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【 noteで学ぶ ビジネスモデル 】 " キャッシュマシン "ってどんな仕組み?

= こんな人におすすめの記事です =

「 昇進はありがたいけど、育児、残業、部下の指導で、ビジネスの勉強時間がない!最近は商品も売れにくくて、ビジネスモデルを学びたいのに…。 」

これ、僕の欲求です(苦笑)。
でも、あるある、ですよね?

ですが、なかなかどこを調べたらいいか分からないし、これらの情報にたどり着けないことがしばしば。

…ということで、このnoteでは、隙間時間に学べる『 ビジネスモデルの基本のき 』を週に1つずつお届けしています。皆様のお仕事に、またチームメンバーの育成などにご活用ください。

なお、『 他にもこんなビジネスモデルがありますよ! 』というものがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。教えてくださった方に、1コメントにつき100円をnoteのサポート機能でプレゼント!


= 今週のビジネスモデル:キャッシュマシン =

① ビジネスモデルの、名前

キャッシュマシン(Cash Machine)

② ビジネスモデルの、解説

概要:
キャッシュマシンモデルとは、キャッシュ変換サイクルを逆転させることで、資金運用の効率を最大化するビジネスモデルです。キャッシュ変換サイクルは、企業が原材料や商品を仕入れてから、最終的に売上として現金を回収するまでの期間のことです。この期間を短縮することで、企業は現金を素早く手元に戻し、負債の支払いを遅らせたり、新たな投資にすぐ資金を回すことができます。このビジネスモデルは、キャッシュフローを強化し、企業の成長を加速させるために非常に有効です。

キャッシュマシンを実現するには、二つのポイントが重要です。一つ目は、サプライヤーから有利な支払い条件を獲得することです。これは、商品の仕入れ時に支払いを遅らせる交渉力を発揮することを意味します。二つ目は、顧客からの支払いを迅速に回収することです。たとえば、顧客が購入後にすぐ支払いを完了するような仕組みを整えることが求められます。

Who:
キャッシュマシンモデルを採用する企業は、製造業、小売業、IT企業など多岐にわたります。特に資金効率を高めたい企業に適しており、迅速なキャッシュフローが成長のカギとなるスタートアップ企業にも向いています。

How:
このビジネスモデルを実行するためには、顧客からの売掛金を早期に回収し、仕入れに対する支払いを遅らせることがポイントです。具体的には、在庫回転率を上げること、または受注生産のモデルを採用することで、現金の流れをプラスに保つことが可能です。

Why:
このモデルが企業にとって魅力的なのは、資金の流動性が向上する点にあります。手元に現金が増えることで、支払い遅延に伴うコストを削減し、さらなる成長や投資に向けた準備が整います。

What:
キャッシュマシンは、手元に残る現金を最大化することで、企業の財務を安定させ、長期的な競争力を高めるためのモデルです。


③ このビジネスモデルを使用している、代表的な会社と、活用例を解説

  1. デル社 (Dell Technologies)
    デル社は1980年代に受注生産戦略を導入し、キャッシュマシンモデルの成功例として知られています。顧客から先に支払いを受け、その後でサプライヤーに支払いをすることで、現金を手元に残して運営しています。

  2. アマゾン (Amazon)
    アマゾンは、特にその小売業において、キャッシュ変換サイクルをマイナス14日間に設定しており、迅速な在庫回転とサプライヤーへの遅延支払いを組み合わせて、キャッシュフローを最大化しています。

  3. ペイパル (PayPal)
    ペイパルはオンライン決済サービスを提供し、キャッシュマシンモデルを用いて、顧客からの先払いで手数料を徴収。さらに、ユーザーの口座残高を運用して金利収入を得ることで、効率的な資金運用を実現しています。


④ このビジネスモデルが使用されている代表的な業界で、従来用いられていたビジネスモデルを、解説

キャッシュマシンモデルが広く採用されているIT業界や小売業界では、従来のビジネスモデルは主に「買い取り販売」や「在庫持ち型ビジネス」でした。これらのビジネスモデルでは、商品を仕入れ、在庫として保有し、最終的に販売して収益を得るため、現金が回収されるまでに長い期間が必要でした。特に在庫を多く抱える企業は、売上のタイミングによっては資金繰りが厳しくなるリスクがありました。キャッシュマシンモデルはこの課題を解決し、企業の資金繰りを劇的に改善しました。


⑤僕がこのビジネスモデルを活用するならば…

1. 知的財産キャッシュマシンモデル

キャッシュマシンと知的財産管理を組み合わせ、特許や著作権を保有することで、ロイヤルティ収入を迅速に回収し、資金効率を高めるビジネス。

2. デジタル塗り絵プラットフォーム

キャッシュマシンとサブスクリプションモデルを活用し、デジタル塗り絵コンテンツを提供。ユーザーからの月額課金で早期に資金を回収し、コンテンツ開発を継続。

3. 出版業の受注生産キャッシュマシンモデル

キャッシュマシンと受注生産モデルを組み合わせ、出版物の在庫を最小限に抑え、顧客からの先払いで資金を迅速に回収。リスクを軽減しながら出版を行う。

4. アート作品のNFTマーケット

キャッシュマシンとNFT(非代替性トークン)モデルを融合し、画家や塗り絵作家のデジタル作品を販売。作品購入時に先払いで資金を回収し、アート作品の市場価値を高める。

5. アートワークの定額サブスクリプションサービス

キャッシュマシンとサブスクリプションモデルを組み合わせ、企業や個人に向けて定期的にアート作品を提供。顧客からの定額料金で安定した収入源を確保。

6. 知的財産管理とサプライチェーン最適化

キャッシュマシンと知的財産管理を活用し、特許や著作権を効率的に管理しつつ、サプライチェーンを最適化。資金回収のスピードを上げ、知的財産のライセンス契約から収益化。

7. 教育出版サブスクリプション

キャッシュマシンとオンライン教育モデルを組み合わせ、教育者や学生向けに塗り絵や教材をサブスクリプションで提供。毎月の定期収入で安定した事業運営を実現。

8. ファイナンシャルプランナー向け知的財産管理ツール

キャッシュマシンとファイナンシャルプランニングを活用し、知的財産管理ツールを開発・提供。顧客からの先行支払いで資金を確保し、ツール開発を持続。

9. カラーコーディネートサービスの定額モデル

キャッシュマシンと定額制ビジネスを組み合わせ、顧客に月額料金でカラーコーディネートサービスを提供。顧客からの先行支払いで、サービス提供の前に資金を確保。

10. デジタル出版プラットフォーム

キャッシュマシンとクラウドファンディングモデルを組み合わせ、出版プロジェクトごとに資金を集め、書籍完成前に先払いで資金を回収。



* 引用

ビジネスモデル2.0図鑑

ゼロからつくるビジネスモデル

ビジネスモデル・ナビゲーター



= あとがき =

noteをご覧いただきありがとうございます。

会社員の傍ら、上海で塗り絵本作家になりました、KENTA AOKIと申します。日本・中国を拠点に、個展をしたり、アジアやアフリカの子供たちと塗り絵イベントを行ったり、塗り絵本を出版したり、そういった作家活動を行っております。

作家活動を進める中で、美大卒でもない、若輩者の私は、“ アート ”に関して日々色々なことを学び、そのうえでアート作品を創るようにしております。というのも、“ 美大卒でもない ”というのが結構コンプレックスなんです。

ただ、そんなことを続けていく中で分かってきたのは、

「 アートを学ぶ方法って色々あって、美大の知識は勉強したらつけられるかも!? 」
「 アートって実は科学的かつ論理的で、むしろ理系向きかも!? 」
「 アートを届けるには、ビジネスの知識も必要なんだな 」

でした。

学べば学ぶほど、アーティストだけが“ アート ”を学ぶ・理解するのは非常にもったいないなと思ったのと同時に、もっともっと“ アート思考 ”を応用すると、おもしろいものやサービスが生まれるんじゃないかと思いました。

日々本を読み、実戦しながら、学んでいる僕がこれらを伝えていくことで、よりリアリティを持って、学びが共有できたら嬉しく思います。僕と同じ境遇にある方々に届き、共感頂けたら更に嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。 何卒よろしくお願い申し上げます。