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Webサービスのマネタイズ実例!クリック報酬型広告の収益改善したはなし

株式会社クリオの八木(@QrioYagi)です。ほぼ個人開発をしています。

運用中のサイトで実際にマネタイズしている実例を紹介してみようと思います。

読むとためになりそうな人

クリック報酬型広告(アドセンスとかアドネットワークなど)についての話題が中心です。

Webサービスの収益化、ブログでお小遣い稼ぎをしたい、などのヒントは随所にあると思いますので、気になるトピックだけでもぜひ読んでみてください。

ここで書いていることは、現在進行形で実践していますので。

アドテク周りのヘッダービディングなどは、あまり知られていない話題かと思います。

また100万PVならどれくらいの収益なんだろう?というよくある疑問にも回答してみました。

(マネタイズの領域は、わたし自身勉強中ということもありますので、間違いやこんなのもあるよ!など、コメントで教えてくださると助かります。)

クリック報酬型広告の選びかた

ブロガーさんにもお馴染みですね。運営しているブログやサイトに貼ったバナーが、クリックされれば広告に応じた収益が得られます。シンプルです。

アドネットワークやSSPなどいろいろありますが、アドネットワークやSSPは、複数の広告をあつめた集合体という認識でひとまずOKです。

1社と契約すれば、そこに属している複数の企業の広告が配信できるので、管理画面が1つで済みますし、収益性も高くなりやすいというメリットがあります。

クリック報酬型広告を提供しているのは、アドセンスとして有名なGoogle AdSenseを筆頭にこのような感じです。

Google AdSense
忍者AdMax
Nend
Fluct
i-mobile

弊社の名付けポンでも、クリック報酬型広告が中心です。

こんなのや

FireShot-Capture-169---名前アクセスランキング---名付けポン---pon-navi

こんなのですね

FireShot-Capture-166---完全無料の姓名判断|赤ちゃんのお名前候補の運勢を診断します---名付けポン---pon-navi.net

クリック報酬型広告はGoogle AdSenseがいい

悩む必要もないくらい、はじめに検討するのはGoogle AdSenseです。

わたしの経験では、CPM(簡単に言えば収益)が倍以上違うケースもあり、頭1つ抜けている印象です。

唯一の悩みどころは、Google AdSenseの利用に審査があります。

いや基本的に審査はどこでもあるのですが、「コンテンツを用意したとしても十分ではない」とGoogleに判断されれば不合格になりますので、人によっては審査が厳しいと感じるかもしれません。結構容赦ありません。

また、審査に合格してもアダルトやセンシティブな情報の記事には広告掲載はできません。

規約違反となればアカウントが停止され、今後二度と利用できなくなります。これは本当に本当に痛いです。

つまりGoogle AdSenseはコンテンツの管理が必要となりますので、コントロールしにくい口コミや掲示板など、いわゆるUGC系のサービスには向いていません(内容が担保できる場合は問題ないと思いますし、Googleの担当者さんからアドバイスをもらえることもあります)。

アドネットワークやSSPの選びかた

残念ながらGoogle AdSenseに落ちてしまったら、どこがいいのでしょうか?

これは一概には言えないところで、アドネットワークやSSPは取り扱うジャンルごとに強みが違うと感じています。

より収益をあげるためには「Webサービスと関連性があって、そこを強みとした広告を持っているところを探す」ことです。

収益性をあげるためには、実はこうした地道な作業の繰り返しが必要になってきます。

弊社でも、収益性悪くなってきたな?と感じたら、広告の貼り換えをして調整してテストしています。

収益性をはかる基準の数値

それでは良し悪しはなにで測るのか?ですが、これはCPM(コスト・パー・マイル → 広告を1000回表示した際の収益)を基準にすればいいと思います。

CPMは代表的な数値ですから、管理画面で確認できるはずです。

名称未設定-1

eCPMの表記の場合もあります

まずは、指標となるCPMが必要ですから、どこでもいいので広告を貼ります。

1週間くらい様子を見て、別の広告を貼って1週間様子をみます。同じ期間でどちらのCPMが高いでしょうか?

高かったほうのCPMの広告と、さらに別の広告を貼ってテストします。

このようにCPMが高いもの同士で比較していき、最終的には収益性が一番よい = 相性のいい広告を掲載しましょう。

いくらくらいのCPMが適正かは、コンテンツのジャンル(利用者の属性)で変わるため同一に語れませんが、一般的には求人や金融関連はクリック単価が高いですね。

クリックで収益となる単価は、出稿している広告費と連動していますから、競合が激しいジャンルは必然とCPMは高くなります。

Google広告なら広告費のシミュレーションができますので、そこから事前に調査することもできます。

Opera スナップショット_2020-09-16_153700_ads.google.com

「FX 初心者」など金融系は広告費が高い

Opera スナップショット_2020-09-16_153912_ads.google.com

一方「釣り 初心者」などの趣味ジャンルは広告費が安い

集客しても稼げなかったり、そもそも競合が強くて集客できなかったり、というのはこのあたりの調査・分析が足りないのかもしれません。

あくまでマネタイズという文脈ですが、どういった戦略でいくのかという企画段階で十分に検討します。需要がありましたらこのあたりも別記事で書いてみたいと思います。

季節要因は考慮しましょう

注意点としましては、広告の単価は季節要因に左右されます。ゴールデンウィークなどの大型連休や、クリスマスなどのイベントシーズンですね。

企業が広告費を積極的に使う時期には、3月、12月など決算シーズンも含まれますので、普段より高めのCPMとなります(逆に閑散期もあります)。

このように広告との相性とは別の要因でも収益は増減しますので、普段と違う時期はテストを控えるか、CPMの数値に影響することも前提として考慮しておきましょう。

また広告の貼り換えテストは、全体をごっそり変えるため、あらかじめ手間が少ないやり方を導入しておくと効率がいいです。外部ファイルを読み込むようにしておくとか。

わたし個人の感想ですと、Fluctの担当者さんはプロ意識が高く素晴らしい対応をしていただきました(たぶん担当者さんによります)。忍者AdMaxは受かりやすいと評判ですね。

まだ続くクリック報酬型広告のはなし(アドテク業界は奥が深い)

(すみません、クリック報酬型広告についてもう少し続きます。WebメディアやWebサービスの運用経験がある人向けの内容となりますので、ご興味ありましたら。)

弊社でも、もちろんGoogle AdSenseを利用しています。

ただ少し特殊で、より収益力を高めるヘッダービディングを導入していまして、広告同士の単価をリアルタイムで競わせています。

たとえばA、B、Cの複数の広告から同時に入札を受けて、その中でもっとも高い単価の広告を表示するといった仕組みです。

ほとんどの方が「ヘッダービディング?」というリアクションかと思いますが、それもそのはず、利用には審査や条件があるため、規模の比較的大きいメディアでしか運用されていません。

ただしこの仕組みの効果は絶大で(1.5倍から2倍は収益性上がります)、もっと一般的に普及したらみんなが幸せになれるのに……と思っています。

ヘッダービディングについては、こちらが参考になりました。

一例ですがCPMが高くimp量もある当社のエース枠では、TAM効果で平均CPMが40%アップ、さらにEBDAとprebid.js効果で50%アップ。導入前と比較すると、平均CPMが約2倍にまで跳ね上がりました。
https://qiita.com/minami-actindi/items/fdcad88ae0c16df79e54

アドテク界隈の情報はほとんど表にでないので、はじめて知ったときは衝撃を受けました。そんな世界があるのかと。

補足をしておきますと、EBDAはGoogle AdSenseで月に200万以上売上が必要(らしい)ですし、AmazonのTAM(UAM)は、一定以上の規模がないと利用できません。ほとんどのケースで、すべてを自前で実装するのはかなり厳しいです。

(偉そうに語ってますがわたしも、50%くらいしか理解できていません。)

そのような場合でも、導入を支援するコンサル会社を通せばこの仕組みを利用することは可能です。

コンサルフィーを(10%~20%)払っても収益性がかなり改善するのではないでしょうか。コンサルを受けるにはPV数が一定以上(たしか10万/月とか)あれば可能です。

いまよりもメディアやWebサービスの収益化を考えている運営者さんは、検討する価値は十分にあると思いますよ。

そのあたりで気になる方はお気軽にメッセージください!(わたしが運用するのではなく、ただツテがあるというだけですが・・)

アンカー広告はいますぐ導入できて収益性が高いクリック報酬型広告

ヘッダービディングではなく、そしてGoogle AdSenseでもなく、誰でも導入しやすい費用対効果の高いクリック型の広告もあります。

それはアンカー広告です。画面の上下にくっついてくるアレです。

FireShot-Capture-172---女の子名前-年間ランキング---名付けポン---pon-navi.net

いや、わかります。はい。UX的にとか思っちゃいましたか。確かに。

見た目に賛否ありますが、収益性は高い数値がでております。

やはり注意点としましては、お気づきの通り、目に付く位置に常にでていますし、利用者の画面でどんな広告がでているのか確認できません。

そのため運営しているサービスのブランディングとの兼ね合いで、慎重に検討してみるのがいいと思います。

一時的に収益は上がってもコアなファンが逃げてしまわないかとか、結果的にサービスにとって悪影響がないのかなど、どうぞ慎重に検討してください。

弊社の事例では、アクセス解析上でアンカー広告が原因とみられる悪い影響は確認できていませんので継続しています。今後はどうなるのかはわかりませんが。

アンカー広告に限ったはなしではなく、広告の収益性を上げるにはまずInView率(実際に広告を目にする確率)を上げるのが基本ですし、ある程度の使い易さを確保しつつ、広告もみてもらうという……。

このあたりはどうしてもトレードオフで語られがちですが、広告とうまく共存できるのかどうかは、我々運営者の課題ですよね。

利用するアンカー広告は、Google AdSenseの自動広告メニューにもあるんですけれど、アレではなくて、GOODLIFE社の広告がCPMよかったです。小さいサイズよりも、大きいサイズのほうがCPMは高かったです。

ちなみにGoogle AdSenseの自動広告をわたしは使っていません。

100万PVって実際どれくらいの売上感なのか

あくまでわたしの経験をもとにした、Webサービスの規模感と予想収益についてまとめたいと思います。

お小遣い程度ならこれくらいの規模感、将来的にWebサービスだけで生活したいならこれくらいは必要かも、など目安の1つになればと思います。

アプリはわからないので、あくまでWebサービス限定ということで。

名付けポンの制作開始時には、半年で月間100万PVにすることを目標としていました。そう考えると、100万PVは個人開発者の1つの目安なのかもしれません。

さてこの規模感の収益ってどんな感じを想像されるでしょうか。

広告単価はジャンルにもよるため一律に言えませんが、集客しやすいテーマほど、広告単価は低い傾向にあります。

人によって生活のために必要となる収入も違うわけですから、一定の基準を決めることはなかなか難しいので、ざっくりと、

・個人でWebサービスだけで生活するなら、広告単価が高いジャンルなら100万PV前後、低単価なら500万PVくらい

・お小遣い程度ならこの10分の1ほど

このような感覚です。

ちょっと高めの設定かもしれませんので、生活費少なくてもいいという人は、いくらか差し引いて計算されるといいかもしれません。

わたしは100万PV以上のサービスはこれまでにも経験がありましたので「月間100万PVだとこれくらいだよね」とある程度想定内でしたが、期待をしていた人はズッコケるかもしれません。

「1PVで1円換算というのは夢のまた夢」と一言添えておきます。

たまにTwitterで収益公開されていて、1PV1円前後というアドセンサーと見受けられる優秀な方もいらっしゃいます。

(思いあたる方、ぜひ情報をお待ちしています!)

ということで、今回は実際に行っているWebサービスのマネタイズ方法、クリック報酬型編でした。

個人開発は収益以外にも、仕事の解像度が上がるなど、メリットも多いのでおすすめですよ。

ツイッターでも、Webサービスに関わることをつぶやいています。

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