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映画激論

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映画業界から離れて、時が経ちますが、私は生涯、映画が好きです。
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記事一覧

前代未聞の快挙へ「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞に挑戦 ゴキゲンLIFESHIFT 55

<概要> 映画「ドライブ・マイ・カー」が、なんとなんと日本映画史上に残る快挙を達成。 世界…

太田泉
2年前

映画三昧「マトリックス」 ゴキゲンLIFESHIFT 16 異次元の粋人

時間ができたら映画三昧というのは、だれにとっても「死ぬまでにやりたいリスト」の共通の一項…

太田泉
3年前
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「ドライブ・マイ・カー」 濱口竜介が創った神の時間

サーブのエンジン音が、通奏低音でずーっと流れている。映画が終わってもそれは続く。そう、こ…

太田泉
3年前
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映画激論「ブレードランナー2049」

本当の「ヒューマニティー : 人間らしさ」とはなにか? 本当の「リアリティ:現実」とは何か?…

太田泉
3年前

「私・小説アニメ」という新しい芸術「シン・エヴァンゲリオン劇場版 3.0+1.0」

それはパズルみたいなものだ。とりあえず、とっかかりの作業はわかるので、手探りながらでも、…

太田泉
3年前
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「TENET テネット」 クリストファーノーランが企む「映画館の愉楽」 (ネタバレあり)

テネットはつまらない 2度見なければ わからない! なんて  難解という ノーランの企み …

太田泉
4年前
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「ラストレター」 あらかじめ失われた物語たち (ネタバレ)

重要人物があらかじめ失われている、これが岩井俊二の「レター二部作」に共通した設定だ。 「ラブレター」では山で遭難した恋人、そして「ラストレター」では自死した高校時代のマドンナ。二つの作品はいずれもこの人物の葬儀に関連したシーンから始まる。 このことが映画に彼らを「思い出す」というベクトルを与える。 残された人々は、失われた人を思い出す。ある人は恋焦がれて、ある人は恨んで、ある人は嫉妬して、ある人は諦めて、ある人は同情して、ある人はそこに希望を見出して、様々な思いを抱いて

+1

知恵の本 1冊1P 映画「メッセージ」

太田泉
5年前

「JOKER」 ヴィラン誕生の夜 (ネタバレ有)

戦慄し、固唾を飲みながら、観る映画だ。それはこの映画が、現代の「格差社会の闇」を容赦なく…

太田泉
5年前

NHKスペシャル「大アマゾン イゾラド」2016/08/08

昨晩放送のNHK「大アマゾン」。イゾラドという未開民族と接触する貴重なドキュメンタリーで…

太田泉
5年前

「多様性の象徴」の座を掴み取った渡辺謙   「王様と私」  2019年8月3日

「ラストサムライ」でハリウッド進出しただけでなく、この「王様と私」でブロードウェイを進出…

太田泉
5年前
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映画激論 「天気の子」

エンターテインメントとしてのヒットと作家性の両立。ヒットメーカーという存在は、常にそのバ…

太田泉
5年前
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映画激論 「レ・ミゼラブル」

2012年のベスト映画。 かの有名なミュージカル「レ・ミゼラブル」の映画化である。 これほど…

太田泉
5年前
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映画激論 「アバター」

概念としての「映画」を超える目標を立て、12年かけて執念で完成させた力作。 映画に対する「求めるもの」の変革は成し遂げられている。 3Dという鑑賞方法の一般化、体験量の増大という意味では 、これらは絶対に家庭では体験できないものを創造している。 没入感はすごい!異世界パンドラを本当に体験したと実感した。 3D初体験ということもあり、 開始早々はその画面の暗さに慣れなかった。 その後、3Dメガネの重さが気になりだした。 最後は目の内側が痛くなりだした。 集中力の限界