ニューロンはバグるのか(傾向と対策)12. 申請と書類

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診断書を書いて頂いたので、お役所に行きます。
お医者さんから教えて頂いた「自立支援医療制度」と「精神障害者保健福祉手帳」の申請……なのですが、いざやってみるとなかなかにハードルが高くて驚きました。

まず、自立支援医療制度の申請に必要な書類がこちら。

1. 自立支援医療費(精神通院)支給認定申請書
2. 自立支援医療診断書(精神通院)(申請日から3か月以内に作成されたもの)
3. 医療保険の加入関係を示す書類(受診者及び受診者と同一の「世帯」に属する方の名前が記載されている医療保険被保険者証等の写し)
4. 「世帯」の所得状況等が確認できる書類(区市町村民税課税・非課税証明書等)
(出典:東京都福祉保健局ホームページ

この場合の「世帯」とは医療保険の加入単位のことを指しているそうで、私の場合は家族と同居していますが保険は全員バラバラなので「世帯」は1名という扱いになります。

で、精神障害者保健福祉手帳の申請に必要な書類がこちら。

1. 障害者手帳申請書
2. 診断書(障害者手帳用)(精神障害に係る初診日から6か月を経過した日以後の日に作成され、作成日が申請日から3か月以内のもの)又は 精神障害を支給事由とした障害年金もしくは特別障害給付金を現に受給していることを証する書類(年金証書等)の写し
3. 本人の写真(縦4センチメートル×横3センチメートル、脱帽・上半身、申請日から1年以内に撮影したもの)
4. あて名を書いた郵便はがき(交付予定日の通知を希望する方のみ)
(出典:東京都福祉保健局ホームページ

そうなんです。診断書には書式以外にも条件があるのです。
この場合の「初診日」は病院単位ではなく「精神障害に係る初診日」なので、私のように途中で転院していても問題はありません。が、紹介状なしの自己判断で転院した場合は証拠がないのでどうなるかわかりません。お薬手帳の履歴などで調べることもできるかもしれませんが……。

ちなみに、必要書類の欄には書いてありませんが、お役所の書類なのでマイナンバーも必要です。マイナンバーカードか、個人番号通知カード+本人確認書類の合わせ技。
あと、印鑑。スタンプ印ではない認印も必要です。

自立支援も手帳も「申請書」は窓口で書くので、それ以外のものを揃えて、いざお役所へ。
障害者福祉関係の窓口に行き、お姉さんに申請に来た旨を伝えると、まず必要書類が全て揃っているかどうかの確認をされました。これがアレでこれがソレで、と一通りの確認を終えると「あ、揃ってますね」と安心していらっしゃるご様子。この時点で察しました。書類不備で受付できず出直しを強いられる人の多さを。
そして、促されるまま申請書の記入をはじめましたが、これがまた複雑かつ細かくて難儀しました。見本を見ながら書いているのに、それでも所々よくわからないところがあり、その度にお姉さんに質問しました。お忙しいところすみませんでした。

自立支援医療制度の申請書を書いていると、突然のピンチが到来しました。
「病院・薬局の名称と電話番号と住所」
そもそも自立支援医療制度は使える病院・薬局が決まっています。それを申請の段階であらかじめ登録しておきます。なので別の病院にかかった時には使えませんし、もちろん精神医療以外の目的にも使えません。
病院の名前は把握しているので住所と電話番号も調べればわかるのですが、実は薬局のことはよく知りませんでした。というのも、病院の受付で紹介して頂いたところにそのまま向かっただけなので、名前すらうろ覚えだったのです。
薬局?正式名称なんだっけ??住所???
と動揺してしまいましたが、その時持っていたカバンにお薬手帳が入っていたことを思い出しまして、どうにか無事に記入することができました。危なかったです……お薬手帳がなければ出直しを強いられるところでした……。

2種類の申請書を書き終え、「結果が出るまで2〜3ヶ月かかります」との説明を受けて席を立ちましたが、さすがに少々ぐったりしていました。書類を書いただけなのに。
私の場合、体は言うことを聞きませんが思考回路は正常です。それでもここまで難儀したとなると、もっと症状の重い方が申請しようとすると本当に大変なのではないかと思われます。それこそ何度も出直しさせられていてもおかしくありません。もしくは申請のために付き添いの方が必要だったりするのかもしれません。そういった方々こそ福祉の支援を必要としているのではないかと思うのですが……。

ひとまず無事に申請は終えたので、結果が出るまではのんびり待つことにしました。

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つづく

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