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【彼氏いない歴=年齢】なぜ処女であることは恥ずかしいのか?

こんにちは。40代で「彼氏いない歴=年齢」&「おひとりさま」の占い師(占いカウンセラー)・可憐(かれん)です。

「彼氏いない歴=年齢」や「おひとりさま」や「性体験がない、処女であること」でお悩みの女性のみなさんへ。

前回の記事(→コチラ)に引き続き、

「処女(バージン)であることは、恥ずかしいこと?」に対して、
「処女であることは、恥ずかしいことではありません」という記事を書いていきます。


そもそも「処女」ってどういう意味?

ネットスラングなのでしょうか、以下のような表現があります。

・やらはた:「やらずに(セックス・初体験をせずに)、二十歳(はたち)になった人」の意味。男女ともに使われる。
・やらみそ:「やらずに三十路(みそじ)、30代になった人」のこと。
・高齢処女:30歳を過ぎて、性経験のない女性のこと。

では、そもそも「処女」とは?

処女:
・「家に処(い)る女」の意。未婚の女子。性交経験のない女性。おとめ。きむすめ。(『精選版 日本国語大辞典』より)
・「家に処(い)る女」の意。未婚の女。まだ男性に接しない女性。きむすめ。(『広辞苑』より)
・性交の経験のない女性。きむすめ。バージン。「家に処(い)る女」の意から。(『明鏡国語辞典』より)

各辞書より引用

「処女」の「処」の字には、「おる(居る)、いる」の意味があります。(『新漢語林』より)

つまり、今では主に「性交(セックス)の経験がない女性」を表す「処女」ですが、もともとは「家にいる女」、つまり「嫁がないで実家にいる女」の意味を表すようです。

未婚の女性は実家に住むのが当然で、結婚していない女性はセックスをしたことがないのが当然、という時代に中国でできた言葉が、「処女」。女性にとって、「結婚する」ことと「実家を出る」ことと「初めて異性と性交渉を持つ」ことは、同義だったのです。

酒井順子『処女の道程』新潮社 2021年「性の解放、行き着く果ては」

この「異性と性交渉がなく、結婚しておらず、実家を出ていない」でコンプレックスを刺激される女性の方がいるかもしれませんが、
実家暮らしの40代未婚、「こども部屋おばさん」である私は、そのコンプレックスを解消するために、今後、お役に立つ記事を書いていくつもりですよ^^

「処女神話」から「やらはた」へ

結婚する前に誰かとセックスをしているのはおかしいことではない、なんなら高校くらいで済ませる人がざらにいる。
さらに女性向け風俗、いわゆる「女風」もその存在感を増してきている今、考えられないことかもしれませんが、日本には以前、「結婚するまで処女でいるべき」という風潮があり、むしろ「処女であること」が尊ばれる時代がありました。

それは「結婚するまで処女を守るのが当たり前」「結婚するまではバージンじゃないといけない」という、「処女神話」ともいえる価値観を、老若男女みんなが共有していた時代です。

それも、鎌倉時代や江戸時代など、何百年も前の大昔ではなく、つい数十年前の昭和の時代、お見合い結婚が主流だった、1970年代頃まで。
1970年代といったら、今の20代、30代のみなさんにとっては、お祖父さん、お祖母さんが若い頃でしょうか?

その頃は、「やらずに20代、30代になって処女であることは恥ずかしい」どころか、処女でない女性を嫁に迎えるのはとんでもない恥辱であり、女性は結婚前に処女を喪失してしまったら、それを告白して、受け入れてくれる男性でないと結婚できない、という風潮だったのです。

つまり、「やってないのは恥ずかしい」ではなく、「やってたら恥ずかしい」が主流だったということ。

さまざまな本を読み解くと、どうやら1970年代頃に意識の変化があり、特に1980年代から「結婚していなくても、セックスしてないのは恥ずかしい」という空気が出てきた模様です。

以前の私の記事でふれた(→コチラ)、
5/20(月)のNHK「あさイチ」特集「性体験がないのは恥ずかしいこと?」でも、
・性体験がないことを特に恥ずかしいと思うのは、30代後半~50代前半の世代
・歌や雑誌、ドラマなどのメディアによって、「経験がないのは恥ずかしい」という価値観が植えつけられた
と述べられていました。

「30代後半~50代前半の世代」とは、1970~89年頃の生まれ。
その世代が若い(20歳)頃は1990~2010年くらい。

ちょうどその頃、「やらはた」(「やらずに二十歳(はたち)」は恥ずかしい)の空気が蔓延していた様子です。

「経験してないのはヤバい、恥ずかしい」という空気

では、どうして「結婚するまで処女であるのが当たり前」という価値観が、「やってないのは恥ずかしい」にガラリと変わったのでしょうか?

1960年代頃までの日本は、95%以上の男女、つまり国民のほぼ全員が生涯で一度は結婚していた、皆が結婚する「皆婚社会」でした。
それは、「恋愛・結婚・出産」の3つをセットとする「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」の概念によって支えられていました。
「恋愛のゴールは結婚である」「結婚するまでは処女であれ」「結婚したら初めてのセックスをして出産をして子どもを産み育てるもの」という価値観です。

しかし1960年代に、お見合い結婚と恋愛結婚の割合が逆転して、男女が恋愛をして結婚するのが主流に。
すると、独身の男女は「自力で」相手を探し、異性に好かれ、モテて、恋愛をし、結婚をしなければならなくなった。

時代の変化にしたがって、「結婚するまで処女でいる」という空気も薄くなります。
1980年代頃からは、テレビや雑誌などのメディアの影響や、浮かれたバブル景気も手伝って、「恋愛至上主義」の価値観が広まります。そして、結婚前でも恋愛をしたらセックスをするのが当たり前になりました。

この頃から、やらずに二十歳(はたち)になることが、「モテない」「ダサい」とみなされるようになり、「モテないと思われるのは恥ずかしい、ダサいと思われたくない」と、若者の心に不安や恐怖やあせりを生んだよう。

さらに、そこに「みんながそうしているのだから、自分もしないと恥ずかしい」「みんなからヘンに見られる、周りから浮くのはイヤ」という、日本人特有の「恥の文化」や同調圧力なども加わったよう。

それが「恋愛やセックスを経験していないのはヤバい、恥ずかしい」という空気につながった模様。

経験していないのはヤバい、恥ずかしい?

では、性体験がない、処女であることって、本当に恥ずかしいことなのでしょうか?
セックスって、恋愛って、結婚って、社会の価値観や時代の「空気」に従って、みんながしているからしなきゃいけないものなのでしょうか?
処女であることが、なんで恥ずかしいのでしょうか?

「恋愛やセックスを経験していないのはヤバい、恥ずかしい」と思って悩んでいる女性のあなた、

「ヤバい、恥ずかしい」とは、
もしかしたら、それ、誰かの目を通して自分を見ていませんか?
そして、「人から見られる自分はヤバい、恥ずかしい」と、自分で思い込んで決めつけているのであって、
本当のあなたは決してヤバい存在でも恥ずかしい存在でも、なんでもないのかもしれませんよ。

処女じゃなくなったら、他人から見て価値のある私になれるというのは、承認を他人に依存している状態です。それは、他人軸。
自分の承認を他人に依存してはダメ。自分を認めて、自分を受け入れて、自分の価値は自分でつくろう。
それが、自分軸。

LGBTQなど、多様性が尊重されるようになった令和の今、
大切なのは、他人にどう思われるかや、世間や社会にどう評価(ジャッジ)されるかではなく、
自分はどうしたいのか?ということです。

「自分の体は自分のもの」ということは、権利で保障されていますし。
自分で選んで、自分で決めていいんです。

性は自分らしく生きること

彼氏をつくってつき合うこと、異性または同性と恋愛をすること、結婚をすること、性体験がない処女であること、
いずれにしても、それは自分と、他者である異性または同性との関係、つき合い、接し方を考えるということです。

そこには必ず、セックスを含む「性」が関わってきます。
そして、他者との性の関係を考えるとき、必然的に「自分の性」について、改めて考える必要があると思います。

ただ、日本では学校や家庭で「恋愛」や「性」のことを教わる機会をなかなか持てないのが現状。
日本の性教育は遅れていて、授業数も世界の他の国々と比べると格段に少ないそうです。

そんな中で、恋愛や性のことは思春期くらいになると、友達や先輩、兄姉などの年上のきょうだいから聞いたり、マンガや本、雑誌、テレビなどのメディアや、インターネット、場合によってはアダルト動画などから情報を得るようになる。
そして、「自力で」恋愛をしたり、モテる方法や彼氏をつくる方法を探したり、セックスの仕方などを覚えていったりする。
なかなか危険で熾烈(しれつ)なモテの競争社会ですよね。

ただ、性教育などでよく言われるのは、「性は生きること」。

性体験があってもなくても、処女でも非処女でも、やらはたでも、やらみそでも、
彼氏がいてもいなくても、結婚してもしていなくても、性的指向がなんであろうとも、
自分の性のあり方や生き方は、たとえ社会の価値観や時代の「空気」がどのようなものであっても、
他人や周りにどうのこうのと言われても、他人と比べたり競争したりせずに、
自分で選んで、自分らしく生きていけたらいいですよね。

そのために、私は「彼氏いない歴=年齢」や「おひとりさま」や「性体験がないこと、処女であること」でお悩みの女性のみなさんのご相談に乗れたらいい、と思っています。

しっかり本などを読んで調べましたので、みなさんとマジメにシェアしていきます。

次回からは、↑上でちょっとふれた、「処女神話」や「皆婚社会」「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」「恋愛至上主義」「やらはた」現象などを含めた、「処女の歴史」を振り返ります。

⇨日本人の恋愛と結婚からみる「処女の歴史」はコチラからどうぞ
現在、①~⑬まで公開中
・「あさイチ」でふれられていた、「歌や雑誌、ドラマなど」についてくわしく書いた「処女の歴史⑨」はコチラ
・「やらはた」について「処女の歴史⑪」はコチラ
・性教育について「処女の歴史⑬」はコチラ

そうは言っても・・・

しかし、
「自分で選んで、自分で決めていい」とか、
「自分で選んで、自分らしく生きていけたらいい」とか、
そんなのはしょせん、きれいごとだ。

男性から選ばれなくて、モテなくて、性体験がない、処女なんだ、「彼氏いない歴=年齢」や独身で悩んでいるんだ、
という女性の方、
本当にそれなんです。

女性は、男性からの承認や評価(ジャッジ)(=いわゆるモテ)と、
結婚して子どもを産み育てながら男と対等平等に働けという社会からの承認や評価、
2つの価値観で引き裂かれたり、押しつぶされたりするんです。それは本当にしんどいこと。
(例えば・・・
・仕事をバリバリやって成功して稼いでいる女性でも、「あの人は彼氏がいない、結婚していない、子どもがいない」などと言われる
・仕事をしっかりやっているけれど、それだけではなくて、女性として男性に選ばれたい、大切にされたい、愛されたいとも思う、など)

・・・でもやっぱり、
自己承認を他人に依存してはダメです。
他人から選ばれたい、他人から評価されたい、他人から見て価値のある私でありたい、というのは、自分軸がなさすぎる。
それでは、彼氏や結婚相手のパートナーができても、相手に依存してしまい、関係がうまくいかなくなってしまいます。
 
まずは自分といいおつき合いをして、自分軸をしっかり持って、自分の価値は自分でつくりましょう^^
 
そのためには、占いや相談がお役に立てます。
 
「彼氏いない歴=年齢」や「おひとりさま」や「性体験がないこと、処女であること」について、お悩みのあなたの心が少しでも軽くなりますように、恋愛成就や願望達成に少しでも近づけますように。

個別に話したい人は、どうぞご遠慮なくご連絡くださいね^^

▶占い相談の詳細はコチラ↓

占いのお客様からの感想はコチラ↓

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龍泉寺可憐|40代で「彼氏いない歴=年齢」&「おひとりさま」の占い師(占いカウンセラー)
新卒で出版社に勤務
親の介護&コロナで働けなくなってから派遣で図書館に勤務
ライターとしても活動
電話占い師として1年で老若男女のべ750人鑑定
現在、占いカウンセラーとして「彼氏いない歴=年齢」・「おひとりさま」の女性のお悩み相談に乗ってます

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