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空調服

昨日までの現場で空調服着てたら、「芸人さんが着てたやつ!」とやたら人気だった。なんかテレビで紹介されたらしい。

都内の大きな現場では空調服着てる人を見かける機会が増えた。何故ならば熱中症などで病院搬送されると「現場が止まる」からである。労基が鬼平みたいなツラして現場検証するのである。死亡なんかした日にはもー大変! 遅延遅延で金が飛ぶ!

故に、安全第一はガチである。


安全確保は何より優先されるし、基本現場ではきちんと休憩を取れと「厳命」される。莫大な銭金に絡むからだ。どっかの業者の作業が遅延するぐらいで済めば「安い」のだ。事故が起きたら全ての作業が強制停止させられる。故に熱中症に効果的な空調服は高額であるにも関わらず普及した。それで多少の無理が効くなら安いものである。

で。

空調服だが、実は空気を当てることによる冷却効果はあまり高くない。ありゃ汗をかいて、その汗を乾燥させる際の気化熱により身体を冷やすモンだ。だから湿度が高くなり過ぎると快適度が低下して、カンカン照りで湿度が低いと汗が良く乾くから快適さが増す。

大体ですね、汗をかくのは汗の蒸発による体温低下を目的としている訳だが、汗が乾かないと冷えないので更に汗が出る。なんかこれバグなんじゃ……と思わんでも無いが、状況次第でただただ汗を垂れ流すマンになるような事は確かにある。だから空調服を着る際にはインナーに高機能素材を用いた速乾性の衣服を着る。汗を乾かさないと効かんのだ。偶に冷汗素材のシャツ着る奴いるが、あれは冷えた感だけで実際は冷えないので却下だ(まぁ、最近は何でも冷感なんだが)。

そんな僕らにワークマン。速乾Tシャツ580円! これらを用いて快適な衣服のデッキを組んで、初めて空調服は真価を発揮する。

あと、空調服選ぶ際だが……空気を吹き込み「どこから出すか」が極めて重要である。ぶっちゃけ空気流量の大半を首回りから出してやった方が快適であり、特に首後ろと胸周りに風が回らないと「大変お辛い」ヘボい会社の製品だと脇下から腕に空気が流れ、背中側に抜けないのでくっそ不快だった。

ぶっちゃけ、自分で買った空調服にミズノのレビュー時に貰ったファン付けるのが最強だっり。ミズノのウェアはこの時のモデルだと「使えん」 空調服自体も汗を吸い、乾燥する素材の方がえーで。

意外と忘れがちなのがウエスト周り。この辺は空調服効果が「基本的には、無い」から、やはり速乾素材でまとめる必要があるのと……スチール製バックル付きベルトは避けるのだ。汗で錆びてズボンがめっちゃ汚くなる。

私は御徒町の軍物屋のアメリカ兵用のを買ったが、Amazonで自衛隊仕様のプラスチックベルトが買える。これを買え。マジでひでぇ目に遭うから(遭った)

最終的には空調服ツナギになって行くと予想しているが、現時点だとまだツナギで個人宅訪問はツラいので暫くは空調ジャケットの天下が続くであろう。バッテリー界の覇者を目指すマキタが空調服参入してるので、じきにマキタの空調服が覇権取る様な気もする。

バッテリーとモーターで構成されるのだから、この辺の工具メーカーが顔出すのは必然よな。フルハーネス対応辺りで突出するんだろうなぁ……


方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!