フィンランド留学記 一週間目
最初の二日間は前日の乗り物酔いと6時間の時差で疲れていた。
二日目にはPCR検査を受け、三日目には水温20℃の湖に入ったが、心地いいものではなかった。
S&Bのゴールデンカレーを振る舞ったが、反応は薄かった。
また、ボードゲームを遊んだ時にはKitKat抹茶味をあげたが、これまた微妙だった。
味が濃いものはあまり合わないのかな?
検査の結果が返ってきて外出の許可がされ、フィンランドに来て一週間後、ようやく現地での学校生活が始まった。
学校初日は特に何もなかったが、二日目は勇気を振り絞って声を掛け、英語の授業のグループ活動の時に同じ班だったTomiトミーと、そしてその友人のEppuエップとIisaイーサとい昼食を昼食をお供することができた。
ただそれからというものは進展があまりなかった。なぜなら共通の話題がないからだ。なんとか学校とかのことやフィンランドのことについて聞いたりして会話を繋げようとするも、一問一答の質問の受け答えだけになってしまう。
また休日はずっと家にいた。ホストファミリーはあまり活発な方では無く、皆リビングでテレビや自室でゲームなどをしていた。暇だったため、行く前から考えていたYouTubeをこの時始めた。内容は面白いものではないが、初めての試みということでとりあえず適当に近くにある井戸まで歩き、景色を映しながら散歩している姿を撮っているだけのものだった。編集は意外とすぐに終わったが、アップロードがうまくいかず挫折しそうになった。それでもいろいろ調べてなんとか一週間後には投稿に成功した。
フィンランドのご飯は世界的に美味しくないことで有名であり、知っていた。来る前から覚悟はしていたし、自分なら乗り越えられると思っていた。だが、ここに来て実際にその食文化の中で生活してみると、順応するのに時間がとてもかかることを知らされる。早々に日本食が恋しい。
とはいうものの、質素なだけであってとても不味いということではない。また、こちらとしては質素な食事であっても、最低限の栄養が含まれた食事であれば問題はなかった。が、ここの家庭では野菜がほとんど出なかった。出たとしても、六等分にした2個のトマトを自分を含めて六人で分けるという形だった。また肉も少なかった。さらに、とある晩のご飯はインスタント麺だった、それも具のない、味付けだけがされた麺だけだった。
ここまで質素だとは思わなかった。いや、質素を超えているような気がするが...
最初の一週間で全てが分かるわけではないと、説明会の時に留学団体は言っていたが、そんなのは嘘だ。分かる、感じる。
そして、思ってしまう、
これは辛くなるぞ...
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