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障害者雇用枠の転職体験談~過酷なリセマラ地獄

24歳、転職にて1社目の障害者雇用枠。2年半後退職のち転職、そのまた2年半後在籍しながら転職活動。30歳を目前にしてようやく安住の地が見つかりそうな私の体験談です。

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こんにちは、Noteでたまに精神障害界隈の情報発信をしている者です。(といいつつ前回のNoteからN年経過)

診断されて7年、雇用枠を変えて5年。新卒入社から3度の転職をはさみましたが、ようやく私にも「ここかも!」と思える職場がきました。リセマラ終了の兆し!


で、最近たまたま一般枠の転職事情についての情報が流れるようになってきて、「一般はこうなんだぁ」「やっぱ雇用枠変わると全然違うな…」と思うところがあり、ちょっと障害枠の転職について書いてみようかな?と思った次第です。特に障害者雇用枠で働かれている方で転職を繰り返している人、これまで一般で働かれていたが初めてオープンで働こうとしている人などにオススメです。あと障害者雇用枠の採用をしている人事も、全体的にもう少し現状を理解した方が良いので見てください。

それではスタート!


0.はじめに

当然ここで話すことが全てではありません。対象の障害によって変わりますし、会社によっても色々あると思います。ただ、こういう会社もあるということや、エージェントから聞いた話、感じたことなど、私の経験ベースで書いていきますので参考程度に見てみてください。一部主観が含まれるところもありますが、そこはごめんなさい。あと多分、私は若さが大きな武器でした。なのでこれに必ずしも当てはまらない人もいるかと思います。

見バレ防止のためフェイクが結構あります。

あと障害者と障碍者の表記ゆれ、個人的にどうでもいいと思ってるので適当に変換してます。

あ、それから「転職活動のやり方」を指南する記事ではないです……こういう現状です、ということを訴えたくて書きました。そんな感じで見ていただけると嬉しいです。


1.この記事の要約

最終的にこの記事では、障害者雇用枠の転職では何を大切にしたらいいのか個人的に思っていることを書いていきたいと思っています。

先に結果だけ書くと、障害者雇用枠の転職は
①内省力(自己分析) ※一般よりはるかに重要
②一般の人を上回るレベルのスキル

が重要と私は暫定的に結論付けています。

また、実際の転職活動においては
①時間とお金をたっぷり準備すること
②絶対に嘘をついたり内容をぼかしたりしないこと
③耳障りの良い言葉に惑わされないこと

が大事でした。

そしてこれだけは注意すべきと考えている事項として
①障害者雇用において、会社の規模やイメージは全く当てにならない
②例えダメでもすぐ辞めない。ある程度実績を作ってから、妥当な理由で退職する

が挙げられます。②に関しては唯一普通の転職活動と被るかもしれません。

それでは以下、時系列に沿って説明しますのでご覧ください。


2.新卒入社〜退職

こちらのNoteに詳しく書きました。要約すると、新卒は一般で入社→双極性障害の診断がおり、半年ほどで退職したということが書いてあります。

ここでは「診断〜オープンで働き始めるまで」のことを主に書いていきたいと思います。

まず診断ですが、私の場合精神障害の危ない時期と診断されたため、その翌日から休職しなければならなくなってしまいました。この休職というのが厄介で、そのまま復帰できなくなる可能性もありますし、仮に戻ってきたとしても元通りに働けるようになるまでかなりの時間がかかります。私は新卒数ヶ月だったというのもあり、会社のルールではどうにもならなくなってそのまま退職という流れになりました。


また、休職が必要ない場合でも、その部署での就労が物理的に不可能になって異動を余儀なくされるケースもあります。「障害によって何かが出来なくなったから」という理由も可能性としてありますが、会社によっては「障害者はこの部署に纏める」と決まっているところもあります。そして大体そういう部署は難しい人の集まりだったり、昇給が望めない部署だったりするのは、なんとなく私の経験則としてあります。そもそも求人も事務等が多く、元々プロフェッショナルに活躍していた方たちはこの現状をどう思われているのだろう、と悲しくなります。

そんなこんなで、診断されると職場で不利になることが結構多いです。今いる会社は大企業で、しかも超絶ホワイトだから大丈夫や! と思っていても、こと障害者の扱いに対しては最悪レベルに酷い会社はいくらでもあるらしく、私以外に大企業に勤めている知人友人の話を聞いても殆どそうなので「会社の規模やイメージは全く当てにならない」ということは絶対に頭に入れておくべき事項です。規模が大きいほど採用しなければいけない障碍者の数も多く、果たしてそれを全て管理できているのかと言われると…まあそりゃそうなるよな~とは思います。

ここで退職を選び、転職活動を始めると地獄のリセマラが始まります。受傷した後は居づらくなってしまうとか、待遇が変わってしまう人も珍しくはないため、退職するなとは言いません。ただ、オープン就労もなかなかに地獄ですというのは先に伝えておきたいよなぁと常々思います。現状障害を開示するということは、そういうことなんだな~って思います。

3.はじめてのオープン就労の前に

仮に休職していた場合は、まず仕事に身体を慣れさせることが重要です。就労移行支援事業者という便利な場所もありますし、毎日通勤するだけでもやらないよりマシです。

私の場合は以下のように推移していきました。
①診断後半年自宅療養
②手帳取得申請にあわせて就労移行支援事業所に入所
③入所してから10ヶ月間、訓練と就職活動。結果的に退職してから1年半ほどで再就職を果たす
これでも早い方です。私の場合はとにかくお金がなくて、結構急ぎ目に就活フェーズに移行しました。お金がないのが1番の敵になるので、使える制度は積極的に利用してください


何故ゆっくり体調を整えるのが重要かというと、それはやはり障害者雇用転職がリセマラだからです。自分の特性、やりたい仕事、会社の雰囲気やルール…それらが全てキチッとハマる会社はそうそうありません。ましてや、障害者雇用界隈はハズレの方が多い(少なくとも私は普通に働けている人を見たことがない…)。さらに何度でも転職できるかといえば当然そうではなく、回数が増えれば増えるほど不利になるクソゲーです。これは噂でしかありませんが、どんなに優秀な人でも転職回数○回以上で書類を見ずに切られるのだとか。


そういった事情から、当たりをひくまで延々と転職活動をする前提で動いておいた方が確実に良いということです。しょうもない理由で1つ退職を増やすのはもったいないですし、後々大きな足かせになります。ただでさえ初めてで失敗しやすい1社目。念には念を入れて体調を整えていきましょう。


4.雇用枠変更後1社目の転職について

上記に書いた通り、私はハチャメチャに貧乏だった…ので、最初に通った会社で決めてしまいました。(こういうのは本当にやめた方がいい)

ただ、当時は障碍者雇用の実態がよくわからなかったことや、果たして自分なんかが社会で生きていけるのか…という不安もあったため、仮にお金があったとしても正しい選択は出来なかったような気がします。

結果論ではありますが、1社目は転職するつもりで入社してみるというのが良いのかもしれないと私は思います。

とは言え、「障害特性等で絶対譲れない部分」や「何をしていきたいか」という軸がないと延々と転職を繰り返すことになります。そもそも転職する理由が「自分とカッチリ合う企業に出会うため」なので、自分がどんな企業に出会いたいのかがはっきりしてないと出口のない迷路状態に陥ります

そして今は「界隈の状況がわからない状態」なので、一旦「こうなりたい」「これがやりたい」という理想は持ちつつ、社会に出て現実を知ってから軌道修正(転職)する! という感じがいいんじゃないかなーと。自分のもつ障害の内容すら全貌が明らかにならないのですから、自己分析は転職中でなくとも常に更新していかないといずれ失敗してしまいます

私の場合は当時通勤だけが不安だったため、徒歩圏内の企業に入社。そしてついに人事屋としての人生が始まりました(これがたまたま天職だった、幸運でした…)。

※この時は転職活動らしい転職活動を全くしなかったので、具体的な活動に関しては2社目3社目のときに書きます。


5.記念すべき第1社目で知ったこと

この辺りから私の体験談ベースで語っていきます。これを読んでどう思うかは読者さん次第です。

さて、なんやかんやあってついに私も社会復帰を果たしました。実質これが初めての勤務、しかもハローワークで見繕ってもらった無名で古い会社だったので、本当に不安だったのを覚えています。

最初は短時間勤務で5時間から開始。ここは私が初めての障害者雇用だったのもあり、かなり丁寧に扱ってもらえて順調に勤務時間を延ばしていきました。事務の仕事も肌にあっていたようで、どんどん任せてもらえる範囲が増えていきます。

ちなみに、勤務時間6時間半まで伸びたときの手取りは確か14万程度でした。勤務時間を差し引いても、何故か大卒の新入社員よりも給料が安い(私も大卒です)。一体どういうロジックなんやろなぁ……それでも当時の私にとっては毎月お金が入ってくることがありがたすぎて全然気になりませんでした(良くない)。当然貯金なんて一切できてなかったです。あと、この会社にいるときはずっと住民税非課税世帯でした。やばくないですか、一応企業で働いてるんやで?^p^

それよりも私は、別の部分で違和感を感じていました。簡単な仕事の主担当になり、社会人としての自信を蓄え始めると気付いてしまったのです。

なんか自分、めっちゃ暇なんですけど…??? と。

上司や先輩は忙しくキーボードを叩いているのに、自分にはなぜか仕事が振ってこない。手伝うと言っても「大丈夫!座ってて!」と言われるだけ。酷い日は1日中座ってろと言われる。ななななんじゃこりゃぁああ……辛すぎる。何もしないの、辛すぎる。辛すぎてプログラミングの勉強し始めた。なんかひとりでゲームが作れるようになった(別記事)。それでも時間が余る余る。

というかこれまでもなんかおかしくなかったか? 社会ってこんな温くないじゃろ? 自分舐められているのかなぁ……

みたいな。

後になって知ったことですが、これは過小評価と呼ばれる立派なハラスメント案件でした。一応昇給はしていたのですが、それにしても仕事がなさすぎて辛かった。恐らく「嫌な思いをさせてやろう」とわざと仕事を与えなかったわけではないし、寧ろ私のためを思って楽させてくれたのですが、そんなのは望んでないし、私はずっとそれを伝え続けていたのです。

この会社はなんかおかしい。少なくともこれを定年まで続けるのは無理だ…と思った私は、2年半ほどで退職を決意します。ちなみに当時の勤務時間は未だ6時間半(やることなさすぎて伸ばす理由がなかった)、手取りはフルタイムになってようやく大卒と並ぶ程度でした。

結果、私が1社目で見た「障害者雇用における社会」とはこのようなものでした。

とにかく舐められる
お金がたまらない
「悪意のない想い」や「お節介」が邪魔すぎる

ここで重要なのは①②です。一般就労でも何もしなければお金がたまらないのは当然のことと思いますが、障害者は基本的に舐められているので、それを覆すほどの実績を作らないとメンバーとして認められない節がある、と私は感じました。そしてデキるメンバーだと認められないと永遠に仕事が貰えず、マトモに昇給も出来ない。ただでさえ障害に苦しめられているのに、一般就労より遥かに努力して高度なスキルを身につけなければ同じ土俵に立てないなんてそんな馬鹿な…と思えるかもしれませんが、結果2社目もそうでしたし、「搾取されているように感じる」とはよく聞く話です。

これが良いか悪いかと言われると絶対におかしいことだと思うし、気づいたときは腹立たしく感じました。そんなのスキルを搾取されているだけではないか? 数年働いてなんで新卒よりも給与額が低いのか、差別法違反なのではないか? と。

ただ、もうこの仕組みは個人の力で変えようがないものです。そしてその仕組みを動かしている本人達には悪意がないので自覚もしない。というわけで永遠に解決することがなさそうなので、「そういうものなんだ」と思う他ないのかなと思います。いやー地獄です。

幸い私は既に1社目で数的な成果を出しており、何より就労時間中に勉強をしまくっていたので退職しても良いかなと思える頃合いでした。さすがに「1日中座ってろって言われる」というのは妥当な退職理由だと思いますので、速攻で退職届を出して転職活動に踏み切りました(これが良くなかった)。


6.第2次転職

上述の通り、突然耐えられなくなった私は上司にいきなり退職の打診をし、少しの引継ぎをしたあと辞めてしまいました。無職の期間を長めにとれるほどの余裕はなかったため、すぐに失業の手続きをしに行ったのを覚えています。今回、前回と大きく違ったのは「失業保険が出ること」でした。障害者雇用だと長めに失業保険が出るので、ある程度余裕をもって就職活動を進められる…ことに、なっています

意味深な書き方をしたのは、全然そんなことなかったからです。仮にお金が十分貰えるとしても、「一度社会を離れたこと自体」に私は耐えられませんでした。あんなに実績を作って活躍していたにも関わらず、「1社目は温かったし偶然入れただけなのではないか?」「もう二度と会社に入れなかったらどうしよう…」という気持ちが渦巻いてどうしようもなくなる日がありました。まあこれは障碍者というより、不安障害あるあるなのかもしれません。結果、私はまたもや急いで就活することになります。最悪です。

今回の転職活動では、障碍者雇用専門の転職エージェントに登録しました。しかし私は転職活動が初めてレベルといっても過言ではなかったので、あらゆる失敗を繰り返します。失敗が多すぎるので、ここはもう箇条書きにします。

最初は条件を厳しくしすぎない:通勤時間や就業形態など、厳しすぎると求人そのものが入ってこなくなるどころか、転職エージェントの利用を断られます(られました。求人を大量に抱える超大手エージェントにです^p^)。


掲載されている求人に対し、担当エージェントを介さずに応募をしない:担当を介した方が色々伝えてもらえて有利です。逆に介さないと企業側が不審がるのか、自分で応募した分は全く響きませんでした。


希望給与額は明確に伝える:未だに「毎月お金が貰えるだけで幸せ」なお花畑思考だったので、「前と同じ生活が出来るならいくらでも良いです」って本当に言ってました。いくらでも良いなんて言えば言うほど買い叩かれます。その代わり、面接通過率は異常に良いです。担当者を経由した分は全部内定とれました、魔法の言葉とはこのことです(禁忌)。

耳障りの良い言葉に惑わされない:面接は最終的にこれをいかに回避するかという心理ゲームになります。あとで書きますが、これがめちゃくちゃ難しい。多分人間には無理なので、結局リセマラすることになります。

結果的に私は、一番待遇の良い超有名企業に入社することにしました。大企業らしくフレックス制などの制度が整っており、何より待遇が一番良かったからです(ここで月給2万円アップした)。他にも数社ほど受けていましたが、求人票の段階で「微妙だなぁ…」と思う待遇ばかりで、月給2万円アップがあまりにも輝いて見えてしまったのです。また、企業イメージも「自由でのびのび、多様性の塊!」って感じの会社だったので、完全に安心しきっていました

先に言っておくと、ここは本当に本当に本当に酷い会社でした。今すぐ社名を公開して、みんな逃げてーって言いたいくらい。当時はまだ「大企業=制度が整っていて安心な会社」だと思い込んでいたので、信じられない気持ちでいました。狡猾なもので、そういう企業こそ面接がうまいのです。

この転職活動を通して、やはり私は社会から離れる時間を作ってはいけないということ、こちらの要望もしっかり伝えるということ、企業は基本的に疑ってかかったほうが良いということを学びました。それでも3回目の転職時、かなり苦戦するんですけどね……


7.この世の終わりのような会社で見た光景

2社目の会社は1社目と違い、私のほかにもたくさんの障害者が働いていました。この会社は障碍者雇用は障碍者雇用で集めるタイプ。入社日に通されたオフィスには身体、知的、精神と、色々な特性をお持ちの方が揃っており、そしてそれぞれが漏れなく病んでいました。マジでびっくりした。いやだって、入社初日からお通夜みたいな部屋に通されるんだもん。

ええ……??? とさすがに不審に思いながら、会社のメンタル管理スタッフと面談をすると、どうもこの人たちもおかしい。明らかに業務過多で体調を崩している人に対し「もう大人なんだから、自分の管理は自分でしてもらわないと」と放置していたり、謎にプライベートを詮索してきたり(私がやってるソシャゲやSNSを全て真似し、職場外で繋がろうとしたり)。

もう2週間目で既に嫌になっていたが、働き続けていたらひとり辞め、またひとり辞め…とぽつぽつ人が消えていく。そうこうしているうちにコロナがやってきて、リモートワークが始まった。すると今度は定時後にスラックのメンションが飛んできたり、Zoom会議でプライベート詮索されたりとやりたい放題。加速する障碍者の離職

同じオフィスに配属された障碍者たちは本当に優秀な人ばかりだった。エクセルが得意な人はしっかりVBAまで書けるレベルまで到達しているし、リーダー的なポジションに立たされている人は人事を隅々まで知り尽くしている。電話対応がめちゃくちゃうまい人もいた、早々に病み始めた私にとても優しく接してくれた方もいた。途中から入ってくる人も飲み込みが早く、あっという間に戦力になった。私も私で、退職した大量の障害者達の仕事を受けるくらいには戦力として数えられていた。そしてやはり、あとから聞いた話では「会社はめちゃくちゃ優秀な障害者を欲しがる」ようだった。でも私の手取りは当時20万越えてない。まあまあ年上のリーダーですら正社員にさせてもらえてない。ん???

もうとにかくヤバくて、この頃は同じものを共有している同僚と「どうしたら弊社は正気を取り戻せるのか」という議論を一日中していた。そもそも制度自体が差別的で、「障碍者は障害があるだけで会社に迷惑をかけているのだから給与をマイナスします」とかいうことを平気で言ってくるような人たちだった。それを差別だと指摘しても「? なんで……?」と不思議そうな顔をする。この記事を読ませよう、この話を聞かせよう、などと画策したがどれもダメ。でもそれも当然のことだった。契約社員の力では組織を変えられるわけがない。たとえそれが世の中の常識であっても。

なんでこんなところに2年半もいたのかという話だけれど、結局待遇が良すぎたというのがある。最終的に私は手取り20万を超えるまで昇給して退職したのだが、これは障害者雇用界隈(特に事務屋)において本当に破格の値段だった。3次転職(次の転職)で「求人票に書いてある業務以上のことができるので、今と同じ給与で」と条件を伝えるだけで渋い顔をされ、「全額はお約束できないかもしれません…でも弊社が誰も修正出来なくて遺物と化したプログラムの再構築はお願いしたいです」と言われるのだから。それ私、手取り20万以下でソロでやるのぉ?^p^

そうやって待遇にしがみついてギリギリ耐えていた会社だったが、ここではとても言えない邪悪な転機が連続して訪れ、我慢できずついに転職活動を開始。前回の教訓を生かして在職中の転職活動を3か月ほど進めるも、人としてあり得ないレベルの事件が起き、ぶちギレ退職をかましてしまった。本当にダメだ、私。この頃は体調も崩れかけていて、これ以上我慢すると人間として終わっていたかもしれない。

まあぶっちゃけ、ここまで酷い会社はそうそうないでしょw と思うじゃないですか。私もそう思っていた矢先、かなり酷い有名企業の話も知人から入ってきているので「え、どこもそうなの? うそでしょ???」と私は絶望しています。本当に規模とかイメージだけで決めつけるのはやめましょう……


8.第3次転職

上記で話した通り、在職中に転職活動を開始。この会社を紹介してきたエージェントは信用ならないと思ったので、前回利用をお断りされたエージェントにお願いすることにしました(今回はうまくやりました)。ちなみに担当者から聞いたところ、ヤバイ会社の情報はエージェント内でしっかり共有されているそうです。『さすがにお客様なので「求人を紹介しない」というわけにはいかないが、かなり慎重に扱っている』求人もあるそうなので、エージェント担当者の様子もよく観察すると良いかもしれません。あと、危険な会社の情報はしっかり外部に共有しよう!

今回は3回目(実質2回目)で気持ちに余裕はありましたが、それ以上に「マジで危険な会社が存在する」と知ってしまったので、こうなったら徹底的に戦略を考えなければ……と面接前は唸っていました。何を質問すれば真面目に障害者雇用に取り組んでいるのかわかるのか、どう言えば私が何を欲しているのか伝わるのか。これに関しては、どうしても明確な答えが導き出せませんでしたが、ひとつ言えるのは「無理にポジティブにする必要はない」かなと思いました。大体、前の会社でポジティブな要素ひとつもなかったですしね……

日本人は空気を読む・察する生き物だとは言いますが、障害者雇用では変にぼかして伝わらないのが一番危ないと思いました。空気を読んだり察したりするのは、お互い同じ世界を共有できているからこそ出来ること。健常者と障害者では住んでいる世界が違いすぎると痛感してきた私は、嫌だったことははっきり「嫌だった」、ありえないと思ったことはそのまま「ありえないと思った」と言おうと思いました。まあ会社が会社でしたので、面接官も普通にドン引きしてたからうまくいっただけかもしれないですけどねw

ただ面接に関してはマジでわからない。理解しているような素振りを見せたかと思えば、合格通知後「当社のビジョンを勘違いした子に面接官させちゃったのでやっぱ不合格でー」とか言ってくる会社もいましたし、最終面接まできて「配慮事項が難しい」という理由で落としてくる会社もいました(まあ建前かもしれんが)。ほんと、障碍者に対する気持ち悪いほど耳障りの良い言葉ってなんでああスラスラ出てくるのでしょうか。そんなのいいから金くれ!と私は思っているのですよ。優しくしてれば良いと思われているようで、困ったもんです。

逆に実際に入社した現職については、面接が非常に淡泊で印象が薄く、本当にわからない。最終的に2社に絞られたとき、提示した金額と働き方(フル在宅勤務)を二つ返事でOKしてくれた企業を選んだのだけれど、もしかしたら「障碍者に対して何の疑問も持たずに正当な報酬を支払えるか」がカギになってるのかなぁと思ったりした。知らんけど。

で、結局こいつは手取り20万で満足できないレベルに達しているの?ないものねだりなんじゃないの?と言われると「うぅ……それは」ってなっちゃうんだけど、少なくとも現職でようやくフルタイムで働けるようになったし(これまでは体調が全く安定しなかった)、これからゴリゴリ昇給しそうな雰囲気は感じているのでとりあえず今後が楽しみです!


9.終わりに

めちゃくちゃ長くなっちゃった&わけわかんない終わり方になっちゃって申し訳ない。最後に、一番最初に書いた纏めを再掲して〆ようと思います。

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障害者雇用枠の転職は
①内省力(自己分析) ※一般よりはるかに重要
②一般の人を上回るレベルのスキル

が重要と私は暫定的に結論付けています。

また、実際の転職活動においては
①時間とお金をたっぷり準備すること
②絶対に嘘をついたり内容をぼかしたりしないこと
③耳障りの良い言葉に惑わされないこと

が大事でした。

そしてこれだけは注意すべきと考えている事項として
①障害者雇用において、会社の規模やイメージは全く当てにならない
②例えダメでもすぐ辞めない。ある程度実績を作ってから、妥当な理由で退職する

が挙げられます。

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私よく言うんですが、結論「障碍者になった時点でほぼ詰み」です。ただそれでも人生詰みたくないのであれば、現状相当な努力が必要かなぁ…と私は思います。とりあえず健康な方は体と心を大事にして、健康じゃない方は現実を受け入れて今すぐ勉強、人事担当者は障害者雇用制度の見直しを今すぐやってほしいです!!!!

おわりーーー!!

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