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“デザインができる”って何?

みなさんこんにちは!QT by quark tokyo で、Web Directorを担当しております比屋定(ひやじょう)と申します。
本職Web Directorではありますが、過去にDesigner経験、Photographer経験もあるため、もちろん依頼されれば喜んでやります。


このnoteに、僕はどんな事を書こうかなぁと考えた時に、普段この仕事をしていると、社内外問わずちょくちょく言われる事があります。

「デザインできるんだ!すごいね〜!」と。。

正直、言われる度に違和感を感じてます。

「すごい事じゃなくて、誰にでもデザインはできるんだよ!」

と、僕が答えると、

「え〜、デザインなんてできない〜!」

もちろん深い意味はなく、好意であえて言ってくれている事も分かります…

が、そもそも“デザインができる”って何?


僕はもともと学生時代、デザインや広告と言ったクリエイティブを志していた人間ではありませんでしたし、絵が上手いとか美的センスを褒められた経験もございません。
キッカケは至って単純。社会人になって、何か仕事をしなければならない状況に陥り、求人を探していた時に僕の目に止まったのが“デザイナーアシスタント募集!(未経験可!!)

はい、、みなさんご想像の通り「なんかデザイナーってカッコイイかも〜!」と言う安易な気持ちで入社したのが僕の広告業界人生の始まりです。

そんな僕だからこそ、これは自信をもって言えるんです。

『誰にでもデザインはできます!』


その事をどうにかこうにか上手く伝えたくて、僕は今回この本を手にしました!!

世界が変わる「視点」の見つけ方 -未踏領域のデザイン戦略-

なんてカッコイイタイトルでしょう!
業界の方であれば言わずと知れた“佐藤可士和”さんの著書です。

他に、僕がまだ浮ついた気持ちでグラフィックデザイナーをやっていた頃、当時“佐藤可士和の超整理術”を読んで、一気に感化させられました。
その後も佐藤可士和さんの書籍はいくつか拝読させていただいておりますが、この本を読んでいなければ、僕は今この仕事をしてなかった可能性も大いにありえる。と思うほどに気持ちが高揚した本です、、ご興味があればぜひこちらも手に取ってみてください。


話は本題に戻りますが、この“世界が変わる「視点」の見つけ方”に記載もありますが、

“デザイン”という言葉が出ると、「それってデザイナー(専門家)がやるもの」「私はデザイナーじゃないから分からない」といった反応が返ってきてしまいます。
デザインはある意味、言語や運動に似ていて、訓練でいくらでも伸ばす事のできるスキル。
「デザインは専門家のもの」と言う思い込みを払拭し、誰もが普通にスポーツや音楽に触れる感覚でデザインにも触れてくれたら…

正にこれなんですよ!
デザインって意匠的な技術ではなく、思考法だと思います。
人は生活する中で、日々いろんな事を考えています。
例えば、「もっとこうだったら便利なのに…」「もっとこう言うモノがあればいいのに…」と。

そのイメージがある=それはもう本人が意識していないだけで、頭の中ではデザインしているんですよね。だから僕の中では誰もがクリエイターで、誰もが今スグにでもなれる職種だと思ってます。

僕らの仕事では、この思考をソリューションにアウトプットする必要があり、そこで初めてグラフィックデザイナー・プロダクトデザイナー・空間デザイナー・UI/UXデザイナーなどと言う方々の手が必要になるのだと思います。
ただ、これらの肩書きでお仕事をしている方々と言うのは、自身の思考を理解しており、視点の切り替え方が人より上手な人のことを言うのではないでしょうか。


佐藤可士和さんはこう説いています。

デザインとは「ビジョン」を設計すること
デザインは、そのビジョンを人が感じられるものに変換するプロセスそのものであり、要するに理想とする「あるべき姿」に向かい、問題を解決していく行為全体のこと

一見、感覚的思考のように思いますが、誰もが持っていて磨いていけるスキルだと思います。
このスキルを磨くためのプロセスとして、この本の帯にも大きく記載されています以下が本当に重要だと僕も感じます。

①「課題」 → ②「コンセプト」 → ③「ソリューション」
①「課題」とは、問題を解決するための取り組みやテーマのこと

②「コンセプト」とは、考え方の方向性

③「ソリューション」とは、具体的に解決するアイデアと実行プラン

で、アウトプット。ですね。
ぱっと見「そりゃそうだ!」と言う順番ですが、意外とこの工程に沿えていない物事の方が、世の中に溢れているように感じます。
この仕事をしていると良く耳にするのが、
「ポスター作るからデザインして!」
「CM作るから撮って!」とか。
これは実際、アウトプットからの③ソリューションや②コンセプトへと、順番が逆になってしまっています。

それが良い悪いということが言いたい訳ではなく、みなさん自身の立場に置き換えてみたらどうでしょうか?

佐藤可士和さんは、よく医者に置き換えて例えておられますので、僕も真似させていただくとこうです。

例えば、みなさんは“お医者さん”です。
その病院に訪れた患者さんがこう言います。

「お腹が痛いので薬をください」

…みなさんならどうしますか?

「じゃあ痛み止め出しておきますね〜」ってなりますか?

本当にそれで患者さんは満足すると思いますか?

恐らく大半の方は、お腹が痛い事に対しての症状を詳しくヒアリングしますよね?
お腹のどの辺りに痛みがあるのか、本当にお腹からくる痛みなのか、いつ頃から痛むのか…。
正にこの工程が「①課題」にあたる事ですよね。

そこから初めてどんな薬が最適なのかの方向性(②コンセプト)を洗い出せて、具体的に薬の調合(③ソリューション)に入る。
これが本来の自然な流れなのではないでしょうか。


言われた事だけに応えるのは楽ですが、ちょっと立ち止まってみてください。少し言葉の本質を考えてみてください。
ほんの少し考え方や視点を変えるだけで、見える世界は180度変わります。
“前提”を疑ってみてください。新しい気付きが必ずあります。
それを癖づけることさえできれば、それはもうアナタも立派なクリエイターだと僕は思います。


この本の面白いところは、佐藤可士和さんが大学生へ向けた授業の内容が記されているのですが、美大やデザイン学校での授業ではなく、芸術とは別の領域(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)の生徒への授業内容となっており、全く未知の領域に対して学生たちがそれぞれの視点で四苦八苦しながらもアウトプットしているさまが紹介されています。
僕も新しい視点に気付かされ、読んでいてとても新鮮な気持ちになれました。

みなさんにも今後、あらゆるシーンで、もし行き詰まるような事があればぜひ一度この本を手にとってみてはいかがでしょうか。
解決までは行かずとも、きっと何かを掴むキッカケになると思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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