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バハムートの記憶

ふと某所でバハムートは元々竜では無いみたいな話を見て、忘備録代わりに。

バハムートをドラゴンと解釈したのはファイナルファンタジーからだなんて話見たから書く事にしたんだが、私が知る限り最初に竜にしたのは初期のD&D。最初期のD&Dはあちこちの神話から神様や幻獣引っ張ってモンスターデータ化していて、クロマティックドラゴン(ティアマット)のタキシスやプラチナドラゴンのバハムートは多分その時データ化されてる。恐らく1970年代にはこーゆーデータがあったのだが予想外に流行ったので神々のデータは版を重ねる毎に消えていった。ドラゴンちゃんのデータは神様じゃねーしで温存されたのであろう。(なお、ドラゴンランスで普通に神様……あれ?)

D&Dのアメリカでの発売が1973年で、日本での翻訳発売は1985年。同年にはメガゾーン23が発売されてるが、バハムートは東京23区を模した宇宙船内の民間人居住区の下にある巨大コンピュータの名前として描かれており、小説版では魚と書かれてた記憶がある。まだD&D系の汚染が少なくイスラム文化圏を素直に引いたのであろう。

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奥のデカいのがバハムートな。上側にバーチャルアイドルの祖である時祭イブ用のユニットがある設定。

D&DやAD&D、またはその祖である指輪物語のゲームへの影響はどちゃくそ広い。もう20年近く前になるがLineageではやばいやばいと言われてたD&Dオリジナルモンスターのビホルダーがビホルダーって名前で出ててビビった(βの頃ね、正式サービス開始時には改名されてた) 「竜のバハムート」は完全オリジナルではなく、名前も遥か彼方昔に著作権が切れてるもん名前だけ引っ張った物だから……TSR社の法務も強く出れなかったのだろう。つーかこれを商標とかにしたらイスラム圏から大バッシング食らってしまう。

修道僧モンクを素手格闘家にしたのもD&D→FFの流れかと。ありゃ嵩山少林寺(禅宗のお寺で達磨大師が開いた事になってる)の修行僧を英訳したらmonkになったというだけで、つまりモンク=烈海王。ブルース・リーの映画公開が1970年代だからね……別にメンデルとか素手格闘家では無いし、むしろ小難しい事考えてそうな哲学者のプラトンが古代レスリングの選手だったりする。

で、ファイナルファンタジーが流行ったからいつの間にかバハムートは普通に竜であると認識される様になった。私は丁度その認識が切り替わる時代を生きていた。

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