見出し画像

情シスの人事考課

 そろそろ9月も半ばに近くなってきて、半期が終わろうとしています。今期もいろいろできたようで、何もできなかった気が。。。
 今回は、情シスの考課について書いてみます。

初めての考課で洗礼を受ける

 ウン十年前の新入社員時代、情シスに配属されてSEをしていた私に上司から(やや切れ気味に)言われた言葉があります。

「はっきり言って、情シスは考課は不利です。だって、できて当たり前なんだもん。完璧にやっても大体Bなんだもん!」

 当時未経験だった私は、プログラミングが楽しくて、マニュアルを見ながらバリバリコーディングして、運用に加えて一部開発案件にも関わらせていただいていました。先輩には「未経験でこんなに早くできるようになったのは初めてだよ。意欲的で素晴らしいね!」とか言ってもらえていましたが、いきなりこれですか!

画像1

そして、本当にオールBだった。

日々の雑事を一生懸命やっていても評価されない

 マネージャーになってみると、当時の上司には「もうちょっと歯に衣着せろよ…」とも思うのですが、おそらく、本当に言いたかったことを考えると「全社の視点で考える」ということだと思うのです。

 ドラッガーも言っていますが、企業の目的は「利益の最大化」につきるので、評価されるためには、売上を上げるかコストを下げるかして利益を最大化するしかありません。この視点をもって行動する必要があるのですが、情シスってタスクに埋もれがち、日々の雑務に埋もれがちで「日々の雑務に埋もれて成果をあげられない!」というのがあるあるです。

 そして悲しいことに、日々の雑務を一生懸命やっていても評価されない。

品質だけでも評価されない

 となると、評価を上げるためには改善提案を上げていくことになりますが、これでも評価されないという不満の声もあるあるです。それは、「売上」や「成果」を意識していないからです。

コーポレートSEとしての役割

 最近だと「DX」という言葉が目標に入ってくることが多いと思います。弊社もそうです。でも実際のところ、巨大な業務システムで一人でDXを実現させることってできるんでしょうか?…できないですよね。

 私が部下の方と話しているのは、こんなところですかね。。。

・技術スキルは評価ポイントの一つだが、それだけでは評価にはならない
「それによって何をなしえたか」が大事
・売上かコスト削減か、どちらかの視点を持つ
・どちらにもつながらない施策に必要以上に力をかけるのは無駄なので、リソースをかけない進め方を考えるのが必要です

 あとは見せ方ですね。「レビューを徹底してミスを減らしました」だけではあまりアピールポイントにはなりませんが、「追加案件が例年1割ぐらい発生していたのがゼロになりました」であれば、これは開発コストの抑制という意味でアピールポイントになります。こういった、自分のやりたいことをどう数値で可視化するか、上司と相談しながら目標を決めていくことで、やりたいことが成果としてアピールできるようになります。

 あとは、各施策について会社の力のかけ具合というのも見ておく必要があります。しかし、技術肌の人ってこういう考え方をいやがったりするんですよね。「エンドユーザーの声が大切」って、ヘビークレーマーに振り回されているだけだったりして、もったいないなあ、とも思っています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?