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第四次転職を開始します(続・障害者雇用枠の転職体験談)

昔こんな記事も書いたなぁって……安住の地?ふーん。

こんにちは、私です。

もうだめだ。
日本の企業の障害者雇用。ダメだダメだw
こんなのに期待した私がバカだった。
今日はそんなことを書きます(雑)

上記の記事の続編なので、先に上の記事を読んだ方がより楽しめると思います。

0.はじめに

ここに書いてあることが全てではありません。というか、この記事を見て「これが全て」と思う人は関わらないで欲しいくらい、障害者雇用は難しくて複雑です。総じてこの記事は私の感想だということをご留意ください。

見バレ防止のためフェイクが結構あります。

あと障害者と障碍者の表記ゆれ、個人的にどうでもいいと思ってるので適当に変換してます。

転職のやり方を指南する記事ではないです。

多種多様な人事disがあります。すみません。でも私も人事です。

1.これまでのおさらい

新卒1社目で双極性障害(躁鬱)って診断されちゃった!
障害をオープンにして「こんな私でも良ければ(´;ω;`)ウッ…」という気持ちで転職活動を始めたけど、2社目では6時間ずっと席に座っていることを指示されたり、3社目では「とりあえず障害治さないとね!」って言われたりしてようやく目が覚めてきた私。
3回目の転職でクソデカ有名金融業に入ったけど、これから一体どうなっちゃうの~!?

2.三次転職の結果

はい、結論から言うとダメでした。
これまで2,3年は働いてきたんだけど、今回はたった1年で退職。悲しいね。これ書いてる今、無職です。来春から転職活動することになります。

2.1.面接(ここ重要)

まずこの会社の面接時の様子から確認しようか。
ここね、待遇は結構よかったんですよ。この会社は給与も以前と同じ額が出て、かなり柔軟に在宅勤務が出来るところが良かった。あと最終面接の印象がスッキリしていて、淡々としていたのが好印象だったんですよね。
後からわかったのは、この時の面接官は別部署の特に優秀な人だった

あと、偉い人が「うちはデータ活用に力を入れてる、IT化も進めている」って具体的な例を挙げながら言ってたのも良かった。純粋に私の興味がある分野だし、正直障碍者雇用の転職で、そんなに難しいワードは出てこない。他企業だとデータ入力や書類整理なんかが主な業務内容なので、やっぱり新しいものに触れられるってだけでわくわくするんだよねぇ。
後からわかったのは、この時の偉い人はウルトラハイパー優秀な人だった

で、最終的に「就業時間には気を付けて働きたい」「受電対応は不可」この2点と、その他の細かい配慮事項もふたつ返事でOKしてもらえたので、ここで働くことにしたわけです。
金融業(ここ重要)ということで真面目な人事が出来そうと期待したのもある。前の地獄みたいな会社はチャラチャラした業界だったので、真逆のイメージがある金融に興味がわいた。まさか金融業が法に触れたり、コンプライアンス的な間違いを犯すことはないと思うよねぇ?

2.2.配慮事項とは

ここ大事な部分なので念のため解説します。

基本的に障碍者は一般的な社会人に比べて実行が難しいことがいくつかあるので、予め面接で「こういうことが出来ない(苦手な)ので、こういう配慮が必要です」と申告しておきます。で、それが会社の設備的に難しい配慮だったら会社側からお断りするし、逆を言えば内定したら配慮依頼は受理されたということになります。考えてみれば当然でしょ、こうしないと働けないっつってるんだから

私が依頼していた配慮事項もまさにそう。
「①就業時間には気を付けて働きたい」は双極性障害の特性上、出来るだけフラットに生活するためのもの(急激な波を作らない)だし、主治医からも頻繁に受ける注意事項なんだよね。
だから急に残業時間が増えるとか、逆に物凄く暇になったりするのは良くなくて、何か変化があるときは事前に打ち合わせお願いしますという感じで依頼していました。

対して「②受電対応不可」は私固有の特性で、まあこれはトラウマのようなものなんだけど、私怖い人が本当に無理なんですよ。小さい頃、おとうさんがおかあさんをイジメていたのをずーっと見ていたからね。
要は外線からクレーム的なのが来ると困るってことね。外線だとどんな人なのかわからないのが怖い。アタリを引くとドン底まで病むので控えたいと言っているだけです。

まあこれ、2つとも反故にされたんだけどね。

2.3.入社~退職まで

そう、配慮事項を守ってもらえなかったんだよ。
なんかもう、崩壊してると思いません?「障碍者雇用」って、わざわざ弱みをオープンにする代わりに必要な部分を守って貰える制度ではないの?
なんで弱みを握られた上で、上から踏まれないといけないわけ?
大体、配慮守らないなら一般枠で正社員として雇えよ。
障害を理由として契約社員スタートにするのも良いとは言えないと思うけどなあ?

これがあの有名な金融企業だって思うと、現段階では障碍者雇用どこも信用できないと思ったよ。
当然というかなんというか、IT化を進めているのも、データ活用を積極的に行っているのも嘘。やっているのは別の部署(偉い人のお気に入り部署)だし、AIどころかエクセルのVlookUpやIndexMatchも読めない人事正社員と働くとかマジで勘弁してくれよ
一体なんだったん?あの面接……

細かく経緯を書くと、最初の半年間は悪くなかった。
いや、業務自体はやってる意味が分からな過ぎたしぶっちゃけ法律も破りまくってるけど(これは労基に報告しました)、今までの会社と比べて障碍者雇用としてはいちばんよかった。体調もそこそこ安定していたし、その時の上司は主治医の意見もよく聞いてくれた。

問題はその上司の異動だった。
大きな組織改編があって、私のチーム全体に大量の業務が降ってきた。勿論私もこれから忙しくなることは予感していて、少しずつ残業増えるかもなと考えてはいた。
あと新しい上司は何十年もここで人事をやっているベテランなので、多少危機感があった。転職を一度もせず、入社時から人事に居座っている奴は大体地雷だ(偏見です)。

案の定、新体制1日目から私の就業時間は10時間を超えた。一応割り振られた業務には副担当もいたけれど、彼女も彼女で忙しすぎて声をかけても何ひとつ手伝ってもらえない。上司に毎週のように困っている旨伝えても、返ってくる返事は「大丈夫。いつか終わりますから、一緒に頑張りましょうね^^」。
まあ要は「つべこべ言わずにやれ」ってことだ。こんなの「あ、はい・・・(´・ω・`)」っていうしかないね、うん。調べたところ、こういうときに駆け込める相談窓口もベテランのこいつだった。クソか?
結局、この月は残業時間が30時間まで膨れた。私はこの頃すでに朝起きられなくなっていて、フレックスタイムのギリギリまで寝ていたのでこの時間で済んだ感がある。業務改善含めてもっともっとやることはあった。

あ、あと受電対応ね。
会社用のiPhone携帯させて、堂々と私の番号公開したら電話かかってくるに決まってるじゃん。前の地獄のような会社でも、iPhone持つにしても番号の掲載は控えるとかしてくれたよ。受電不可って言ってるのに勝手に番号掲載するってすごいな
取り下げてもらうことも出来たけど、そもそも割り振られた業務が「電話があった方が確実に有利な業務」なんだよね。当時へとへとで躁に極振りしてたのもあって、もういいやと思ってそのままにしてました。

当然、主治医にも驚かれて「働き方の改善を求めるよう伝えてください。具体的には~」と色々言われたけど、それで改善されるわけがなかったね。
ちなみにそのとき、残業時間を減らしてくれとは言ってない。「昼休憩が取りたい」有給が取りたい」たったこれだけ。
だけど「私もみんなも忙しいので、全部配慮するのは無理」なんだってさ。
すごいよね。これを何の悪気もなく、精神にリスクがある人間に文章で送ってくるの。スクショ撮られるとか思わなかったのかな……(撮ったしコンプラ部署に送った)

その翌月は業務改善が功を奏して残業時間は半分になったんだけど、なんかもう無理で。反動で鬱が来ていたのもあったし、何より許せないことが多すぎた。
健康上の約束すら守られなくて何を守ってくれるんだろう。次は給与不支給やサービス残業の強要でもしてみます?ってレベルだよ。死ぬわ
ということで速攻辞めることにしました。

3.どうすればよかった?

3.1.被雇用者側(働く障碍者側)

今考えても、当時の面接で引っかかれるポイントというか、特別おかしかったところはなかった。だから内定が出た時点で、残念ながら入社することは確実だったと思う。

在籍時も使える手段は使ったし上司とコミュニケーションも取ってきた。元上司にはとてもお世話になったし、別部署になったというのに最終出勤日にはわざわざDMを貰うくらいだから上手くやれていたんじゃないかな。

一方で、新しい上司とは本当に馬があわなかった。例えば主治医からの意見を伝えるにしても、元上司は「専門家からのアドバイス」と捉えるのに対し、新しい上司は「マネジメントに対する批判」と捉えているように見えた。この辺は私の言い方も良くなかったと思う。

障害者雇用は相互コミュニケーションが凄く大事で、特に障害においては私たちが「教える立場」になる。そこで「え?なんでわからないんですか?」的な態度を取ったら(ここまで露骨じゃないけどw)そりゃそんな部下どうでもよくなるかなぁ……
だからといって配慮を無視していいということにはならんけど……
ただ、私も色々抱えすぎてピリピリしていたとはいえ、イライラをそのまま言葉に載せてた節があるのでそこは本当にダメでした。いい部下になれていたら変われていたのかな~。

3.2.雇用側(会社側、人事側)

何から何までダメだけど()、特に今回のトリガーが上司の異動だったことに注目したい。きちんとマネジメント出来るマネージャーでは出来て、そうでないマネージャーでは出来ないではダメでしょう。そういう研修もなかったからなぁ……

よく勘違いされるけど、「平等に扱うから別に特別なことはしない」これ違うからね(実際に言われたことが多数ある)。
前提が平等じゃないんです。当たり前でしょ、腕がない人とある人は平等か?
これ言う人は何もわかってない以前に、そもそも障害者雇用に興味がない。基本の「き」すらわかってないからね。プロジェクトとして進める仕事なら多少は興味もとうやw

というか、障碍者なんて健常者的には興味なくて当たり前だし、私も診断出るまでは全く興味なかったです。あと住む世界が違うので、理解も出来るわけがないと思ってます。
ただ、人事として・仕事としてやってて「平等に扱うから別に特別なことはしない」が出てくるのはマズイよw 理解しなくていいので、淡々と法律に従って行動しましょう。人の知識や善意に期待できないのなら研修を設置するなど、適切に対処すればよかったですね。それが出来ないなら二度と雇用するな。

4.これからどうする?

上記を経験して、「あ、面接って被雇用者にとってマジで意味ないわ」って思い知ったし、本当にリセマラなんだと思った。少しでも会社のことがわかるような質問を必死で考えていたのも、結局ガチャで無駄にボタンを連打するジンクスと何も変わらなかったなーって思う。

ぶっちゃけもう、私は一般企業に期待できない。それに、こんな変な会社に3連続で当たって随分ひねくれてしまったように思う。最近知り合ったコンサルすら「一般企業はちょっとね……」と言葉を濁していた。ハズレを引いている暇なんてないんだよなぁ。
色々相談して考えて、次は大きく趣向を変えて転職活動をすることにした。多分今より年収もやりがいも確保できなくなるけど、健康を脅かされるって想像以上にしんどい。本当に。
幸いお金のかかる趣味もないので、最低限のお金だけ稼いでゆっくり暮らす生活がしたいなぁ~。一般企業という選択肢がひとつなくなったのは悲しいけど、これまた幸いなことに私は仕事を生きがいにするつもりが毛頭ないのでこれはこれでアリな選択だと思う^p^

5.おわりに

キツい日もある一方で、基本的に私は私が好きなんですよね。普通はそんなキツイこと起きないよと言われても「これが私の普通」なんですよ。そんな私の一部である障害を蔑ろにされたらさ、ぶちギレるに決まってると思いませんか。

面接で時々勇気のある会社がね、「ご自身の障害をどのようにお考えですか?」って聞いてくるんですよ。当然これのセオリーは前向きな回答です。世間は自身の障害に前向きな障碍者を求めてるんですよ。
なら、世間も障碍者に対して前向きな気持ちを持とうや。
前向きな気持ちを持つっていったって、入社させる前に少し調べて、よく話を聞いて、工夫して仕事をさせてまた話を聞くだけのことですよ。
あっこれみんなの大好きなPDCAサイクルですね。よかったですね~!

私は障碍者って、ただでさえ辛い人生をハードモードで生きている、とんでもなく強い人達だと思う。中には自死してしまう人もいるほどしんどいのに、ちゃんと仕事で成果が残せるサバイバーを弱者扱い?
いいの?それで。もったいない!って私は思っちゃうけどな~。

最後に、いつも書く言葉を載せて〆ます。
今の世界は「障碍者になった時点でほぼ詰み」です。ハードモードで生きる覚悟を即座に決めないといけなくなるので、健康な方は体と心を大事にしましょう。
既に人生(裏)に突入した同志は頑張って生き抜きましょう。私も頑張ります。

おわり!

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