歯科医院のブランド化②




前回は歯科医院のブランド化①で書きましたが、医院のこだわり=ブランドの欠片について更に詳しく説明していきたいと思います。

このブランドの欠片ですが、意外と皆さん気づいていない事が多いです。極論誰かの「真似」や誰かが「言っていたこと」などや「成功事例を真似するだけの人」が多いです。

もちろん、成功事例から学ぶことは大切です。歯科医院自体は医療技術は進歩したとはいえ、江戸時代から存在するものです。さらに医院自体もコンビニエンスストアよりも多い。日本国内すべてのエリアで激戦ジャンルであるのは間違いありません。

その中で院長自身の「こだわり」をどこまで出せるのか?これは重要にならざるを得ません。言い換えれば「こだわりの無い量産型の歯科医院」は存在危機に立たされる日が必ずきます。さらに先ほども書きましたが「全国どこでも激戦区」です。立地に頼った立地戦略はすでに崩壊し始めています。人口が極端に少ない「過疎村」でない限りどこでも似た勝率になってきています。むしろ過疎の村とは、歯科大学や地域に歯学部が無いエリアなどは逆に歯医者さんが少ないので勝率は高いかもですね。

さて、コロナの影響で人通りが多いエリアは急激に人口稼働率が減りました。更に企業はリモートワークなど出てきましたよね?コロナの収束やアフターコロナでその流れが「元に戻る」と思えません。むしろ暫くはコロナウィルスなどと「共存」になるのではないでしょうか?その時には「歯科医院に行く」という今までの考えや価値観は大きく変わっています。


解りやすく言うと「場所が良いから勝ち続けられる」なんてことは平成の時代で終わりました。

令和の時代、残っているのは激戦区しかありません。「立地条件が良い」というアドバンテージは誰にも殆ど無い、やりたい場所は皆同じ。だから余計に自身の医院の「こだわり」を確立させないといけません。

ではその「こだわり=ブランド」ですが、それは どの分野 で追及すれば良いのか?この疑問がわいてくると思います。

価格?違います。価格勝負は資金力がある医院に負けます。それでは医療技術の追求でしょうか?残念ながらそれだけではありません。

医療技術の追求も勿論必要です。しかしまずこだわらないといけない事は集患とリコール、そして中断率を下げる。基本的にこの3個です。

昨今の歯科医院においては先ほども述べたように、異常に分母(歯科医院の数)が多い割に患者にとって「解りやすい差別化」さほど無いのが見受けられます。

そしてこのわかりやすい差別化がブランドの欠片をつなぎとめる「部品」になります。

欠片を集めて部品にして組み立てる。まるで何か機械を作成しているようですね(^^♪

実際に「ブランド」とは何もないところから組み立てられる「モノ」です。

そういった意味では同じかもしれません。

「モノ」に例えて更に言うと、誰にとって「メリット」がある「モノ」なのか?という事になります。

当然ですが「役に立たないモノ」なんて必要ないですよね?誰にも役に立たないモノは誰にも必要とされません。

まず役にたつ。必要とされる。ここにフォーカスしないといけません。そしてそれは「誰に」とって役に立つのか?必要とされるのか?そしてそれをどの様に伝えるのか?口頭?紙媒体?SNS系?ドクター本人から?DHから?患者さんの口コミから?・・・などなど。

歯科治療だけでなく治療する事とそこに伴う「付加価値」を追求しないと生き残る事はできないでしょう。そして付加価値を生み出す経営も必要です。

では付加価値とは何でしょうか?物品などのプレゼントでしょうか?違います。

ではどんな事が付加価値になるのか?1つ例をあげるとこんな事も患者さん側からすると医院に通い続ける「付加価値」となります。「患者さんは医院から自分がされる歯科治療に確実で絶対の納得感が得られる」などは付加価値があるって事になります。他の医院との差別化にもつながります。予防歯科で成功しているところ等は絶対の納得感があるから通い続けるんですよね?

しかし、とうぜん経営とはビジネスです。付加価値を考え出した結果が超少数の人の為に作り出したもだとしたら、資金と時間を投資して回収できますか?

歯科医も開業したら経営を考えないといけません。その経営指針となる方針のひとつが医院のブランド化です。そのために拘りを集めてブランドの欠片として、また部品として集めて組み立てていきます。

そしてそれば誰のために行うのか?答えは医院に来てもらう人のためです。それがどのような人に来て欲しいのか?どのような人を治療したいのか?どのような治療方法を提供できるのか?如何にして納得してもらうのか?などを考えないといけません。

考えられない、そんな事は主義では無い。どちらでも大丈夫です。そんな方のために我々のようなコンサルタントがいるのですから♪

長くなりましたが、まとめるとブランドとは自分で作成できるもの、ただし勝負する付加価値・セグメントは考えないといけません

という事になります(^^)/

次回は歯科医院ブランドに「物語」を引っ付ける事は必要か?を書きたいと思います。HPに載せる「先生の熱意」とかは本当に必要なのでしょうか??その辺を解説したいと思います(^^♪


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