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議決権種類株式の一種、Tenure Votingとは?
はじめに米国の証券市場、特にNasdaqに上場するスタートアップ企業では、創業者が会社の経営権を維持するために、議決権種類株が広く採用されています。特に有名な例として、Googleの運営会社であるAlphabet Inc.があります。Alphabet Inc.では、以下の3種類の株式が発行されています。
クラスA株式
一般投資家が購入できる株式で、1株あたり1つの議決権を持ちます。
クラスB株
(Interview後編)上場後の現実:くら寿司USA元CFOが明かす米国市場での持続的成長戦略
はじめに(インタビュー前半の振り返り)インタビュー前編では、篠原浩二氏のキャリアや、くら寿司USAでのNasdaq IPO準備、さらにはパンデミック下でのIR戦略について詳しくお話を伺いました。
【インタビュー前編であるNasdaq IPOへの挑戦:くら寿司USAが切り拓いた道 〜元CFOが語る上場までの2年間の軌跡〜の目次】
はじめに
インタビュー参加者の略歴
CFOの軌跡:シリコンバレ
(Interview前編)Nasdaq IPOへの挑戦:くら寿司USAが切り拓いた道 〜元CFOが語る上場までの2年間の軌跡〜
はじめに篠原さんは現在アメリカ在住ですが、今年5月に日本に一時帰国のタイミングでQuantum Accountingの虎ノ門オフィスにお越しいただきました。新たにQAにジョインしていただくことになった篠原浩二氏と、QAの代表取締役役社長の南塚正人氏、Executive Fellowの酒井弘行氏、顧問である中多広志氏との対談インタビューを前編である本記事と後編の2本仕立てでお届けします。
インタビ
Quantum Accountingが篠原浩二氏を新Advisorに迎える
Quantum Accountingは、この度、篠原浩二氏を新たなアドバイザーとして迎えることを発表いたします。US CPAとしての資格を持ち、豊富な実務経験と類稀なる専門性を有する篠原氏は、我々のチームにとって価値ある新たな力となります。
篠原氏は、1986年に日本の大学を卒業後、米国オクラホマシティ大学で経営学の修士号を取得。その後、米国内の著名な会計事務所でキャリアを積み、法人税部門におい
日系企業のNasdaq IPOをめぐる最近の動き
昨今、話題になっている日系企業のNasdaq上場!この記事では、2023年3月24日時点における日系企業のNasdaq IPOをめぐる動きについて、各社の状況を記載しております。現時点で既に上場している日系企業5社に加え、上場準備を進めている企業4社のSECファイリング等から読み取れる状況、さらにはIPOに向けての動きがある会社3社も取り上げました。 弊社では日系企業のNasdaq上場のサポートを
もっとみるSAB121の公表 – 米国会計基準における顧客預かり暗号資産の会計処理の変更
Summary米国SECによりSAB121が公表されました。SAB121は、顧客から暗号資産を預かっている企業に対して、関連する報告や開示要件に関するガイダンスを提供しています。
実務的には2つの大きな変更点があります。
①預かり暗号資産に対する支配権の有無に関わらず、保全義務を時価で負債計上し、対応する資産は時価で資産計上することになりました。
②財務諸表への開示だけではなく、Descri
コインチェックがSPACを利用してNasdaqに上場
2022年3月22日、マネックスグループは、暗号資産交換業を手がける子会社コインチェックを特別買収目的会社(SPAC)との統合を通じて、年内にも米国Nasdaq市場に上場させると発表しました。暗号資産業者は、東京証券取引所が上場審査を受け付けない方針を取っているため、複数の同業他社もNasdaqやNYSEへの上場を検討している状況と思われていましたが、コインチェックが先陣を切る形となりました。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)およびNasdaq上場日本企業一覧
武田薬品がNYSEに、メディロムや吉通貿易がNasdaqに上場し、注目が集まる米国上場ですが、現時点でNYSEおよびNasdaqに上場している日本企業を一覧にしてまとめてみました。
なお、過去の日本企業によるNYSE上場の変遷は「米国証券市場ガイド 第1回:日本企業によるNYSE上場」を、Nasdaq上場の変遷は「米国証券市場ガイド 第2回:日本企業によるNasdaq上場(その1)」および「米国
コインチェックがSPACを利用してNasdaqに上場
2022年3月22日、マネックスグループは、暗号資産交換業を手がける子会社コインチェックを特別買収目的会社(SPAC)との統合を通じて、年内にも米国Nasdaq市場に上場させると発表しました。暗号資産業者は、東京証券取引所が上場審査を受け付けない方針を取っているため、複数の同業他社もNasdaqやNYSEへの上場を検討している状況と思われていましたが、コインチェックが先陣を切る形となりました。
吉通貿易がNasdaq上場
東京生活館というドラッグストアや、化粧品や健康食品、日用雑貨などのECを展開している吉通貿易株式会社が2021年8月27日にSECに登録申請書(Form F-1)を提出し、12月23日にSEC登録が完了、2022年1月13日にNasdaqへ上場となりました。(公式HPのお知らせはこちら、吉通貿易がこれまでに提出した資料についてはこちらをご参照ください。)
2020年12月にメディロムがNasda
Quantum Accounting Inc.編集長からご挨拶
Quantum Accounting Inc.の細田です。
初めに自己紹介をさせてください。
大学にて理学部を卒業。その後、医科学研究所を経て、9.11の4ヶ月後、ニューヨークに渡り、コロンビア大学の研究室で主に変異 DNAや変異ショウジョウバエを作るお仕事をしてました。4年後、妊娠中に実験で使う液体窒素タンクを押したところ、 破水。近くの病院で長男を出産。マンハッタンのデイケアは高すぎるため、仕
米国証券市場ガイド2021年版 日本企業によるNasdaq上場
2013年8月、NYタイムズスクエアにあるNasdaqにおいてUBIC(現FRONTEO)の上場記念セレモニーが行われ、Nasdaqへの上場を象徴する「クロージング・ベル」が打鐘されました。UBICが実際に上場したのは同年5月。これは日本企業として14年ぶりに果たしたNasdaq上場でした。UBICのNasdaq上場は関係者の間で驚きをもって受け止められたのと同時に、日本企業によるNasdaq上場
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