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在宅勤務で取り組み始めたこと

※こちらは2020年3月28日にATARAサイトにてCEOブログに掲載されたものの転載となります。

新型コロナウィルスの影響で、東京都は本日2020年3月28日から外出自粛となりました。今、自宅でこのブログを書いています。

アタラでは2020年3月2日から完全在宅勤務に切り替えています。ただ、2009年の創業時から今までずっとテレワーク勤務体制をとってきたので、個人的にはこれまでと何ら変わりのない生活・仕事パターンとなっていると言っても過言ではありません。

ただ、3月は国内出張、海外出張、イベント開催や登壇がなくなり、顧客、社内とのミーティングはほぼ全てZoomで実施するようになりました。

その結果、かなり時間ができた分、いろいろな情報、知見のインプットをしたりはもちろんやっているのですが、もう一つ、これまで棚上げにしていたことに着手しはじめています。それが何かというと、「脱・属人化」です。
アタラは2009年に私一人で創業し、現在はグループで55名ほどいるのですが、最初は当然自分しかいないので、一人で会社の環境、ルール、プロセスを作ってきたわけです。で、メンバーが増えていくにつれ、いろいろなことを移譲してきたわけですが、できていないものもいまだにあるわけで、それを何とかしよう、ということです。

自分しかわかっていないさまざまな分野のことを吐き出そう。その理由としては、やっぱりCEOしか知らないことが多いとか、CEOに依頼しないとできない、というのは組織としてはあまり健全でないですし、仮に私が突然亡くなったりした場合でも、事業に影響がでないよう、しかるべきメンバーが引き継げるようにすべきと思っています。弊社のような中小企業は多いのではないかと思います。おおげさではなく、中小企業のBCP(事業継続計画)の一環として、ちゃんとやろうと考えています。

長々とテキストに落としていくよりも、今は動画の時代ですので、どんどん動画化して、自分の声で語っていこうと思いました。私が社外取締役を務めるTATEITO株式会社の学習プラットフォームRUUUN(ラーン)をアタラでは活用しており、「アタラ道場」など社内勉強会などの動画はすべてこちらに上げてきました。これを使ってすでにたくさんのコンテンツを社内限定公開しています。

必ずしもマニュアル的なものばかりでなく、例えば先月のビジネス概況とか、アタラのミッション・ビジョン・バリューの解説、就業規則の内容について、など、メッセージを届けるツールとしても使えるので、そのようにしています。メンバー自己紹介もRUUUN化されているのですが、自分のものがまだだったので、タイトルを「私の履歴書」wにして公開しました。かねてからやりたかったことですが、「あったらいいな英語」という、使える英語フレーズを教えるコンテンツなどもシリーズ化して、毎週月曜日に配信しています。真面目で固い内容のものばかりでなく、少しおもしろい感じのコンテンツを加えることで、RUUUNを視聴する習慣をつけてもらうというのが狙いです。今のところ好評なので(RUUUNでコンテンツ毎の視聴データ分析もできます)、継続しようと考えています。

さて、外出自粛が始まったこの日になぜこの話をしているかというと、この動画の撮影は自宅でもできてしまうからです。こちら、私の仕事机で作った撮影環境です。なんてことはありません。MacBookの場合、内蔵カメラで自分を写すこともできますし、説明しながら操作しているPowerPointのスライドをスクリーンキャプチャーするには、これも内蔵のQuickTimeの「画面収録」機能を使えば十分です。Windows環境の人も、無料・有料の撮影ソフト、スクリーンキャプチャーソフトはたくさん世の中に出ていますので、探してみてください。唯一、買ったのは高性能マイクだけ。写真に映っているのはShure MOTIV MV88+マイクロホンです。これはかなりよい製品で、音声がきれいに録れるので気に入っています。

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RUUUNではこんな感じで見れます。右にチャプターがついてくるので、好きな場所から見ることもできます。

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自宅でもどこでも動画は録れます。なので、特にこの機会にコンテンツは量産しようと思っています。

動画制作に関しては、まだまだ改善できる点はいろいろあると思いますが、これまでにわかったことで言うと、

・3〜5分の短い尺の動画のほうが長いものよりも断然見られる。
・動画をしっかり作ろうとしすぎないでいいと思います。スピード優先。
 RUUUNは動画と資料ファイルをアップすると、編集やチャプター割りを
 してくれます。ですので、フォーカスすべきはとにかく撮ること。
・ライブ感は大事。セリフ棒読みよりもある程度アドリブで。
・音(マイク)にはこだわろう。


動画での脱・属人化、そしてBCP対応、オススメします

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