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社会規範を大切にしよう

 最近,「予想どおりに不合理」という本を読みました.
 この本は行動経済学の本で,もともと興味があったわけではないですが人がモノを買うという行為をする際にどんなことを考えているのか,本当に100%自分の思い通りの買い物ができているのか,などについて気になったので読んでみることにしました.


 そのなかでも特に面白かったのが社会規範と市場規範の話です.皆さんはこれらの単語を知っていますか.

 社会規範とは経済活動に「お金」を持ち込まず,人と人のつながりや信頼関係に重点を置いて経済活動を行うことです.例えば,家族や恋人,近所の人との付き合いやボランティアはこれらに属します.

 一方,市場規範とは「お金」のやり取りを行うことで生じる経済活動のことです.上記で述べた以外の一般的な経済活動と考えていいでしょう.

 今回,作者が伝えたく私も共感した話が社会規範を大切にしようということです.なぜ,社会規範を重視したほうがいいのでしょうか.



 例えば,あなたの隣に住む人が新しいソファを買い家に運び込むに苦労していたとします.あなたは手助けをして一緒にソファを運んであげます.運び終わると隣人は「ありがとう,これからもよろしくね」といいました.あなたの手助けはこれで終了です.とてもいい関係だと思います.その後,飲み物やお菓子をくれるかもしれません.あなたはいい気持ちになって家に帰るでしょう.

 この話は社会規範がうまく機能しているいい例です.ここで,この話に市場規範を持ち込んでみましょう.


 ソファを運び終わった後,隣人が見返りとしてあなたに千円札を渡します.飲み物をもらった時と同じようにあなたは喜ぶかもしれません.
 その1週間後,隣人が大きなテレビを買ったので手伝ってあげました.あなたはまた千円もらえるだろうとワクワクしています.しかし,隣人はありがとうとだけ言ってあなたを家に帰しました.あなたはこう思うでしょう.「あいつは何のお礼もないほかよ.これからは手伝ってあげるもんか!」


 今の話で悪かった点は隣人がお金を渡してしまったことです.これこそが今回の題の肝となる部分です.社会規範にお金を持ち込むな,という教えです.

いったいなぜお金を持ち込んではダメなのでしょうか.


 1つ目は,対価としてお金を渡すと自分の時給と比較してまうからです.ソファ運びが1時間だったとしましょう.あなたの時給は1000円ということになります.満足できますか?それならほかのことをしてお金を稼ぐほうが,わざわざ隣人の手伝いをするよりよっぽど効率的にお金を稼げるます.もしも3000円謝礼として払ってくれたらあなたはこれからも喜んでやると思います.しかし,そんな関係でよい人間関係を保っていけるでしょうか.


 2つ目は,これからもお金のやり取りが発生してしまうことです.次はあなたが助けてもらったとします.あなたは2時間助けてもらったので2000円渡します.今度は相手を助けてあげたから2000円もらって….もらえなかったら,「もうあいつを手伝ってあげない!」と…….お金を最初に渡した時点で人間関係は大きく崩れることが一目瞭然です.


 3つ目は,社会規範を大切にしたほうが人は熱心に働いてくれることです.見返りしか求めていない人より,手伝ってあことげるに満足する人のほうが熱心に働いてくれるのは経験上みなさんもわかるかと思います.これは会社でも応用できるいい例です.仕事のご褒美として給料を30万円アップするか,旅行のチケットを渡したり福利厚生を充実してあげたり.この例はどちらがいいか分かれると思いますが「プレゼント」のほうが人はこれからも一生懸命働いてくれるでしょう.なぜならプレゼントを渡すことはお金を介していないから.


 皆さんもこれから人に助けてもらったときは,プレゼントを積極的に渡しましょう!ただし,値段を言ってはいけません.仮に恋人へのプレゼントを渡すとき,これは2万円もしたから…,などといったら一気に市場規範にも引きずり込まれてしまい,あなたと個入りとの関係はビジネスの関係になってしまいます.

 これからも仲良くしたい人と接するときは極力お金の話はしない!そう決めて明日から過ごしてみてください.

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