見出し画像

アートまち散歩 〜アーティゾン美術館〜

初夏の晴れた日は気持ちがいい。
先日、日本橋から銀座まで散歩しながら美術館巡りした。
そんな中アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)にて現在開催中の企画展に行ってきたので、紹介したいと思う。

その名も『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策』

タイトルがながく、どんな展示なのかもいまいちわからないまま入場。

しかし、予想を超えてむちゃくちゃおもしろかった。

本展は、現代の日本写真家2名の作品と、美術館のコレクション(主にセザンヌ、モネ、クールベ、雪舟、円空etc...)作品とを混在して展示するというセッション構造になっていた。

大量の作品をコレクションしている石橋財団にしならではの展示方式だろう。

日本国内の風景写真×セザンヌ絵画…
ここに来るまでの予備知識の範囲では、ありがちな綺麗な風景画と風景写真を比較してる展覧会なのかな?とあまり期待せずに来たのだが、

柴田敏雄さんと鈴木理策さんの風景の切り取り方が、今まで見たことのない斬新さがあり、なぜセザンヌとの比較なのかもとても理解できた。

ポール・セザンヌ
自画像
自然を○△⬜︎でとらえ構成するセザンヌ絵画
柴田敏雄 写真作品
鈴木理策 写真作品

セザンヌとの構図の比較、なんとなくお分かりいただけただろうか?

柴田俊雄さん(73歳)は、日本各地のダムやコンクリート擁壁などの構造物のある風景を大型カメラで撮影し、精緻なモノクロプリントで発表されている写真家。

ダムやコンクリをこんなに美しいと感じたのは初めてだ。

自然(曲線)の中の人工物(直線)
アール・デコっぽい?
国宝「那智瀧図」の現代版に見えて感動

この作品の展示空間には、先程までのセザンヌ絵画はどこにもなく、円空仏が展示されていたからそう感じたのかな?この度の空間で1番感動した。

キュレーターの空間の誘導にしっかり乗せられている私がいる。しかし嫌な気はしない。むしろ楽しい!

そして鈴木理策さんは、一貫して「見ること」への問題意識に基づき、熊野、サント=ヴィクトワール山、桜、雪、花、ポートレート、水面等のテーマで撮影を続けてるのだとか。

特に私が美しいと感じたのは、光の表現だ。

アンドレアス・グルスキーのようだ。
白波がとても儚く美しいものに見えた。
撮影し忘れたが、モネの睡蓮との対比作品もあった。
モネと同じく光がとても印象的だった。
質感を抑えて撮ってる?絵画に見えた。

かなり興奮して食い入るように見たので多少疲れたが、大満足の企画展だった!

しかしアーティゾン美術館がすごいのは、一度の入場で3フロアを観覧できること。

1フロアごとが広く、見応えがあり、企画展によっては各階でテーマが異なるため、まるで3つの企画展を1度に観るような規模感。

そのため見終わったあとの充実感と疲労感はヤバい笑 

まだ足を運ばれたことがない方には是非一度体験してもらいたい。

ということで、これでもまだ1フロアしか紹介できてないわけだが、

残りの2フロアでは、

このようなラインナップとなっていた。

残りの2フロアも宝の山で、大変面白かった。
貴重な原画の数々を直に見れたし、たくさんの学びがあったので、こちらもまたもしリクエストがあれば続きを書こう思う。


ということで、この記事へのスキ数が30を超えたら『アーティゾン美術館〜続編〜』を書きたいと思います。

私のnoteを見てくださった方々が、アートを楽しむためのヒントを少しでも感じてくれて、人生をより豊かにしていってくれたら嬉しいなと思ってます。

そのために何よりも私自身が楽しみながら、見聞を広げていき、その楽しみを皆さんにどんどん共有していきたいと思いますので、まだまだ未熟な私ですが何卒宜しくお願いします。


以上

尚本日紹介した『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策』は、7月10日(日)まで開催中。

東京駅、京橋駅、日本橋駅どこからも徒歩5分ほどとアクセスも良いのでこの機会に是非!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?