今日も大岡山のマクドナルドにて_2022012

15時。

大体いつも座る席は決まっている。
外が見える席で駅前の開けた景色を見るのが好きだ。
晴れた日にいつもより遠くのビルが見えたり
日暮れに明かりが灯り始める様子も
雨風で荒れる風景も。
まぁ、他でもある景色だが、僕にとってはここがしっくり来ているようだ。

今日は店内が混んでいるのでいつもと違う席に座っている。
さらに言えば、いつも「座らない」席だ。

座らない、というのはこの席で「痛い」経験があるから。

今座っている席は店の中央エリアにある二人席。
奥側はソファー席になっている。
以前、この席が壊れていたらしく座面が取り払われその代わりに背面が座面に置かれてた。
背面は座面より薄かったので実質椅子の高さがいつもより低くなっていた。
上手く状況が伝わらないかも知れないがとにかく、事情により座る高さが低くなっていた。
その日は良さげな席がそこしか空いていなく、かつ、そんな状態を意識せずによっこらせ、と腰かけた。

人間の思い込みや「いつもの」感覚のなせる業か?その椅子のあるべき高さ(低さ)を超えて着地したら腰がグキっとなった。段差があると思って踏み出した時にズコッとなったりするあの感じだ。
言い換えると腰が無意識の着地地点の認識と違っていたのでズコッとなったんだ。
さらに、運悪くその日は不摂生で腰の調子がよろしくなかったので、ダメージは倍だった。

腰のダメージはもちろんだが、さらに「痛手」だったのは着地失敗時に大きな音を立ててしまった。
着地の瞬間もコケた絵面になった。それを周りの人たちにさらしたのは、恥ずかしかった。

という、悲しい思いをどこにぶつけて良いかわからず、そのままマクドナルドのHPの問い合わせに投げた。

翌日、マクドナルドからすぐに丁寧な謝罪と改善の旨と直接会って謝罪したい内容が書かれていた。
直接謝罪は辞退した。
問い合わせメールの内容をやや人のせいにしたから、ちょっと申し訳なくなってさ。
簡単に言えば、他の人が悲しい思いをするので対応して欲しい、という要望を第一として書いたのだ。
実際、僕はこの日、この痛くて恥ずかしい経験のあとそもそも座り心地が悪くて席を移動した。
そうしたら、次に座ったお年寄りもズコッとなった。たぶん、僕の前にも誰かがズコッとなったいたかもしれない。
一番は自分のやり場のなさを伝えたかっただけだが、お年寄りのエピソードで盛り上げてしまった。
翌日こっそり見に行ったら、席は封鎖されていた。

という、いわくつきの席に今座っているが、
今日はこの席に座ることでラッキーなことが起きた。
これで帳消し。


何が起きたかは、言わない。

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