定期ゲーのチャットで、ロールをしてみよう!

(この記事は(表)定期ゲAdventCalendar2019 4日目の記事です。)

■はじめに

 どうも、多分大多数の方初めまして。自己紹介が死ぬほど苦手なクォートです。周りにすごそうな人間が多い中、普段記事なんて書かないのにガラでもなくこの記事を書いているので、出来そうもない自己紹介なんてせずすぐ本文に入りたいんですが、読んでる側としては

『えぇ……今から自分はどんな奴が書いてるのかもわからない文章を読むのか……。』

と言う風に思われてもおかしくないので、一応しておこうと思います。


 定期ゲーの中には昔、"Celestial Call"なるゲームがありまして、僕の定期ゲー歴はそこから同じくLisge.comさんのところの定期ゲーを中心にやりがちという感じです。とはいえ、実はちゃんと最後までやったのはかなり少なく、頑張り度としてはまちまちな存在なのです。

 なぜ?理由としては、まずテストではない定期ゲーとなると、結構長い間続くということ。そして、それに見合うだけの長期的な関りやらを作れなかったのが感じている大きなところでした。要は、友達を上手に発見したりできなかったんですね。

 友達。趣味の世界においての上質なそれは結構見つけづらく、ロールプレイを介しながらそれを探るのはかなり難しいものです。ましてや、こういう定期ゲーをするのが初めてだったりすると、

『一人でやるのは不安だなあ……誘ってくれた人も、誰かとのお話を楽しんでるみたいだし……。ロールプレイも上手にできるかわからないから、リードしてくれるような友達、出来ないかなぁ……。』

と、鶏が先か玉子が先かみたいな悩み方をする人は多いんじゃないでしょうか。友達を探しに行きたいけど、それには自信が無いので慣れさせてくれる友達が欲しい。そんな思いをしている人に、そういう友達探しが少しやりやすくなればいいなあという僕からの独断と偏見に満ちたアドバイスを送り、最初の一歩の足掛かりになればいいなあという記事にしたいと思います。

(余談:この記事中には、たぶんぼく自身の性格上から来る多少大げさで決めつけがちな表現が散見されると思います。これは決して、そういう要素を持つ方に対しての批難等を意図して書かれるものではありません。その辺り、ご了承とご容赦の程よろしくお願いします。謝々)

●この章のまとめ
 ①ぼくは友達作りに苦戦してる放浪の民です
 ②この文章は、同じく友達作りに苦戦しそうと思ってる人への文章です

イラスト

■『キャラクターの新規登録!何から書こう?』

 定期ゲー、最初の一歩は何でしょうか。そう、キャラクターの登録ですね!用意してた画像とかフリー素材の画像をもってきて、アイコンとかもいくつか設定して、キャラクター名を設定して、そして……自己紹介文を書くわけです!

 あれ?ちょっと待ってほしい?まだキャラクターが決まってませんか?そうですね、キャラクターを作り慣れてない方もいますよね。いや、ちょっと待ってください。あるいは、頭の中で出来すぎちゃってるキャラクターを意気揚々と持ってきてる方もいませんか?

 いえ、めちゃくちゃ大事なことです。オリジナルのキャラクターを用いて遊ぶ遊びっていうのは、TRPGとかもですけど"それをやりたい"のが原点です。頭の中の物語をキャラクターとして取り出して、人と一緒に冒険させたい。そこに関してはめちゃくちゃ大事な気持ちです。大事なのは、"人と一緒に"という部分なんです。

 というわけで、作り慣れてない人にも、もう出来すぎてるぜ!!!という人にもなるべく重なるよう、これに気をつけようねという一点と、これを意識すれば後で困りにくいよという一点をそれぞれ挙げたいと思います。


①気をつけよう:他の人はあなたのキャラの設定を知らないし読まない

 少し大げさですが、これが注意ポイント。みんながキャラクターを作って持ち寄る定期ゲーでは、誰もかれもが最初は"他人"からのスタートです。

 ここで、いくつか例を挙げましょう。例えば、あなたの考えたキャラクターが"寡黙でクールな人物"だったとしましょう。あなたは普段そのキャラクターを動かす時、もちろん何をやってる時でもだいたいはクールにキメていることでしょう。問題はそれを他の人が見た時、それに対して"この人は話しかけていい人かな?"と考えているという点です。

 たとえば"寡黙でクール"を意識しすぎた結果、普段の表現が若干ぶっきらぼうだったり近寄りがたい感じになってしまっていると、例えあなたが頭の中や、自己紹介文で

『実はこのキャラにはそんな感じになる理由があるんだよぉ~~』

と思ったり書いてたとしても、関係ありません。めちゃくちゃ悲しい事実ですが、人はその辺りで何かやってる他人に対して、

『この人は一体どんな素性で、なんでこうしてるのかな?』

とかいちいち気にしたりしません。え……こわ……(怖)と思って、多くの場合それでおしまいになってしまうのです。プロフィールも覗かれません。悲しいですね。もちろん、そういう人にわざとすすんで声をかける人もいるかもしれませんが、初めてで挑戦するのにおススメとは言い難いですね。

 また、寡黙ということは、その分だけ自分から誰かに話しかけづらいということにも繋がります。誰か、すごいかわいくてめちゃくちゃ関わりたいキャラクターがいたとしても、

『でもこのキャラ、こんな風に話しかけないよォ……』

とか考えてしまい、自爆する可能性も孕んでいます。関わりたいのに関われる機会が現れない、すごく悲しい事態なので、ロールに慣れてくるまではそういう事態になりやすい、"コミュニケーションに不利を背負うキャラクター""消極的になりやすいキャラクター"は、控える方がよい結果になりやすいかもしれません。また、同じような理由で、説明文見たりした時にややこしすぎてうんざりするキャラ、設定が深すぎる結果日常態度が意味深になりすぎてるキャラ、逆に情報を隠したすぎて、説明文にまともな情報がないせいで"見た目どんな人間か"すら伝わってこないキャラ。そういうのは、たぶんあなたもどう話しかければいいかわからなくなるでしょう。


②キャラ作りの足掛かり:自分の共感できるキャラを作ろう

 ここからは、僕がよくやるキャラ作りの一つの方法をご紹介します。キャラクターを考える時には、"テーマから考える"とか、"見た目から考える"とかもあるんですが、その辺はここでは触れません。ロールプレイする時には、真っ先にそこが必要になるわけではないからです。

 ロールプレイする時に必要なのは何か。とにもかくにも、"性格"ですね。人柄とか言い換えてもいいですが、ともかくそれです。彼(彼女)は、こういう時こういう風にする人ですよという部分があれば、ともかくロールプレイできます。

 では、どんな性格にするのがいいでしょうか?憧れちゃうようなカッコいい性格?隣に居てると頼りになりそうな、知性溢れる人物?そういう理想像でキャラクターを作ってみたいですよね。今は横に置いておいてください。そして、あなたが「あぁ~わかるわ……めっちゃわかる……そうなる……」となりそうな、共感できる人物を考えてみてください。

『さっきやりたいキャラやれって言ったじゃん!!!!(ブチギレ)』

気持ちはわかります。めちゃくちゃわかります。わざわざフィクションでそんな人物やりたくないよホぉ~って思いますよ。ですので、なんでそうして欲しいのかの理由を、読者が暴動を始める前に説明したいと思います。

 ロールプレイというのは、頭の中で別の人物をシミュレーションする行いです。つまり、どんなすごい人物を考えたとしても、"あなたの頭の中で考えられる範囲の"すごさにしか出来ないんですね。つまりどうなるかというと……あなたが空想したはずのすごさにあなたの文章力とかロール慣れレベルとかが追いつかず、たまに漫画とかで見るような"安っぽい天才"みたいなことになってしまい、まさに

『こ、こんなはずでは……』

みたいなセリフを吐いてしまうかもしれないのです。

 その点、自分が共感できる人物というのは、言わば自分の一部分をそのまま使うようなものです。頭の中でシミュレーションするといっても、実際やることって言ったら

『あぁ~~自分だったらこうなっちゃうし、こいつもたぶんこうするだろうなぁ……わかる……』

とか、

『自分だったらこうなっちゃうけど、でも、こいつはちょっと違うんだよな。ちょっとだけ違う……だからこうするかも』

とか言う風に、普段考え慣れている自分の行いから考えを引用することが出来ます。ベースが出来てるので、バリエーションを持たせる時もそこまで難しくありません。

 しかも、実は定期ゲーにおけるチャットって、最初ほとんどが初対面なので、ほぼ全ては挨拶などの普通の会話です。非日常的な、異なる世界観に住むキャラクターでそれらを行おうとすると、いわゆる"かっこいいシーン"以外の細かい事まで想像しなくちゃいけないのでとてもとてもロール慣れが必要になりますが、その点、自分を基にしたキャラはそう苦になりません。なぜなら、考え方の起点は普段自分が毎日散々やってる、"あなたの日常"が基になってくるからです。

 というわけで、初めて定期ゲーをやる人、普段ロールプレイに苦戦している人、一度試してみてはいかがでしょうか。

●この章のまとめ
 ①コミュニケーションは取りやすいキャラにしましょう。
 ②プロフィールは他の人にわかりやすい、簡潔なものにしましょう。
 ③困ったら、自分に近い人物を作ると動かしやすいでしょう。

 ちなみに、書いてるぼくもこの②に反しがちなので、皆陥りがちなんです。陥ったからといって、

『俺はなんてダメなやつなんだぁ~~』

となる必要はないので、安心してください。

イラスト2

■『誰かとお話したい!でも、どうしよう……?』

 キャラクターが出来たら、コミュニケーションの場へ投入しましょう!その前に、ややこしくなるので定期ゲーで使われがちなリアルタイムチャット部分について、大雑把に二つに分けておかせてください。いわゆる、"全体チャット型""ルーム型"というやつです。共存してるものもあります。

 "全体チャット型"は、Twitterに近い構造です。参加者全員の最新発言を見られ、たいていはLinkと言われるフォローみたいなものをすると、フォロー中の人の発言だけを見るページもあり、主には気に入った人をフォローしつつコミュニケーションを取っていく形になります。全員の発言が全員に伝わるので、いわゆる突発的なノリ、いわゆるミーム的、そういう流行りが生じやすいです。現行の定期ゲーでは、Stroll Greenとかがそうです。

 "ルーム型"は、Discordに近い構造です。各々が必要であれば部屋を建て、話題性を決め、その中で来訪者がロールを部屋に投げ込みます。大半は閲覧可能ですが、全ての部屋での発言を見る全体チャット的なものは無く、パスワードやホワイトリスト式などで部屋の閲覧者を限ることもできます。コミュニケーション の対象に広がりを持たせるのがやや難しい反面、ある程度やり取りの方向性を絞ることが出来るのがいい点です。現行の定期ゲーでは、騒乱イバラシティとかがそうです。

 初めてコミュニケーションを取ろうと環境にキャラクターを投げ入れる時、この二つでは少し勝手が違うと思います。なので、"大きなノリにノってわいわいしたい人""1:1の会話を中心に楽しみたいと思っている人"の二つを想定して、それぞれのシステムでどう動けば慣れやすいかを書きたいと思います。

①流行に乗ってガンガン行きたいぜ!賑やか大好き!!な人

 いいですね。強いと思います。とりあえずノれる人。

 こういう人は、どちらの型においてもそう深く悩む必要はありません。"全体チャット型"なら気になる人にLinkを投げまくり、流行りの話題にはとりあえず乗っかったり、たまに大胆に騒ぎましょう。"ルーム型"でも、人が集まってるルームに突入できる理由付けをこしらえて、突撃し、とにもかくにも話題に乗りましょう。明らかに話の腰を折るようなぶっ飛び方をしてなければ、徐々に場の一員として歓迎されるはずです。

 気をつけておきたいこととして、流行りの話題や人口密度の高いルームの話題は、とにかく早いです。やってくるのも流れるのも。時事ネタなんかも気付いたら関与しきる前に何者かの手で終わってたりするので、

『えっ、やりたいこと出来なかったんだけど……』

とか思ってもんにょりしちゃう方は、たぶん後述の②のタイプです。去りし者は追わずを大切に。

 また、"ルーム型"の一例として挙げた騒乱イバラシティについても触れておきますが、舞台が舞台なためあそこでは作ったPCの年齢などによっては賑やかな場所に突入しづらいかもしれません。具体的には、イバラシティは現実世界にかなり近い舞台がリアルタイムチャットの世界観のため、小学校や高校ルームに人が大量に集結してる、学生天国です。なので、PCについても

『このPCはこうだから参加できない……』

とか限るのではなく、年齢ぐらいまぁいっかー多少はね、みたいな考え方をしたり、メインはよそで動かして、サブPC(二人目のキャラクター)用意しちゃお、みたいな"とにもかくにも乗っかるぜ精神"を前面に押し出せるといいと思います。

②ロールはやり切りたい。会話をしたい。ゆっくりと。

 こちらは、置きレスとか対話、整合性とかを気にする人ですね。僕です。僕の場合ちょっと違うものも入ってきたりするんですが、なるべく邪念を抑えて書きたいと思います。

 こういう希望には、絶対に必要になるのがロールをする相手です。当たり前といえば当たり前ですが、人と会話するためには人が必要です。しかし、一切興味ない人が話したそうにしてたとしても、興味が無いので人は近寄ったりはしません。悲しいですね。ではどうするかというと、"自分が"誰かに興味を持ちに行きましょう。具体的には、"先に声をかける"のです。挨拶でも何でも。

 "全体チャット型"では、気になるPCがいればとにかく最初にRe:(返信機能)を使って声をかけに行きましょう。理由は何でもいいです。声をかける側としては

『鬱陶しがられたりしないかな……』

と不安になるでしょうけれど、声をかけられて嫌だと思う人はそんなにいません。なぜなら、自分に興味を持ってくれてるという点がとりあえずプラス要素だからです。これを何回かしているうち、相性がいいなと思える相手とはとりあえず色々話せたり出来ます。脈が無ければしょうがなかったと思いましょう。お見合いみたいですね。

 そして、もし自分に話しかけてみたい人が現れた時困らないように、たまに普通の発言を行っておきましょう。ずっとRe:だけの人、ほとんど発言がない人に声掛けはすごくしづらいです。消費期限の短い郵便箱を設置しておくような行為と考えましょう。

 "ルーム型"でも新規開拓を狙っていくような感じになりますが、こちらでは無理にRe:を使う必要はありません。管理している人(PC)がいて、かつ何らかでわちゃわちゃしてないタイミングのルームに訪れた旨の発言を書けば、そう低くない確率で何かしら声がかかると思います。誰かが見ていれば。

 こちらの形式における郵便箱に相当するものは、自分のよくいるルームがそれに当たります。"ルーム型"ではENo.等から動向が探りにくいため、定住地が無いと、そもそも遭遇できなくなってしまいます。とはいえ、基本的には来ないものと思ってください。顔出しがとにかく大事です。

●この章のまとめ
 ①全体チャット型とルーム型がある
 ②流行や話題に乗れるなら乗った方がいい
 ③苦手でも、顔出しは大事なので頑張ろう

 友達が見つかったら、楽しくお喋りしましょう。お喋りが苦手なら、いっそ苦手とロールプレイ上で言っちゃって、相手が乗り気になってもらえるならリードしてもらうのもいいと思います。そういうPCを用意して、PLとPCのギャップを埋めておくのもいいかもしれません。積極性は大事ですが。

 そして、関係が長く続かなくても、自分が悪かったとか思わないことです。人間、出会いもあれば別れもあり、単に両者の求めてるものが違うことがわかったとか、そういう場合もあるのです。気にしてしまうかもしれませんが、それも一つのロールプレイと思いましょう。Twitterとかでネガっちゃ駄目です。

イラスト3

■最後に

 長い文章、お疲れ様でした!ここまで読んでいただけた人には、大変な感謝を申し上げます。もう少しコンパクトにしたかったのですが、難しいですね。精進します。

 定期ゲーはとにかく長い……すごく長いので、あんまり慣れてないうちから飛ばしすぎると息切れを起こしがちです。公開されて間もない頃は人もひしめき合っていてとにかくわいわいしがち、出会い稼ぎまくりしがちですが、あまり先を急がないでくださいね。

 最後に……イバラシティは楽しいですよ!楽しいですけど、ロール部分はストーリーに深みが出る設定!!!という部分でコアなプレイヤーがわいわいやりがちですが、たぶん初心者だと上手く活かしづらい(やりたいことが先行しすぎてやる相手を探せない/相手の練られてる設定にノリきれない)パターンも少なくないと思うので、ロールにそこまでイケイケでないというのであれば他の定期ゲーの方が気楽かもしれません。僕は……すごい好きだが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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