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新説: 最後の審判 (将棋)

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縫田光司氏による詰将棋の傑作「最後の審判」(1997)。将棋のルールの矛盾を突いた問題作です。現在までの議論では、成立するかルール上不定とされています。果たしてそうなのでしょうか… もっと読む
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新説: 最後の審判 (将棋) 概要編

詰将棋界における20世紀最後にして最高の問題作、「最後の審判」。1997年1月、詰将棋パラダイス誌にて発表。作者は縫田光司氏。 この作品が登場したときの衝撃は、きっと将棋ファン以外にも理解してもらえるだろう。将棋は約400年にわたる歴史を持ち、多数の愛好家がいるゲームである。とてつもなく奥が深いゲームだが、それだけ遊び尽くされていれば、まさかそこにルールの矛盾が存在するなどきっと誰も考えもしなかっただろう。そんな将棋の「ルールの矛盾」を発見し、しかもそれを詰将棋という作品の