自己責任論のDVから逃げたくて

こんばんは。今日もお疲れ様です。逃げ出したい毎日が繰り返しやってきます。昨日に戻りたいのに過ぎ去って2度と帰らない、明日が来なければいいのにきっとやってきてしまう。そうして何日もの時が私の上をとおりすぎていったのです。

ひらたくいうと、歳をとった。

歳をとると角が丸くなるというのは世の常ですが、私もめっきり角が丸くなったと自覚する今日この頃四十路おじさんです。

働きはじめたころは「ダメなやつはダメなんだ!」などと鼻息荒く社会批判を繰り返していたワケですがいつのまにか批判される側になってしまっています。

「お父さんくさい!」「ちゃんとドア閉めて!」「またなくしたの!」

お父さんは辛いのだよ。ちゃんと出来ない私が悪いのですよ。ええ、自己責任。。。

自己責任論がどーも苦手になりました。いえ、自分のことを棚にあげたいわけじゃなしに。 

悪いのはお前が努力しないからだ!と言ってしまうのは気持ちの良いものです。その反対にいる俺は努力が実って成功しているというわけで、ああ気分がいいわい、と。

まあ、そんな自覚を持っていなくても声の大きい人たちがしきりと自己責任を問う世の中になりました。アリとキリギリスなんてね、昔っからこの手の話はあるわけです。

歳をとるとできないことが増えてきます。足があがらばい肩があがらない、昨日食べたものもおぼつかない。

すると自然に自分の努力じゃカバーできないことがあるなと思い至るわけですな。

でもやっぱり自分がのぞむように出来ないのは自分の努力がたりないからじゃ、でもやっぱり。。。

これは完全にDVです。逃げたくても逃げない。自分が自分をしばっておるんですな。変態じじいめ。

自縄自縛なんて久しぶりに使いますけど自己責任論は努力を強いる社会にピッタリなのでなかなかそこから逃げ出せない。

逃げたいと思うならまだマシで、ほとんどはDVにあってることさえ気づかずに「人生ってほろ苦いぜ。」なんて一丁前なことをおっしゃるわけです。

もしも自分が急にクビになったら、もしも自分の家族が難病にかかったら、もしももしも。

こういうときに「備えなかったお前が悪い」「そこから這い上がるのが人生だ」なんてカタルシスたっぷりなドラマをみすぎの諸兄が自己責任論を振りかざす。

でもね、ああはなりたくないってドキドキするのは疲れてしまいませんか?ああなってもちゃーーんと生きていられるって安心していられるほうがいいなあ。

週休7日で幸せですか?って聞いた政治家がいましたけど、幸せでしょ!

まずは自分を変えないとなりません。努力しなくても頑張らなくても生きられる!と思えることをはじめています。仕事はほどほどに、家族の時間を最優先して。人の目なんかは気にせずに。

自己責任論のDVから全力で逃げましょう。







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