21

画像1

先日こんなツイートをした。この話をしようと思う。

私がまだ就活に勤しんでいた頃、友人と就活の話をしていて、彼女が「第一志望の会社は…」と口にした時、私は「ん?」と思った。
なぜなら、私の中に「志望順位」という概念がなく、「雇っていただけるならどこでも」としか思っていなかったからだ。そんな思惑が顔に出ていたのか、面接で惨敗することが多かった。そりゃそうだ、私だって「どこでもいいや〜」と思ってる奴、雇いたくない。
この時、私はやっと「もしかしたら私、何かを『やりたい!』と思ってやったこと無いかもしれない」と気付いた。

ここで、今までの人生を振り返ってみる。
※長いよ

4歳 ピアノを始める
これは親にさせられた。当時、私はどちらかと言うとバレエがしたかったのを覚えている。
ずっと辞めたかったが、私の「恩を感じやすい性格」が災いし、とても優しい先生のもとでダラダラと10年間続けてしまった。向上心がない上に身長の割には手が小さいため全く上達しなかった。

6歳 水泳を始める
これも親にさせられたが、嫌だったのは最初だけで唯一楽しいと思える習い事だった。小6まで続けた。

小4 ミニバスケットボールチームに入る
土日ずっとダラダラしていた私を見かねた親にさせられた。とても嫌だったが、運動神経そこそこ、当時既に身長が155センチあった私はかなり重宝された。ただ、走るスポーツはもうやりたくないなと思った。小6まで続けた。

中1 剣道部に入部
親から「運動部に入れ」と言われ、「できるスポーツがいいな。水泳部無いのか、じゃあ仕方ない、バスケ部にしよう」と見学にいくが、先輩がヤンキーすぎてビビる。どうしようか悩んでいたところ、ミニバス時代の先輩に「バスケ部やめときな。うち来なよ、上下関係めっちゃゆるいよ」と誘われ、入部した。
確かに、他の部活の友人に羨ましがられるくらい先輩たちはとても優しかったが、先生は滅茶苦茶怖かったし、稽古は鬼のようにキツかった。説教時には竹刀や太鼓のバチが飛んでくるし、稽古が厳しすぎて、面を外す間もなく吐いてしまうという通称「面ゲロ」なる文化が存在していた。
私が「雇っていただけるならどこでもやっていけます」と思えるのは、おそらくこの剣道部時代のおかげだと思う。
ちなみに、先生は怖かったけど、教え方に嘘は無いし、卒業後も可愛がってくれるとても良い方なので安心してほしい。物が飛んでくるのも、必ず防具を装着している時だった。

高校受験
この話は別のnoteでも少し書いたことがあるが、勉強ができる方だった私は、工業も農業も商業もやりたい訳ではなかったので、ごく自然な流れで進学校を受験した。
ただ、勉強が好きではないし、官僚や医者になりたい訳でもなかったので、滅茶苦茶頑張ってトップ高校に入った訳じゃない。頑張らずに妥当な高校に入学した。

高1 競技かるた部に入部
剣道で「県大会ベスト16」というまずまずの成績を残したため、剣道部に勧誘される。私自身も「剣道なら続けてもいいかな」と思っていたので入部するが、上下関係あまちゃんに育てられた私は「1、2個しか年違わないのに、何でこんなに威張ってるん?」と疑問を感じ、1週間で退部する。
原則帰宅部禁止だったため、どうしようかなーと思っていたところ、当時の担任が顧問をしていた競技かるた部に誘われ、入部する。先輩は1人しかおらず、同級生もみんな社交性のあるオタクで楽しい部活だったと思う。

大学受験
これはこちらのnoteに詳しく書いている。
https://note.com/question103/n/n26366fee95ff

そして現在、就活・公務員試験という訳なのだが、このように振り返ってみると、水泳のように「やったら楽しかった」というものはいくつかあったが、自ら「これがやりたい」と思って始めたり、取り組んだことが1回もない。もう少し細かく振り返れば何個かあるのだろうが、それでさえ「本気で取り組んだか」と聞かれたら、多分違う。
何だか「私、本気出してないんで」とイキっている人みたいだけど、そうではないことは理解して欲しい。私はこの文章を「私って情けねえな…」と思いながら書いている。
そして、ここまでの人生をいかに適当にやり過ごしてきたかということに愕然としているし、この先もやりたいことが見つからず、チャランポランに生きていくのかと思うと滅茶苦茶いや。
それに、もしもやりたいことを見つけられた時に、ここまでのうのうとやってきた人間が果たして本気を出せるのか、すごく不安である。「本気の出し方とは…?」みたいな少年漫画の強キャラのようなことを言いそうで何かやだ。

「今やりたいことをできていますか」と聞かれて「はい」と答える幸福な大人はきっと少ししかいないだろうけど、「やりたいことはありますか」と聞かれたら「はい」と答える人はそこそこ居ると思う。
私は、後者も幸せ者だと思う。