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不定期刊:目についた本の写真とともに140字の文章を書くこと

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#読書感想文

『ウーマン・イン・バトル』はフェミニズム(性別によって自由や行動を制限されない社会を目指す思想)の歴史をわかりやすく記した漫画である。女性参政権は具体的でわかりやすいが他にも、身体の自己決定権や教育を受ける権利等、少しずつ進歩してきながらまだ十分ではないことがわかる。

一高(旧制第一高等学校)と言っても私にはとんと馴染みがない。旧制高等学校は、3年制で帝大予科(予備教育)としての性質を持っており、1950年に廃止。(旧制)大学は現在の大学3〜4年生、予科(旧制高校)は現在の大学1〜2年生とも。本書で描かれるのは1900年代初頭の一高野球部の様子

ハンドメイドの絵本等、素晴らしい作品を生み出すインドの独立系出版社タラブックスの作品を横浜・妙蓮寺の三輪舎 https://3rinsha.co.jp/ が紹介しています。著者がゴンドという民族の目線で見たロンドンを、ゴンド画の様式で描いた本書。両文化の差異を面白く描き出します。

かつやのかつどんは松竹梅でランク分けされていて、それぞれ肉や卵の量が違います。私はかつどん初心者でしたので、お店に行って大層戸惑ってしまいました。本書を読むと皆さんもきっと、かつどんを食べねば収まらなくなります故、かつどんを食すことに不都合のある方には閲覧をおすすめできかねます。

“「正しい」注意を冷静にしても、相手から反感を買うのは当然でさえある。そこには正しいことをしているという傲慢さが臭う。〜自分はいまたいそう傲慢な行為に出ているのだから、無傷で相手を動かすことができるというおめでたい期待などしてはならない〜”という箇所が印象に残る。一気に読める。

まだ三分の一を読んだところですが、全く何が起こるか予想がつかず、惹き込まれています。私は勤め先で、全く何をやらかすか予想がつかない人に、時折巻き込まれるのですが、この違いは何でしょうか?
明後日は新型コロナウイルスワクチン接種二回目です。ビンティ程ではないにせよ、変化はあるはず。

日頃、仇櫻堂の事業にご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。令和2年9月16日に創業した弊社は、まもなく一周年を迎えます。今後とも「人と本にまつわる何かを」目指して、真摯に何らかに取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願いいたします。

"二つ年下の妹は、私と違って、「普通」の子供だった"というのは比較的序盤の一節。誰も普通になるマニュアルを持っていないのに、誰もが普通であるこの日本では、異常になると必要以上に詮索され、勝手にわかられて安心されてしまう。わかるわけがない。私自身がそんなに深く考えちゃいないのに。

著者が少年期をすごした60~70年前の幕張の姿を描いた新聞連載のエッセイの書籍化。私にとっても幕張は地元と言っても良い土地で、地名や建物から、現在との違いや当時の様子を思いながら楽しく読んでいる。何十年かして、私も自分の故郷をこうして懐かしく描きたいな、と思う。

愛猫である三毛猫のもみじを見送った翌春、実母の葬儀で房総を訪れた著者が出会ったのが身重のお絹(表紙の子)である(ちなみにさらに前年春には実父を亡くしており、三年続けて見送る春になったそう)。お絹との出会いから軽井沢に連れ帰って出産する様子など……、丁寧な語りと優しさに溢れた作品。

大切な人に薦められて、読み始めてはみたものの……、む、むつかしい……。そんなときにグーグル先生が、以下のようなタイムリーな記事をオススメくださいました。ささる

「本を読んでも難しくて理解できないときどうしたらいいか」への超納得の回答
https://news.yahoo.co.jp/articles/f490de2703ba9d43426e9aec56abf1f340cc28a2

大輝が雪乃の悩みに対して、一緒にいて楽しいかは考えるものじゃない、また明日って言うときの明日が早く来ればいいのにって思うこと、という返しをするのですが、すごいなあと。こんなにシンプルに"楽しい"を言い表せるとは。そして私も案外、また明日が早く来ればいいと思いながらすごしています。

編者の瀧井朝世さんを知ったのは、みなとみらい・BUKATSUDOさんの贅沢な読書会(オンライン) https://philosophie.hatenablog.com/entry/2020/11/01/220000
本書では対談者の近著と彼らのオススメ本+αを紹介。私の知らない作家が私の知らない本の話をしている。本の世界は無限、永遠に読み続けられる。

日本人は今日も朝の満員電車に揺られて職場へ。コロナによる緊急事態宣言が発令中であることもあり、社としても在宅勤務が呼びかけられているが、社の施設への来客がある以上出勤せざるを得ない。午後4時頃には仕事も一段落するが、定時である午後6時までは残らねばならない。日本人はなぜ……?