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ベーシックスキルは9つでOK

このnoteは「いまさら聞けないビジネス・スキルの当たり前」を学び直したい方向けに書いています。元々は社会人ルーキー向けでしたが、ミドル・エイジの方々からも学び直しに良いと伺い、このように衣替えしました。

すでに数稿書きましたが、ベーシックスキルの全体についてはまだ示していないことに気づきました。すみません^^;。

9つのスキル

9つのベーシックスキルは大きく3つずつに括れます。「自分」に関すること、「組織」に関すること、そして「事業」に関することです。

「自分」、「組織」、「事業」の3つはずっと使える基本軸

ビジネススキルの軸は「自分」、「組織」、「事業」の3つである、ということを強調しておきます。なぜなら、どんなビジネスでも、どんな職位でも、スキルという面では、この3つでおおよそカバー可能だからです。ベーシックを卒業し、より上級なスキル獲得していく場合も、この3つの軸を外さないようにしてみて下さい。今後、研修や自己啓発を行う際、この3つを軸として、できることを増やしたり深めたりすることをお勧めします。

このnoteでは、上記3つの基本軸に、それぞれ3つずつコンテンツを設定しています。例えば「自分」ならセルフマネジメント、ビジネス会計、考え方の基礎の3つというコンテンツ構成です。3✕3で9つのベーシックスキルを構成しています。

「自分」という基本軸に連なる3つのコンテンツ

まずは「自分」という基本軸に関する3つのコンテンツを紹介します。3つのコンテンツは、セルフマネジメント、ビジネス会計、考え方の基礎、としました。

その理由を記しましょう。

キーワード自分

セルフマネジメント

セルフマネジメント、つまり自分を上手にコントロールすることは、ビジネスに限らず、タスク処理に必須です。自分の好不調で仕事の質が波打つようだと、自分が困りますね。そういう意味で、セルフマネジメントは基礎中の基礎であり、またずっと追求し続けるスキルと言えます。

会計の基礎知識

会計の基礎知識は、ビジネスの成果や、成果への自分や他人の貢献を測る意味で重要です。苦手意識があるとついつい遠ざかってしまうジャンルですが、苦手という方の多くは難しく考え過ぎている傾向があると感じます。専門家を目指すのでない限り、押さえるべき基礎は少ないですし、難しくもありません。まずは苦手意識を払拭すること、つまり「これならわかる」という入門書の目次を読んで、概念理解できるようになればOKです。

考え方の基礎

考え方の基礎とは、仕事の目的に応じた思考法のフレームワークを意味します。そういうフレームワークをいくつか持っていると、とても便利です。無駄な苦労なく思考やそのアウトプットを高めることができます。フレームワークの引き出しを持っていれば、新しいタスクに取り組む際、「まずはあのフレームワークで考えてみよう」とすぐに取りかかれますし、チームメンバーに教えてあげれば喜ばれます。

もちろん、それ以外にも「自分」を磨くコンテンツはあります。ただ私は、上記の3つが土台だと思っていますので、まずはこれらを身につけることをを勧めたいです。

「組織」という基本軸に連なる3つのコンテンツ

次に「組織」という基本軸に移りましょう。組織に関しては、コミュニケーション・ノウハウ、マネジメント概論、仕事術を当てました。どうしてその3つで「組織」に関するビジネススキルがカバーできるのか、をご一緒に考えていきましょう。

キーワード組織

コミュニケーション・ノウハウ

コミュニケーション・ノウハウは、人間が集まってできる集団での様々な関わりやワークを進める上で、鍵となる技です。組織とはまさに名前のとおり、オーガナイズされていないと前に進めません。そのオーガナイズの潤滑油がコミュニケーションであり、そのノウハウはとっても重要なのです。だれでも自分なりのコツでコミュニケートすることはできます。しかしそれで上手にコミュニケートできているか、組織の多くの人が上手なコミュニケーターか、と問うたとき、いかがでしょう。コミュニケーションは一部の人が上手でも組織の力にはなりません。全体的な底上げが重要なのです。

マネジメント概論

マネジメント概論では、まさに「概論」として、マネジメントとは何か?その良し悪しは何をもって判断するのか?その良し悪しによってどんな影響があるのか?、という土台を押さえるのが肝心だと思っています。マネジメントもコミュニケーションと似ていて、すでに組織内で動いているものです。しかし私の経験上、大抵の組織において現行マネジメントと上手なマネジメントにはギャップがあります。上手にマネージすることがそれだけ難しいということです。仕組みと運用の両面で、知恵や経験をどんどん積み重ねる必要がある。だからまずは土台をしっかり押さえておきましょう、という考え方です。

仕事術

仕事術は抽象的でわかりづらいですね。ここでいう仕事術とはチームワークのことです。チームワークって、よくよく考えると結構難しい概念でした。色々な定義があるし、どれも正しそうだし、ルーキーに何を伝えればいいのか、迷いました。

迷った後、チームワークとは「明確で、集団で行うのが効率的なタスクをその達成を目指した少人数で各自が権限、自律性、リソースを持って密接に依存しあいながら目的達成に邁進するもの、あるいは状態」と定義しました。定義としては長すぎますので、メンバーの自律性がキモと捉えて下さい。それが根底にあってこそのチームワークであると思います。

「事業」という基本軸に連なる3つのコンテンツ

最後に「事業」という基本軸に含まれる3つのコンテンツを示します。他の6つに比べて、複雑さのレベルが一段上がるコンテンツです。しかし、ここまで押さえないとビジネスベーシックスキルとしては不完全だと思い、コンテンツに含めることにしました。

キーワード事業

事業戦略

事業戦略を一日でカバーすること自体に相当な無理があります。知っていることは全て伝えたいものの、それは叶いません。では何を捨てのか?の判断が難しかったです。「事業とは何か?」、「戦略とは何か?」の本質を考え抜き、結果的に事業のポジショニング(位置取り)とオペレーションの秀逸さの2点が戦略の技術的要諦であるとしました。

事業構造

事業構造は、事業戦略に比べて説明しやすかったです。商店街の八百屋もスーパーマーケットも事業構造的にはほぼ同じ。異業種といえどホテルも航空業(キャリア)も事業構造はほぼ同じ。その「ほぼ同じ」なのはなぜか?をわかることが、事業構造の基礎理解なのです。ビジネスというと複雑そうですが、身近な商売と「ほぼ同じ」と考えれば極めてシンプルで実感しやすいはずです。

事業課題

最後は事業課題です。一見難しそうですが、事業課題への向き合い方にはコツがあります。そのコツを完全に習得するのは容易ではありませんが、メソッドは一つしかないので、それを色々な事業課題に当てはめる練習を重ねれば、スキルは着実に上がっていきます。求むらくは解決策ですが、課題が特定できなければ解決策は考えようがありません。事業課題の解決を目指す人は、たくさんの事業課題に向き合いましょう。散歩中に目にする様々なビジネスの事業課題を考える癖をつけましょう。

これから、9つのスキル一つ一つについて詳述していきます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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