての詳しいことは、以下リンク先に譲りますね。
月経概数が、昔の10倍？！など書かれています。
私の場合、この人生で子供を産む選択をしない。
けれど体はずっと休まず毎月のように妊娠・出産のための準備をしているのですよね。。。（体ってすごい！）
（自分の認識と体がズレていることがまざまざとわかる！＞自分認識ノンバイナリー）
これは単純に必要なかったものを毎月経血として体から排出すればよいということではなく、
自分の体内が変化してつくられているものが、ある日急に崩れて流れ出るイメージ。
どうせ使わないのに作ってもらい続けるの悪い気がするし、
使わないのに作るそのエネルギーで別のことしてほしいし、
それによりメンタルまで引きずられることもあるし、生理痛が起きたりもするし、
実はお互いとって良くないことばかりじゃない？
少なくする/なくしたほうがよいんじゃない？
と私は体に対して思うので、方向でミレーナの力を借りて計画進めております。
とはいえ、ミレーナは5年持つので、私が入れられるのはあと1～3回ですけど、
そうですね。。。8回とか入れるようなケースでは体にどのように影響が出てくるかは私にはわかりかねるので、
ぜひとも医師に相談してみてくださいね。心配事はまず医師に相談！
私自身の副作用と思われる状態の話
副作用として生理の終わりが伸びる、不正出血のお話があったと前回note記事にて書いたのだが、ほんとにね、見事に自分には起きました。
副作用については Bayer Globalの「副作用について」にきっちり書かれています。
ミレーナ52mgを装着後、次のような副作用が起こることがあります。
症状が長く続くときやひどい場合は医師に相談してください。また、異常な痛みや出血があった場合にはただちに受診してください。
・月経出血日数の延長
・月経時期以外の出血
・月経周期の変化
・腹痛
・卵巣のう胞（通常はホルモン変化にともなう一時的なもの）
※卵巣中の成熟した卵胞が排卵せずに（卵胞の破裂が起こらずに）、卵胞液が残って液体のたまった袋（のう胞）となったもの。ほとんどの場合、症状はなく、通常2～3ヵ月のうちに自然に消失するが、まれに消失しないことがあり、持続するまたは急な腹部膨満感や下腹部痛（圧痛）がみられることがある。
・IUS除去後の出血 など
他にも副作用はあるっちゃあるのですが、私には以下3つがまんまと起きました。
・月経出血日数の延長
・月経時期以外の出血
・月経周期の変化
また1か月検診後にも結構な出血が続きました（いつか書きますね）。
挿入後は5日ほどだらだら出血というか血液まじりの何かが出ていて、
そのあともタンポンを入れて過ごす方が多かったですね。軽い用ですが。
閑話休題
産婦人科やウィメンズクリニックて、LGBTQやアセクシャルの人はかなり緊張する空間だったりする。たぶん、ちょっとした配慮でずいぶん変わるけれど、医療提供者サイドの想像力にかかっていたりする。
— 藍住くおん (@quonzlibrary) August 8, 2022
今回のnoteにもちらっと書きましたけど、詳しくは次noteに書きます～
体の出血とかばっかり書いたので、ちょっと方向性を変えて、
ノンバイナリーやLGBTQにまつわる
婦人科検診ちょっと緊張するかもなナンバー１書こうかなって思います。
産婦人科やウィメンズクリニックに関わる方に読んでもらえたらめっちゃ嬉しい！
実際、私は市の検診時に質問して、2年後には大幅に記述が変わっていた経験ありです。嬉しかったです。ありがとうございました！
🙂緊張するかもなナンバー１🙂
「性交経験って、どの性別で対象？なんのために聞くの？」
ぜひとも、「問う理由を教えてくれ！！」
これですね、声を大にして言いたい。
たとえば、理由が性感染症ならば、性別関係ないから私は性交経験はあります。
けれど、性別が関係がある性交経験なら話は別ですよね。
（多くの方に読んでもらいたいので、R18にかからないようにぼやかして書いてます）
実際、全然別の理由だったこと、ありました。。。
何だと思います…？
そう、エコー時に膣に入れる棒の太さを変える（真面目）
これにはなかなか香ばしいストーリーがあるんですが、また後日に。。。
（聞きたい方、いるのかな。。。）
さて、話を戻そうか。
来る１か月検診
数日前から生理が始まっていました。
PMS（月経前症候群）の症状は息をひそめ、生理痛はなく（おなか重い感じはあり）、比較的快適な様子。
医師にその点を伝えると、
PMS自体には直接効果はないはずなのだけれど、軽くなる方は多い、とのことでした。医師がニコニコしてくれると、こちらも嬉しくなりますよね。
前回できなかった病院独自の検診セットがあるそうで、それをすること
ミレーナがどうなっているのかをチェック。
「・・・ちょっと出ちゃってるね」
えええっ
「でも、生理は軽くなってるんだよね。…もう一度入れるね」
んあっ？？？！！！
…これが、挿入初日と同じくらいの異物感。
痛みよりは異物感。
痛みはたぶん３くらい。（痛みについての詳しくはこちら）
無事に再挿入されたようでよかったです。
ちなみに
ミレーナは子宮挿入した5年後に抜くことになるのですが、その意図が子宮口からぴょろっと出てるんですね。
これ、自分で触れます。
膣に指突っ込んで、けっこう奥めになりますけども。
ミレーナ出てないことを確認できるので、ちょっと安心できます。
あ、ミレーナを入れても、性交渉は問題なくできるようですよ。
ミレーナは自分の体と積極的に関わりたい方向けかもと思う
生理周期が狂っており、不正出血そこそこあることから、ミレーナ入れてから不安になる方多いかもなあと。ただ、普段の出血量や自分の体調を見てもらったり記録している人なら、どのあたりまで様子見ても良さそうなのか（過信も我慢もすることなく）、医師と相談しながら決めてけるかもなと
— 藍住くおん (@quonzlibrary) August 9, 2022
思っていたよりも私には不正出血が多く起きていて、ちょっとビビっているのが本音です。
（気が付いたら腕から血が流れてたらギョッとすると思うんですね。そんな感じです）
とはいえ、ミレーナを入れているがゆえに起きている不正出血であると原因がわかっているので観察続けます。
そうそう、私はピルを少しの期間だけ飲んだ経験があります。その時は不正出血はなかったです。
物理的に臓器内に何か設置するわけではないので、副作用もそこまでないのかも？と思ったり。（これは私が思っているだけ）
別件ですが薬を飲むという状況は、自分が感じていたよりストレスだったようで、
10年以上飲んでいた薬を飲まなくなったら、気持ちが楽になったのですね。
この点からしても、私にはミレーナは合っていると思ってます。
さまざま考えてみると、
ミレーナは決して万人に向けてよいとは言えないし、
特に心配性の方とかは、心配の種が増えてしまうかもなとも思う。
自分の体と積極的に向き合い、医師と話していけるなら、
リスク負っても試してみる価値はあると思いますよ。
自分の体をコントロールできる感じは、ほんと嬉しい。
もうすこし、経過観察します！
長めの最後に：わからんやつも「存在」している
生理から逃れたいノンバイナリーが、ミレーナ入れて生きやすくなろうと挑戦する記録シリーズは、これにて一度終わります。
こんなよくわからんやつ、いるんだなーと知っていただけて嬉しいです。
そう、こんなよくわからんやつも「存在」してるんです。
11歳の時。自分が周りの女の子と違うらしい（この時点で気づいたのは、女の子も好きになること）と気づいた時。
これは誰にも言ってはいけないんだろうと、世の中の動きや生物の営みを自分なりに総合して思いました。
でも自然と私は「どうやって生きていこう」と考えてました。
生物としてメスは子供を産む本能があるとか、
遺伝子を残すべきだとか、
女は男を好きになるものだとか、
女の子はピンクで、男の子は青でとか、
女は好きな男の子供を生みたくなるなんちゃらとか、
女は男に子宮口を突かれるといいなんちゃらとか、
子供を生むことが女の幸せだとか、
そういう世の中で言われる「ふつう」の呪いは知っているし、
それら呪いの刃を己に向け崖っぷち追い詰めることを幾度となくしてきたけれど（今考えてもそこそこ危ないことしてた高校時代）、
それでも私は変わりませんでした。
むしろ「できない」が明確になり、諦めて明らめていくことになった（結果的にはよかった！）。
世の中の「ふつう」の呪いに染まりたかったけれど、できなかった自分は、「ふつう」の輪からはずれたことで、びっくり、すごく生きやすくなった。
「くおんはくおんでいい」と言ってくれる人が囲んでくれる安心感。「ふつう」の呪いに、それが呪いだと自覚して当てはまる人はそれでいいと思う。むしろ憧れます！
けれど、その「ふつう」を当てはまれない人に押し付けるのは、違うと思う。
「もういらない、おなかいっぱい」と言っている人に、
「まだ足りないよね」と無理やり食わせるようなもの。
認めていたら、対等なのだとしたら、
まず相手がどうしたいかを聞くんじゃなかろうか。
あなたは、目の前にいる相手のことを、本当に考えてる？
理解しようともしなくてよくて
（理解したいは逆に言わないほうがよいかも）、
ただ、目の前にいる相手の存在を認めてあげてほしいです。
わからないけど、あなたはそうなんだねと。
それだけで、あなたの目の前の人は、とても嬉しいと思う。
お読みくださりありがとうございました。
生理から逃れたいノンバイナリーが、ミレーナを入れて生きやすくなろうと挑戦する記録の、
ミレーナを入れるの痛いかを第一弾、ミレーナ挿入時/挿入直後が第二弾、１か月検診とかについてが第三弾でした。
これで生理から逃れたいノンバイナリーが、ミレーナを入れて生きやすくなろうと挑戦する記録 は一度終わりです。
まだまだ書きたいことは沢山あるので、
引き続き、note、Twitter等でお付き合いいただけると、とても嬉しいです。
以上、藍住くおんでした。
生理から逃れたいノンバイナリーが、ミレーナを入れて生きやすくなろうと挑戦する記録
①ミレーナ入れるの痛いの？
②ミレーナ挿入当日までの話
③ミレーナ挿入翌日から1か月目検診の話