見出し画像

アーユルベーダと食事⑤(アーハーラ)

組み合わせ、食べ合わせについて…

食材の組み合わせや食べ合わせは、体調の主要な役割を担っています。
食べ合わせによっては、消化力に対しての大きな妨げになり栄養素の吸収力も落としてしまいます。逆もしかり…

日本でも古くから食べ合わせについては色々と言われています。
根拠がなく迷信と言われている事もありますが、果たしてそうでしょうか。

具合が悪くなるほどの食べ合わせでなくても、組み合わせにより消化吸収を阻害したり栄養素を破壊してしまう食べ合わせのことも指しているのだと思います。

その組み合わせを調べたら、驚くほど沢山出てきます。

アーユルヴェーダではただ単にその事だけでなく、一つの食材にはそれぞれの味、エネルギー(温性、冷性などの性質)や、ヴィパーカ(消化後の作用)も含まれます。

食べ合わせの悪いものや消化に重いものを食べると、消化管に長い間とどまり続け、消化に負担がかかり体内で発酵、腐敗、アーマ(未消化物)となり体調に悪影響を及ぼします。

私は乳製品が大好きで、以前ヨーグルトは毎日毎食欠かさず食べていたほどでした。多分想像するより遥かに大量です…

そして、ある時…壊れた蛇口から水が止まらなくなるように鼻水が流れ出し…目が開けていられなくなるほど痒みが止まらなくなりました…
花粉症です。
その時に、食材に対して見直しが始まりました。

消化力はもともと弱くはありませんでしたが、それにしても度が過ぎました。乳製品はもともと消化に時間がかかりますし、組み合わせが難しい食材です。

よくやりがちなのが果物との組み合わせ…特に酸味の強い果物と牛乳やヨーグルトを一緒に摂ると、より一層消化に負担をかけます。

まず、ヨーグルトの量を半分に減らし、その後も徐々に減らし、一定期間無くしてみてることを続けてみました。そうすると、薬を一度も服用せずに症状が治まりました。

生野菜にしてもヨーグルトにしても、一つのものを大量に長期間とり続けることは、偏りが出て体調に影響を及ぼすことを体感しました。

そして、特定の食材を自分の食生活から抜いたり、食べ続けたりして自分自身で検証する事で問題解決に取り組むことができる事も知りました。

食べ物やその組み合わせを選ぶ選択肢はたくさんあります。
自分の選択と行動に細心の注意と責任を持って下さい。
食べ物を通じて自分にとっての正解を見つけることは、興味深く見極める力を磨くのにぴったりの過程です。

次回は、量について…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?