DXが進まない理由の一つは「深刻な人材不足」

やることはわかっている、人がいないだけ

 個人的な感覚としてはこれなんですよね。こんな記事をみるとわかりみしかありません。

弊社でいうとこの3点。

・データ活用系の人が足りない
・アーキテクト系の人が足りない
・クラウドエンジニアが不足している

 たとえば、ELTツールを導入して、本来プログラムでやるデータ処理なんかはもう自動化したりする基盤は導入済になっています。

 でもそれと「個別の案件で活用できるか」というのは別の問題。
 具体で依頼が来たときに「これを使ってこうできる」というのができないんです。

メンバーはたくさんいるんですけどね。要件をちゃんととらまえて加工ができる人って限られているの。あとはぶっちゃけ「作業者」なんです。

デジタル化が進み、できる人が雑事に専有されている

 いわゆる「IT人材」的な人はいるんですが、運用保守などの「雑事」にふりまわされているというのもあります。

 以前だったらシステム障害って、プログラムの特定までは割とすぐだったと思うんですよ。
 それが複雑になってきて「管理」が必須になってきています。
 まず誰かにボールを持たせなきゃならん。

 いろいろなシステムを連携させたり、さらにはご家庭のPCがデータ送信元だったりするとすぐに解析できないし「お邪魔します、おたくのPC見せてください!」なんてやるわけにもいかないですしね。

 知恵を絞ったり、場合によっては「この機種は対応していない」みたいな告知なんかを出してもらう必要があるとか、そんな差配は、昔ながらのエンジニアの方にはできないので、作業しかできないエンジニアが余ってしまい、指示ができるエンジニアがぱんぱん状態みたいなそんな状況が発生しています。

ITがわかるミドルマネジメント層も足りていない

 これもある。マネジメント層も足りていないの。
 もっというと、案件が多すぎ、マネジメント層がそれにまつわる会議が多すぎて、資料をじっくり読んだり話を聞いたりする時間が取れていないという感じになっています。

ただ行って話を聞くだけならいいですけどね。
DX系はそれなりに聞く方も準備や覚悟がいるんですよ

 ちなみに、マネジメント層と言っても、ガツガツ打ち合わせに入って陣頭指揮を執るような人材のことを言っているので、まず、DX系の話についていけないといけない。
 そのうえで、適切な人の配置であったり、上流の調整ができないといけないんですけど、まっとうな組織ならそういった人は管理監督職になってますからね。チーム運営的なことも必要になるわけです。

労務処理とチームマネジメントとDX案件のリーディングって、死にます。

DX系の人材の中途採用はありか?

 人がいないとすると当然中途採用系になってくるわけですが、まず、DX人材でかつマネジメントができる人というのは、めっちゃ高いです。

 待遇的には(年収だけではかると)部課長職以上という感じになってくるわけですが、そんないきなり任せても人がついてきませんし、DX系のスキルというのははかりづらくてガチャ的な要素も入ってくるから、おいそれとは採用できない。

あちこちでDX人材募集しているのは
わかりみしかありませんぜ

着実に成果をあげていこう

 まあ、あまりやりすぎると続きませんし、弊社みたいな中小は採用と言っても限られていますので、ボチボチ行こうかなと。

 ない袖も触れませんし、まずはこの3つかなと思ってます。

・今の情シスメンバーをスキルアップさせる
・小規模な案件で成功させる
・新しい人を徐々に入れて、その人を中核に育てていく
・マネジメント層を太くする(どんどん上に引き上げ、経験を積ませる)

 しかしDXって定義しづらいですよね。みんな知っているようで知っていないんじゃないか説。

 こちらはDXが「2時間で学べる」らしいですよ。

 さらに「なんでもかんでもDX」というのもありえない。ということで、自社のコアを再定義し、残りはやめるかアウトソースかみたいな考えも必要になってくるので、これは難しい・・・・・!

おしまい。







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