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Web3×コンテンツの未来とは?【Web3コミュニティ「和組」×コンテンツプロデュースカンパニーMinto 対談】

Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップで、事業のひとつとしてWeb3領域で事業を行っています。本記事では、Web3の最新情報を共有・議論するコミュニティである”和組” にて、当社代表水野が講演をした内容をまとめています。

聞き手:小林清剛さん

1981年生まれ。大学在学中にコーヒーの通販会社を設立。2009年にスマホ広告事業の株式会社ノボットを設立し、2011年にKDDIグループへ売却。以降、アメリカ・サンフランシスコを拠点に活動している。 2013年にサンフランシスコで外食体験を親しい友人間でシェアするサービス Chomp を設立、2015年にTokyoFoundersFundを共同設立し、米国を中心に30件前後の企業に投資をしている。 昨年11月、Web3 関連プロダクト開発企業のKnot を設立、今年に入ってコミュニティアプリ「Discord」上のロール情報を NFT 化できるサービス「Proved」をローンチした。Proved を使うことで、ユーザは実名を公表せずに活動していても、その活動内容を証明することができる。

小林:本日はThe sandbox内で仮想空間上の土地及びNFTを販売し、約2.8億円を売り上げた実績のある株式会社Minto・代表取締役の水野和寛さんにお越しいただきました。

では水野さん、自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

水野:Mintoの水野と申します。よろしくお願いします。
Mintoは2022年の1月に、私が代表をしていた「クオン」という会社と「wwwaap(ワープ)」という会社が統合して生まれた会社です。

僕自身は、2011年から10年ほど、クオン株式会社で「キャラクターをインターネット上で生み出していく」ビジネスを手がけてきました。当初はスマートフォン向けのゲームやコンテンツ制作、ガラケー向けコンテンツなどのモバイルコンテンツのプロデューサー業をしていたのですが、この5年ほどはSNSやチャットアプリを対象としたキャラクター制作を事業として手がけ、FacebookやLINE、WeChatなど世界中のチャットアプリに提供して、スタンプのダウンロード数は累計50億以上に達しました。

Mintoはそのキャラクタープロデュースを中心に事業展開するクオンと、TwitterなどのSNSと漫画を活用した広告事業を展開しクリエイターのネットワークを持つ、国内でナンバーワンのシェアの企業wwwaapが経営統合して誕生しました。僕はそのMintoの代表で、オフィスは日本のほか、中国・タイ・ベトナムにあります。
Mintoの事業は、SNSの漫画やコンテンツにより企業のマーケティングを支援する広告事業、キャラクターのIPプロデュース事業、そして直近3年ほどは、本日のテーマでもあるWeb3やブロックチェーンなどの新領域に関する事業と、3つの事業を保有しています。

小林:ありがとうございます。
ちなみにコンテンツとWeb3、NFTというのは互いに近しく参入しやすい領域であったとは思うのですが、どのようなきっかけで実際に事業を展開されようと考えたのでしょうか。

水野:そうですね。NFTプロダクトが生まれるまでの流れと通じると思うのですが、そもそもインターネットで新しいIPキャラクターが生まれる動きは2000年代前半からありました。それこそ、YouTubeやTwitter、Facebook上で新たなキャラクターが生まれたり、VTuberや僕らが手がけるスタンプから生まれたキャラクターなどもいるのですが、その流れの中で、2017-18年ぐらいからCryptoPunks(クリプトパンクス)やCryptoKitties(クリプトキティーズ)などが生まれたのを海外で見て、特にCryptoKittiesを目にした時に「日本でもキャラクター×NFTというのは可能性があるな」と感じ、そこからスタートしたというのが最初のきっかけであり、経緯ですね。

小林:ありがとうございます。最初にやられたことはどういったことだったのでしょうか。

水野:一番最初は、CryptoKittiesを見て「NFT、そしてブロックチェーンを使ったキャラクターというのは、このような生み出し方があるのだな」ということを学んだことがはじまりです。それを我々なりに解釈して「猫」ではなくて「CryptoCrystal」という「宝石」のキャラクターを生み出しました。その宝石をキャラクター化して発掘できる・・・ある種のビットコインやイーサリアムの仮想通貨を大きな宝石に見立て、それを発掘するゲームを2018年5月にリリースしました。当初から15万人ぐらいは事前登録を得てリリースすることができましたね。

小林:なるほど。確かマイニングとダイヤモンド、発掘するというのはすごく相性がよさそうですよね。なぜ、そのキャラクターにしようと思ったのでしょうか。

水野:そうですね。キャラクターを使って何を表現するかを考えたとき、「誰が見ても価値がわかりやすいものをキャラクターとして表現しよう」というのはありましたね。また、僕ら自身がキャラクターをずっと作ってきた経験から、2018年当時、多くのプロダクトは技術が先行していて、「キャラクターが全然かわいくなかった」のです。
まずはキャラクターをきちんと作り、かつ「その価値を感じやすい」というテーマで作ろうというところで、「宝石をテーマにしたかわいいキャラクター」をコンセプトにしました。

小林:なるほどですね。そこからThe Sandboxでの「LAND」販売までというのはどういった流れなのでしょうか。

水野:そうですね。業界内の各社とも2019-20年は割と動きがない、いわゆる「冬の時代」がありました。2019年に仮想通貨の相場が大きく下がったのですが、CryptoCrystal自体は「なるべくFull on-chainでプロダクトを作る」という元々のテーマがあったため、自動的に動き続け、特に大きな手をかけずに済みました。それ以外にもプロジェクトもいくつか手がけましたが、その間はそれほど”はねる”ことはなかったですね。
それが2021年になって皆さんもご存知の通り、ビープル(Beeple)さんのアート作品が75億円で売れたり、NBATOPSHOTが流行ったりなど、急激にNFTの価値が上がってきました。
実は僕らについても「自分たちの手でもう一度火をつけよう!」というよりは、和組の皆さんでしたらご存知かもしれませんが、”元祖NFTプロジェクト”(オリジナルギャングスター)を発掘する「OGプロジェクト」と呼ばれる動きが昨年6-8月くらいにおきまして、CryptoPunksも価値が上がり、CryptoCrystalも2018年5月に開始したということで、その文脈で再度火がつきました。
その時には、流通額は一晩で5000万円、1ヶ月で2億円などということもありました。いわゆるOGプロジェクトの文脈でCryptoCrystalは再評価されたことから、改めてNFT初のIP、コンテンツやキャラクターに力を入れてこうと動き出したと言う感じでしょうか。

小林:なるほど。僕は水野さんと何度か個人的にもお話したことがありますが、やはりThe Sandboxに参入したくだりは興味深いと感じています。そのお話をしていただいてもよろしいでしょうか。

水野:そうですね。今お話ししたように、2021年にはOGプロジェクトが盛り上がり、いくつかのNFTプロジェクトをやっていたのですが、一方でその当時The Sandboxはまだ日本では全く注目されていませんでした。

実はThe Sandboxの方々も色々なIPホルダーさんにお声がけはしていたそうなのですが、The Sandboxのメタバースにおける可能性を信じられるプレイヤーはいなかったそうです。
僕らはWeb3領域でCryptoCrystalというIPがあるのと、Web2領域だとグローバルでスタンプが50億ダウンロードされているという実績があり、The Sandboxさんからお声がけをいただきました。その時僕は個人的にもThe Sandboxのことを知っていましたし、今はNFTが流行っているけれど、この次はメタバースが来るだろうと考えていたので、いの一番で手を上げました。当時はまだやりたいプレイヤーがいなかったので、1年くらい前にお声がけ頂いてから準備して、The Sandbox上でのローンチに至りました。

小林:当時お断りされた方は、今考えるとすごくもったないことをしたと思います。

水野:おそらくメタバースやブロックチェーン、キャラクターIPについて理解できているプレイヤーが日本に少なかったためでしょう。当時は、ほぼお断りされていたのではないでしょうか。

小林:ちなみに、メタバースがWeb3に含まれるかどうか、そもそもメタバースって何なのという点は、水野さんはどう定義されていますか。

水野:そうですね。いわゆるVRChatやClusterのように「ビジュアル的な空間・世界観」から入っているメタバースと、いわゆる「ブロックチェーン」界隈の方がおっしゃるメタバースは微妙に違うと感じています。ただ、どちらも結局最後は同じにはなってくるとは思います。
やはり3D空間上でコミュニケーションできるようになることが大前提だとして、そこに世界を跨いだ新しい経済圏がついてこないといけないので、空間をつくるのか経済圏を先に作るかの違いかと思っています。
僕は両方の方々とお付き合いがあるので双方の気持ちがわかるのですが、そういうことかと考えています。

小林:いわゆるメタバースの文脈でいうと、DecentralandとThe Sandboxがよく比較されると思いますが、それぞれの良いところ、今後の展開をどうみていますか。

水野:そうですね。あまり表立っては言っていませんが、僕らはThe Sandboxメインでお付き合いしていますし、Decentralandもウォッチしているし、研究もしています。
色々と現在の状況を考えると、マーケティングも含めて今後日本のプレイヤーが参入しやすいのはThe Sandboxかなと思っています。
Web3の概念と少し逆行してしまいますが、非中央集権的である方が「Web3的」とは言っても、現状The Sandboxには様々なブランド、例えばスティーヴ・アオキさんやワーナーミュージックなどが参入していますが、こちらの集客方法はどちらかというと「Web2的」です。ただ大手のIPがそこに価値を感じて参入して結果的に盛り上がりを作れているのと、先だってソフトバンクが100億円出資したことで一定の開発力が見込めること、そしてガバナンスが担保されるという意味では、日本のプレイヤーの参入障壁は下がると思います。

ただ一方で、The Sandboxはまだアルファ版であり正式ローンチしていないという意味では、Decentralandは正式ローンチしていますし、またこちらは人間と同じ頭身で行動できるアバターなので、どちらかというとウェアラブル、アパレルメーカーなどが向いているとは思います。
今すぐスタートできて、ウェアラブルなどを持つ企業にとってはDecentralandがマッチするかなと思う反面、かわいいキャラクターなどが作れるThe Sandboxは日本のプレイヤーと相性が良いとも感じます。

小林:The Sandboxは色々な手を打っていると感じます。例えば、先程のブランドがたくさん入っているという話で言うと、そこで結局何をしていくのかが気になります。
The Sandboxの今後の展開イメージを水野さんはどう見られますか。

水野:当然ながら3D空間の中で多くの人がコミュニケーションできないとメタバースとしての完成にはならないと思うのですが、そもそもNFTの価値はメタバースではない部分、例えば画像や動画に価値がつくという状態で先行してきました。メタバース空間が完成していない状態でもNFTに価値がついてきたのです。
今までのメタバース空間だと、ある種完成した世界がないと、ブランドにしろ、IPホルダーにしろユーザーを招くことは難しかったのですが、やはりNFT、Web3の世界観だとまだ未完成の状態でも経済的価値がつくし、その場を一緒に盛り上げて作っていくような取り組みができるのです。
すでに「完成形をどんと出す」というより、少しずつ工事しながら作っていくのがこれからのメタバースの作り方だと思うし、そういった取り組みができる方向で、The Sandboxも広がっていくのではと思います。

小林:どんなに難しい質問をしても必ず返ってくるっていうのがすごいですね(笑)
ちなみにWeb3のスタートアップを起業したい方で、これからThe Sandboxに参入する方は、何から始めると良いのでしょうか。

水野:実は出来ることはまだ少ないのですが、土地を買っておくことは出来ますね。1区画100-200万円くらいだと思います。

小林:なかなか気合が入りますね(笑)

水野:そもそも土地がNFTとして流通して、その土地に価値があるということ自体がある種の発明かもしれません。NFTは当然ながらユニークなもの、アートなどに近い感覚で流通してきたものが、土地というものは交換しやすく通貨的な側面があるので、メタバース空間、特にThe Sandboxだと土地が流通するのと、その土地に乗る建設物やNFTアイテムが流通するという二重構造になっているので、そこに将来経済圏が創成され、コンテンツクリエイター以外にも、例えば不動産企業のような方が入ってくる余地もあったりと、様々な可能性が考えられます。
そして、土地を購入したら、その土地で自分でテストできるようになります。ボクセルコンテンツを作るためのツールは専用の物が用意されているので、クリエイターが周囲にいれば、コンテンツを試しに作ってみるというのは、今でもできることだと思います。

小林:ちなみに、これからThe Sandboxを絡めてプロダクトを作るとしたら、「こんなアイディアがいいんじゃないか」というものはありますか。

水野:NFTのプロジェクトは今もいくつか出てきています。いわゆるコレクティブルなNFTプロジェクトも数多くあると思うのですが、Twitterを中心としたコレクティブルなPFP(プロフィール画像)プロジェクトの先のメタバースは、セットとなっていくと思います。
AZUKIなどもそうですがPFPを販売しながらも、将来のロードマップとしてメタバースをやると言っています。「メタバースから始める」というのももちろん一手段ではありますが、そのコンセプトを示すためにPFPをやりながら、その出口として2D画像だけでなく、そこから生まれる世界をメタバースとして設定しておくと、2Dと3Dの世界をNFTプロジェクトにおいて示すことができ、そこに対して共感・応援してくれる人も増えるのではないかと思っています。
メタバース発というよりは、PFPの方がやはりプロジェクトとしては盛り上がるところがあるので、その世界観で3DやThe Sandboxに道筋をつけていく流れが良いのではないでしょうか。

小林:これはすごく面白いと思っているのですが、やはり今後、IPがNFTから作られていくというケースはたくさん出てくるのではと思いまして。その中で最終的にメタバースに流れていくというのは納得できるのですが、それ自体は「アバター」や「メタバース上の土地」という表現になっていくのでしょうか。

水野:そうですね。メタバース上で買えるものは土地、アバター、それからアバターが身につけるグッズ、建設物そのものになど。これらがNFTとして売れるものになってくると思うのですが、いきなり一足飛びでPFPからメタバースにいくと、なんというか「欲しくなる」というところまで気持ちが盛り上がらないのではないかと思います。

ですので、今後の予想ですが、漫画がアニメになり、アニメになった後にグッズが売れてきたように、PFPプロジェクトにストーリーがついたWebtoon、YouTubeアニメなどを経由して、その世界観が既存のコレクター以外にも伝わったところで多くの方に「グッズが欲しい」という気持ちが高まり、通常はそこで物理的なグッズを販売して収益化するわけですが、そのグッズを販売する場所がメタバース空間になり、そこでアバターや建設物だったり、イベントスペースなどでお金をつかってもらうような流れになるのではないかと思います。

小林:この辺りの話は、Shugoさんは関心があると思うのですが。

Shugo:はい、めちゃめちゃありますね。僕たちはThe Sandboxに対して、これまでお話し頂いたこととは一種違ったアプローチといいますか、「ENSを基盤にメタバース空間を作る」ということをやっています。ENSはユーザーのアイデンティティと結びついているので、そのアイデンティティに紐づくようなアクテビティやどのようなトークンを持っているかなどを表現するということを行っています。
ある意味これはすごくボトムアップ的なアプローチで、いわゆるBAYC(Bored Ape Yacht Club)のように先に圧倒的なブランドを作り、その後具現化していくのとは真逆なスタイルをとっています。
その観点から聞いていても、正直なところ、その通りだと思える部分が多かったです。

水野:おそらくメタバースはこれからどんどん増えていくのでしょうが、現状表現したい人・作りたい人がめちゃくちゃ集まってきてはいるのですが、プラットフォーム化できていないのが現状です。AZUKIのようなプロダクトを作りたい方は日本中世界中にいるのですが、パッと作れる仕組みがあるかというと、多分ありません。技術的にはそこまで大変ではないが、仕組みがないからできないというところもあるでしょう。NFT発のIPを作ったり、NFTとして発行したり、それをENSを含めてどう展開していくかの「方程式」が、日本だと漫画やアニメがあるのですが、NFTやクリプトの世界だとまだないので、その方程式をプラットフォームとして提供するのか、プロデュースとして提供するのかなどは結構やりようがあるのではと考えています。

ぼくもIPを作るという立場で、AZUKIを超えるようなプロダクトを作りたいと思っているし、こちらを視聴している方に「ヒントがあれば、どんどんDMをください」と思う反面、このようなものを新たに作りたいと思う方を広げていくためのプラットフォームや仕組みもめちゃくちゃ必要で、むしろ将来的な需要があるのではないかと思っています。

Shugo:そうですね。いわゆるクリプトネイティブなブランド、それこそAZUKIやBAYCが出てくる中で、それがThe Sandbox上で表現されるのは、ひとつの表現方法でしかないと思っていて、そこにすべてが集約される未来はあまり見えないと思っています。
もっと違ったアプローチでのIPやコミュニティ表現があっても面白いかもと思います。クリプトのコアコミュニティにより刺さるようなやり方、大手ではやりにくい部分にベットしているのが、僕らのやっていることですね。

水野:AZUKIやBAYCも、もともと有名な方やIPホルダーが作ったわけではありません。クリプトベース、NFT発のIPを出していくための仕組みは全然ありだと思います。

小林:ここで一点、全然違う視点での質問をしてもよろしいでしょうか。

水野:はい。

小林:水野さんは昔、テクノードという会社をやっていて、それこそ世界中の人が遊ぶスマートアプリをバンバン出していたと記憶しています。今度はスタンプ事業に切り替えて、世界中で50億ダウンロードに達したと。

水野:そうですね。

小林:そして今回はThe Sandboxにも参入し、「クリエイターとして次々に当てている」ように見えます。何かしら、毎回新しい分野に進出している。クリエイターとして、そういう新しい分野でちゃんとヒット作を毎回積み上げていく、その再現性はどう作っているのですか。

水野:めっちゃVCっぽい質問じゃないすか(笑)

小林:結構単純に気になっていまして(笑)水野さんが答えにくそうな質問をしてみようかと。

水野:まず僕が「クリエイター」か「クリエイターじゃないか」というところがあって、実は僕は自分のことを「クリエイター」だとは思ってないんですよ。クリエイターに「場を提供する」役割だと思っています。「この場でクリエイトしてくれるとうまくいきますよ」と。そのような場を作る動きを、他にいくつかの事象を常にウォッチしながらやっています。
NFTもそうですが、2-3年くらい早めに着手して、そこが温まってきたところでちゃんとフルベットするという感じでしょうか。

ただ自分がすべてやっているというより、そこに優れたクリエイターに集まってもらって一緒にやっているという感覚の方が全然強いです。その時に周囲にクリエイターがいないとプロダクトやサービスが作れないので。そのような意味では、常に新しいクリエイターとコミュニケーションをとりつつ、これぞというタイミングで「場」に仕掛けるというか、The Sandboxのようにプラットフォームが強い場合は、どうプロデュースするかということろにの力を使っている感覚がありますね。

小林:面白いですね。すごく早い段階での「アーリーアダプター」で、2-3年ほど前から自分自身で入っていって、体験し言語化して、例えばクリエイターなどの他者がクリエイティビティを発揮できるよう定義をちゃんとするということですね。
ちなみに今後2-3年後にきそうで、今からちょいちょい触っているものはありますか(笑)

水野:(笑)意外にこう言われると、色々と手をつけていても、その時は気がつけていないケースも結構あるんですよね。今はWeb3という文脈で色々とやっているわけですが、もともとこの2-3年は何をウォッチしていたのかというとブロックチェーン、それからWeb3からは外れてしまいますがライブストリーミング、そして韓国発のフルカラーの縦型漫画のWebtoonですね。その3つを追いかけていたのですが、僕の感覚としてはWeb3の文脈が一番市場が大きく、定義が広いというところもあって、自分のリソースは現状そちらに傾けています。会社としてはWebtoonなども手がけています。

なんというか、企業としてはクリエイティブが未来に進化していくところをかなり広い視点で見ていて、その中でも自分が力を割くのは、自分に向いていて、一番市場規模の大きなところに入っていく感じですね。

小林:なるほど。定期的に水野さんに2-3年後のコンテンツについて聞くようにします(笑)ありがとうございました。


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@mizunoq



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