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人生100年時代を豊かに生きる:お金の使い方を見直す勇気

こんにちは、きゅーみやです。今日は、私の人生観を大きく変えた本「DIE WITH ZERO」について、皆さんとシェアしたいと思います。この本との出会いが、私の行動をガラリと変えるきっかけとなりました。

ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳)

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「Die with Zero」が問いかけていること

「Die with Zero」は、ビル・パーキンスさんが著した本で、タイトル通り「ゼロで死ぬ」ことを提案しています。一見過激に聞こえるかもしれませんが、この本が本当に問いかけているのは、もっと深い問題なのです。

  • みんな、お金にとらわれて貯めすぎじゃないの?

  • いざ使おうと思った時に、本当に効果的にそのお金を使えてる?

  • お金は大切で必要なものだけど、貯めすぎて最初の目的を見失ってない?

これらの問いかけが、私の心に強く響きました。

遺産の相続は本当に子供のためになる?

この本で特に印象的だったのは、遺産についての考え方です。

多くの人が「子供のために遺産を残そう」と考えます。でも、ちょっと待ってください。本当にそれが子供のためになるのでしょうか?

例えば、80代で亡くなったとして、子供に遺産が渡る時、その子供は何歳でしょう?そう、50代か60代です。著者が指摘するように、これって本当に子供にとって一番お金が必要な時期なのでしょうか?

著者の調査によると、まとまったお金を最大限有効に活用できる年齢は26歳から35歳くらいだそうです。私の実感としても、まさにその通りだと思います。

  • 子育てにお金がかかる

  • 仕事が忙しくなり時間的余裕がなくなる

  • 広い家に住み替えたい、マイホームが欲しい

こんな大きなお金が必要になる時期こそ、親からの支援が効果的ではないでしょうか。それなのに、なぜ自分が死ぬときまで待たせなければならないのでしょう?著者は、それは単なる思い込みではないかと問いかけています。

私の決断:娘たちの歯列矯正

この考えに触れ、私は大きな決断をしました。娘たちの歯の矯正です。

小学生の頃から、娘たちは顎が小さく、歯が大きいため歯並びが悪いと指摘されていました。私も「できることならやってあげたい」と思っていましたが、一人60万から70万円もするその費用に躊躇していました。

当時の私たち夫婦は、本当に節約生活をしていたんです。卵は一パック100円のものを必ず買い、食費は週3~4千円で賄うほど。不便を受け入れて、レジャー費、外食費は予算をそもそも組まない!ボーナスは全て無い物として貯金と家のローンの繰り上げ返済に回す。そんな生活の中で、矯正なんて夢のまた夢でした。
工夫しながらゲーム感覚で節約していたので後悔はありませんが、お金を使うことに「罪悪感」を感じてしまっていたのは事実です。

でも、節約生活が板について10数年後。この本を読んで考え方が変わりました。「今このお金を使わなければ、いつ使うの?」という問いかけが、私の中でビビッと響いたんです。

そしてついに決断。夫と相談し、「これは大切な投資だ!」と同意を得て娘たちの矯正を始めました。

結果は?もう、本当によかったです。娘たちは喜び、日に日に自信をつけていっています。コロナ禍でマスク生活だったこともあり、治療中の見た目を気にせずに済んだのも幸いでした。

この決断は、お金の使い方を見直すきっかけとなりました。貯金や節約は大切ですが、本当に必要な時にお金を使う勇気も同じくらい大切だと気づいたのです。

やりたいことの「賞味期限」を意識する

もう一つ心に響いたのが、「やりたいことの賞味期限」という考え方です。著者は「タイムバケット」というツールを提案しています。

具体的には:

  1. 5年ごとに区切った人生の タイムラインを作る

  2. やりたいことリストを作る

  3. それぞれのやりたいことを、どの年齢までに実現すべきか考える

これを実践してみると、驚くほど物事が明確になります。

タイムバケット作成例

例えば、私の夢の一つ、パラグライダー体験。80代では難しいでしょう。でも50代なら...まだ間に合うかもしれません。「空を鳥のように飛んでみたい」という夢、あと10年以内に叶えなければ!と気づきました。

また、家族でのディズニーランド旅行のような小さな願望も同じです。「あと10回くらい行きたいな」と思っていても、子どもはやがて成長します。振り返ると、小学生のうちがベストタイミングだと分かりました。中学生になれば部活や勉強で忙しくなり、家族旅行の機会も減ってしまいます。

夫婦での日本各地旅行は?60代までは大丈夫そうですが、70代になると膝の問題など健康面で不安が出てくるかもしれません。

そして、80歳以降の人生も見えてきました。毎日を丁寧に暮らし、夫や友人とおしゃべりを楽しみ、ペットの世話をする...そんな穏やかな日々を過ごせたら幸せだな、と。

このように考えると、「のんびりしてられない」という気持ちと同時に、「今、何に時間とお金を使うべきか」が見えてきます。

健康への投資

タイムバケットを作ってみて、もう一つ気づいたことがあります。それは健康の大切さです。

80歳、90歳まで元気に暮らしたいなら、今から何かすべきではないか?そう考えるようになりました。

具体的には:

  • 歯科検診に真面目に通うようになりました

  • 定期的な健康診断も欠かさず受けるようになりました

  • 毎日の散歩を習慣化し、運動不足解消に努めています

  • 食生活も見直し、以前のような極端な節約ではなく、栄養バランスを考えた食事を心がけています

これらは、将来の医療費を抑える予防投資でもあるんです。病気になってから高額な治療費を払う心つもりで貯金をため込むより、自分の体のメンテナンスを今から継続していく方が、はるかに低出費で効果的でしょう。

まとめ:お金の本当の価値を考える

「Die with Zero」は、私たちのお金との付き合い方に新しい視点を与えてくれます。お金を貯めることが目的になっていないか、本当に大切なものを見失っていないか、そんなことを深く考えさせられました。

もちろん、節約、貯金、投資が大切なことには変わりありません。でも、この本の考え方を知っておくことで、年を重ねるごとに「そうだったんだ」と気づくことがあるでしょう。
本書に書いてあった言葉を引用します。

「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」

DIE WITH ZERO

私自身、この本をきっかけに、お金を貯めることが目的になっていた生活から、お金を効果的に使うことを考える生活へと転換しました。罪悪感なくお金を使えるようになり、人生の幅が広がった気がします。

皆さんも、自分の人生とお金について、新しい視点で考えてみませんか?それが、人生100年時代を軽やかに、そして豊かに生きるヒントになるかもしれません。

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