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神経発達症(発達障害)息子の母になる〜幼稚園との対立③


しばらくすると、
これからクラスに戻って工作を作るので
移動しましょうということになったのですが


教室へ向かう前に、
廊下をウロウロしていた副園長を見つけた園長、
急に副園長を廊下の隅に呼び寄せ、
そわそわと落ち着かない様子で何事かを話していました。


副園長は、
面倒くさそうに二言三言、話すと去って行ったのですが


園長は私に向き直り、いきなりこう言いました。

「すいません。
さっき、クラスでの参観が始まる前、ホールにいたんですけど、マール君が○○さんのお子さんを押しちゃったので謝ってもらえますか?」

は?

虚を突かれ
一瞬、脳内が停止したような気がした。

「え?…なんでそんなことに?加配はどうしたんですか?」


園長

「…いや、あのー、今日は息子さんのこと
僕が見てたんですけど
息子さん、トランポリンで遊んでる時に
大丈夫かなぁと思って目を離したら、
その隙に押しちゃって(笑)
怪我とかしたわけではないんですが、
その場が凍りついちゃって。(笑)」

なぜかヘラヘラ笑いながら言う。
わたしはこのヘラヘラ顔にカチンときてしまった。

あなたのお子さんのせいで、場が凍りつきましたよーって、笑いながら言う言葉なの?


「場が凍りついたって…
私は入園前に息子が大勢の人や
大人の女の人を怖がるから
注意してほしいと言ってましたよね?

ずっと参加を見送っていたのに、今回副園長から
ぜひ来てくださいと手紙を頂いたから、
嫌だなぁと思いながら来たんです。

なぜ目を離すってことになるんですか?
加配の意味ありますか?」


「えっ、いやぁ、こういうことが起こった時は、皆さんに謝ってもらってるんで。すいませんけどお願いします(笑)」


マズイと思ったのか、額にたっぷり汗をかいた園長はハンカチで汗を拭いながら
私の質問には一切答えず、へらへらと笑いながら
皆さんに〜してもらってるという
詐欺師の常套句のような言葉
を使って私を丸めこもうとしていました。


苦情処理の仕事などをしていた方はわかると思いますが(過去にコールセンターで苦情処理の業務をしていました)

日本人は皆さんに○○していただいてる、
だとか
皆さん買っている、皆さんやっているというような
皆さんにというワードに弱いです。

このワードを使うと高い割合でクレームを鎮めることができます、と研修で教えられ実践でもクレームを鎮めることができていました。


使う人によっては
詐欺にも使えるパワーワードになります。

私は
みなさんに○○していただいてるというワードを使う人間を信じていません。

この園長は園長に就任してから、日が浅く
自分のせいで起きた問題に対応する能力がおそらくない。

なので、問題児の母がここにいることだし
謝罪させてしまえば、全て丸く収まると思ったのではないかと推測できます。


腹は立ちますが
今はここに息子がいるし
派手に騒いでも、彼の心がいっそう不安定になるだけなので

グッと文句を言い出した気持ちを抑え……

「分りました…でも、こんなことになるなら、参観日にはもう参加しません。」

と、控えめに抗議しました。

園長
「でも、周りのお友達は息子さんのことを受け入れていて、一緒に遊んでいるし、お母さん方にもこういう子がいるよということを知ってもらえるし、良い機会だと思うんですよね。だからそう言わずにまた参観日に来てください」


どの口が言うんだ?
責任は取らないけど、また来てねというのか。
ただただ、アタオカである。


マグマのように沸々煮えたぎる怒りの感情を隠して、園長に案内されたお母さんに謝罪をすると


「いや、こんなことで謝らなくて大丈夫ですよ。危ないところにいたのはうちの子だし、尻餅ついただけなんで。この子の兄にもっとすごいことされてるので気にしないでください!」

と、言われあっさり終幕したのですが
園長はまだどこかそわそわしていました。

まだ何かあるのかなぁ、と思いましたが

言うことは言ったし
もう園長とは話したくもないので
しっかり謝罪を済ませたあと
Aの隣の席に移動しました。


すると、暑さで足が立たなくなったAが、
フラフラになっていて、
「大丈夫?」と聞くと
青い顔で、
「うーん…だめっぽい。もう帰ろうかな」
と言うので参観日終了の少し前、玄関が混み合う前に帰ることにしました。


Aを家に送り届け、自宅に帰ってきてから
夫に参観日で起こった出来事を報告し
2人で「園長はダメだね、知識もないし信用できないね。」
と話し合い、

私の気持ちを、理解してもらい
泣き出したくなる心は少し落ち着き

この日は、
市内の発達支援センターに行く日だったので
息子が帰宅してから
気持ちを切り替えよう!と
自分を激励しながらセンターへ向かいました。


するとそこで

幼稚園から電話が来ました。




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