手彫りのシルバーブローチ
随分前になりますが、ご依頼を頂いて制作したブローチのご紹介です。
蔦が伸びやかに成長しながら、複雑に絡み合っていくような自然美を柄にして、糸のこぎりで透かしを入れます。
その後、タガネという道具を使い、更に立体的になるように彫っていきます。
タガネは、鉄の棒の先端を火にあて、角度を考慮しながらヤスリで削って作った自前の道具です。
彫りの工程は、どこまでが終わりなのかを判断するのが難しいのですが、何より大切なのは作品との対話であると思っています。
実用の面では、彫ることによってだいぶ軽さが出るので、裏のピンで留める際、衣服への負担は軽減されます。
白いブラウスに合わせたお写真を頂き、ブローチが生き生きとしているように感じられて、とっても嬉しく思いました。
お仕事の際、襟元に添えてくださっているのかもしれないな、と想像するのは楽しいものです。
オーダーのご依頼ご相談も、お気軽にお問い合わせください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?