TGFF2019の感想3

神我狩のゲーム

後半、芝村さんのトークショーまで何かゲームをしたいと思い、参加した1時間卓である。

神我狩は、聞いたことがあるが一度もやったことがない。 ウィキで事前に調べると伝奇ものらしく、人に取り憑く神と戦う話のようである。

伝奇ものあるあるなゲームのようで、どこか過去にプレイした女神転生覚醒編や旧版の退魔戦記などが思い出された。

ゲームマスターは、力造氏である。
こういう少なくとも3時間以上はかかるゲームを
1時間で回すということはかなり難しい。

おそらく、クイックスタートなどルールブックの最初の方にキャラ絵と一緒にある予め公式が使うプレイヤーキャラクターを使うのだろう。

それでもかなり難しいはずである。

表紙は、マジオペや艦これなどで知られるしずまよしのり氏である。

ゲーム開始

ゲーム参加者は、自分も含めて5名

その内、3名がなんとテーブルトークRPG初心者だという。 この事に力造氏も驚いており、新鮮だとおっしゃっていたと思う。

力造氏は、快活として少し早口だけど楽しそうな人で、灰色のジャケットを着ており、おしゃれな感じの方であった。 

とにかく説明がわかりやすく、早い。早いけど不思議と気にならないほどの早さだった。

机の上には、予めシャーペンと消しゴムと木製のダイスが7つほど置かれていて、それらがダイスケースに入れられていた。あとこのゲームの目玉となるシステム用の枠がつけられていて、そこにもダイスを置けるようになっていた。

初めて来た人でも、できるようにしてあり準備がしっかりしていると思う。

このゲームの特殊なダイスシステムがある。
事前に4つのダイスを振っておき、その出目を枠に入れる。 判定の度に今の現在のダイス目と枠の出目を入れ替える事ができる。 失敗している出目を成功にもできる。 枠の出目は、キャラクターの使う特技での使用コストになる。

自分の場合の職業は、拳銃使いである。
キャラクター的には、ヘルシングの神父に拳銃を持たせた春日恭二といったところだろうか。なんか偏ってるな。

キャラに名前があるが、かっこいいキラキラネームもダイスで決めれる。
そういう表があるのである。 こういう細かくて時間のかかる所を短縮できるのもゲームの良さである。名前は決めるのに時間がかかる。

それぞれキャラクターが決まって、ゲームを開始した。

プレイヤーの中TRPG初心者が3人おり、経験者が自分も含めて2名である。

キャラクターの描写の多くは実はマスターがやってくれていた。
自分の場合は、拳銃使いという役柄だったので
拳銃での攻撃の描写や鍵開けの描写など
をマスターがしてくれた。
すぐにポンポン描写が出てくるのは、マスターの凄いところだ。

ゲームとしては、ある喫茶店の女子大生が最近姿が見えないのだが彼女の両親は全然その事に気づいていないということから話は始まる。

何かに操られていることを察知したキャラクターは、彼らにかけられた術を解除することに成功する。 彼らからの記憶を頼りに、商店街にある美容院を目指した。

なかなか日常に溶け込んだ闇という感じがした面白いシナリオである。

美容院には、人払の術がかけられており、店が見えない。 術を解いたPC達は、美容室と思われる扉を開けようとしたが、鍵が開かない。

なぜ美容室にこんなにも厳重に鍵がついているのか。 不信に思った彼らは鍵開けを実行する。

扉の奥には地下に続く階段があり、先にはヒソヒソと声のする部屋とうめき声のする部屋があった。

さてどちらに入るか。 

マスターはプレイヤー一人一人に意見を聞いた。
自分は、なぜかその時、芝村さんのピンチはチャンスという言葉が浮かんだので、うめき声のする部屋を選んだ。理由は、本当にうめき声なのかどうなのかということである。 ゲームでは、物語を盛り上げる為にこういう展開はよくあるのである。
それをどこか経験則で知っていた事もある。

うめき声のする部屋に向かう。中には行方不明だった女子大生の姿があった。 うめき声は、部屋の構造からそう聞こえていたからであった。

隣の部屋では、何かの仏像に向かって二人の部下が
話していた。 どうやら仏像は二人の部下に力を授けた事を理由にさらなる生贄の催促をしており、それに対して、部下はこのまま続けば、奴らに目をつけられてしまうと懇願する。 奴らとは、PCであり、そう

神我狩のことである。

部下は、女子大生を生贄にとらえていると伝えて
隣の部屋に向かう。 隣の部屋にいたPC達は、彼らを奇襲して気絶させる。

しかし大きな音を鳴らしてしまい、仏像に気づかれてしまう。 仏像にヒビが入り、中から異形が姿を現した。

PC達は、銃に術に刀に結界に異形と戦う。
結果勝利し、この卓は終わった。

力造氏の神我狩りのリプレイは、公式サイトの方で無料で読めるという。

なかなか良い卓だった。

終わり。

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