2020年秋華賞 サイン解読

初めてのnote投稿となるため、まずは、私の競馬予想スタンスを簡潔に解説していきたいと思います。
私の競馬予想スタンスの基本は、過去の出馬表の配列(騎手、調教師、血統、馬主、戦歴)と出目による、サインを解読するものです。

配列の基本パターン

まずは、出馬表解読で基本となる、配列の基本パターンについて説明していきます。

【同枠配置】
これは、文字通り、同じ枠に同じ要素の馬が配置されるパターンです。

例えば、同一の父を持つディープインパクト産駒の2頭並びなどです。
同一調教師、同一馬主、同じ戦歴を持つ馬の並びもこれに当てはまります。同枠配置されたからといって、その枠が連対するいうものではありませんので、この配列をヒントとして推理していくことになります。変則パターンとして、出走取消、発走除外があった場合や、少頭数の場合には、実際には同枠ではなくても、同枠配置扱いします。

【対角配置】
これは、出馬表の実際の馬番と、逆から数えた馬番に、同じ要素の馬が配置されるパターンです。

例えば、18頭立てのレースでは、3番と、逆から数えて16番は、対角配置となります。
これも、同枠配置と同様に、対角配置されたからといって、その枠が連対するいうものではありませんので、この配列をヒントとして推理していくことになります。

【平行配置】
これは、出馬表を2分割して、平行に並べた際に、同じ要素の馬が配置されるパターンです。

例えば、18頭立てのレースでは、3番と、逆から数えて12番は、平行配置となります。
18頭立てで、5番は、14番は、対角配置でもあり、平行配置でもあります。

さて、2020年の第25回秋華賞の推理シナリオです。

○優馬の同枠配置 

  秋華賞の優先出走権を持つ馬が同枠に配置されたのは、過去24回中3回のみです。そして、その過去3度とも、その枠から連対馬が出ています。

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2003秋華賞
8枠16ベストアルバム  ローズS(G2)③
8枠17スティルインラブ 優駿牝馬(G1)①  1着 【三冠】
8枠18タイムウィルテル 紫苑S(OP)②
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2007秋華賞
8枠16ウオッカ       3着
8枠17レインダンス ローズS(G2)③    2着
8枠18ローブデコルテ 優駿牝馬(G1)①
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2010秋華賞
7枠13ディアアレトゥーサ 紫苑S(OP)①
7枠14タガノエリザベート
7枠15アパパネ 桜花賞(G1)① 優駿牝馬(G1)①  1着 【三冠】1人気

8枠16クラックシード 紫苑S(OP)②
8枠17ワイルドラズベリー ローズS(G2)②
8枠18プリンセスメモリー
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2020 秋華賞
7枠13デアリングタクト 桜花賞(G1)① 優駿牝馬(G1)①   
7枠14オーマイダーリン ローズS③
7枠15ミスニューヨーク
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今年は、7枠に、オークス1着で二冠馬のデアリングタクトと、ローズS2着のオーマイダーリンが同枠配置されました。
この「○優」の同枠配置は、過去3回中の2回が三冠馬誕生の枠で発生しているので、今年も、デアリングタクトが三冠馬になる可能性は否定できないでしょう。

○優馬の同枠配置2



キズナ産駒の同枠が連対

次に、秋華賞の優先出走権レースについて見ていくと、今年は、ここまで4戦すべてで、キズナ産駒の枠から連対馬が出ています。(すべて1着)
そして、本番の秋華賞も、4頭のキズナ産駒の出走がありますから、ここでもキズナ産駒が入った、2枠、3枠、6枠、8枠から連対馬が出ることが推理できます。

キズナ産駒の同枠が連対

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阪神JF
3枠5ボンボヤージ
3枠6クリスティ     (キズナ)

5枠9マルターズディオ サ(キズナ) ②
5枠10クラヴァシュドール      ③

6枠11ルーチェデラヴィタ (キズナ)
6枠12ヒメサマ
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桜花賞
5枠9デアリングタクト    ① 2人気★
5枠10フィオリキアリ   (キズナ) 14人気

3枠5マルターズディオサ  (キズナ) 5人気
3枠6ウーマンズハート       10人気
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オークス
2枠3アブレイズ     (キズナ)↓ 11人気
2枠4デアリングタクト   ①     1人気★

7枠13ウーマンズハート        15人気
7枠14フィオリキアリ   (キズナ)  16人気
7枠15チェーンオブラブ        17人気
 
8枠16ウインマリリン     ②   7人気★
8枠17マルターズディオサ (キズナ)  12人気
8枠18サンクテュエール        5人気
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ローズS 
1枠1リアアメリア    ①    3人気★
1枠2フィオリキアリ  (キズナ)  7人気

5枠9クラヴァシュドール      2人気
5枠10アブレイズ    (キズナ)  6人気

6枠11アカイイト    (キズナ)  12人気
6枠12チャイカ          16人気

8枠16シャムロックヒル (キズナ) 15人気
8枠17エレナアヴァンティ     17人気
8枠18ラインオブダンス      13人気

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紫苑S
1枠1ショウナンハレルヤ  (キズナ) ②対角 ↑ 12人気
1枠2マジックキャッスル 6人気

5枠9スマートリアン    (キズナ)       13人気
5枠10マルターズディオサ  (キズナ) ① 5人気★
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秋華賞
2枠3マルターズディオサ  (キズナ)
2枠4ホウオウピースフル

3枠5ウインマイティー
3枠6ダンツエリーゼ    (キズナ)

6枠11フィオリキアリ    (キズナ)
6枠12マジックキャッスル

8枠16パラスアテナ
8枠17ウインマリリン     ★
8枠18アブレイズ      (キズナ)
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前走条件戦の馬券対象馬

穴馬候補、3連複、3連単のヒモ候補としての推理として、前走条件戦馬が連対するシナリオを推理してみます。

過去の秋華賞で、前走条件戦馬が連対したのは過去2回だけですが、その2頭とも、過去に2頭だけ出走した、【札幌開催の条件戦】を勝利している馬でした。
そして、2012年には、【札幌開催の条件戦】ではありませんが、前走条件戦の馬が3着に入っています。
過去、札幌開催以外の前走条件戦馬が、秋華賞で馬券になったのは、この2012年のアロマティコ1頭のみ。

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2000ティコティコタック  ①10人気 【札幌】★大倉山特別(900万下)T1800 ①2人気
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2012アロマティコ     ③6人気  【阪神】ムーンライトH(1600万下)T2000 ③1人気

※阪神JF 1着馬不出走
※三冠馬誕生
※ローズS   出走取消馬発生  6-6ゾロ目
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2018ミッキーチャーム ②5人気   【札幌】★藻岩山特別(1000万下)T1800 ① 1人気
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2020ソフトフルート 中京 夕月特別(2勝クラス) T20001着  1人気 
2020ダンツエリーゼ 中山 2勝クラス D1800  1着  1人気 

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※阪神JF 1着馬不出走
※三冠馬誕生??????
※ローズS 中京代替 芝2000m


この2012年と今年は、似ているシチュエーションがあります。それは、

■阪神JF 1着馬が不出走
■三冠馬誕生??????
■ローズS が変則戦

ということです。
以上から、前走条件戦馬ソフトフルート、ダンツエリーゼのうち、ソフトフルートには一応警戒します。

このソフトフルートを後押しする、別の推理もあげておきます。

今年の3歳牝馬路線の主要レースでは、共通する枠番や出目の連動は見受けられません。
そこで、1着と2着馬の間隔をもとに推理していきます。
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桜花賞    馬連9-17     9頭間隔
紫苑S     馬連10-18 9頭間隔
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オークス    馬連4-16   13頭間隔
ローズS     馬連1-13 13頭間隔
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阪神ジュベナイルフィリーズ  馬連4-9  6頭間隔
秋華賞             
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1着馬と2着馬の間隔は、2レースセットで同一間隔で決着しています。
すると、まだ出ていない阪神ジュベナイルフィリーズの6頭間隔を、秋華賞でも再現するのであれば、軸をデアリングダクトとする場合、阪神ジュベナイルフィリーズと同じ6頭間隔にあたるのは、先程、穴候補としてあげたソフトフルートにあたります。

秋華賞
8ソフトフルート
9  ↑
10  ↑6頭間隔
11  ↑
12  ↑
13デアリングタクト

桜花賞・オークス馬不在のローズS馬 

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1999 ヒシピナクル     ③2人気 隣が1着    
2001 ダイヤモンドビコー   不出走(関東馬)
2006 アドマイヤキッス   ×1人気    ローズS【中京代替】

2009 ブロードストリート  ②3人気 2009 ブロードストリート  ②3人気 2018 カンタービレ  ③3人気 ①平行  三冠馬誕生   
2018 カンタービレ  ③3人気 ①平行  三冠馬誕生
2019 ダノンファンタジー ×1人気       【出走取消発生】 
2019 ダノンファンタジー ×1人気       【出走取消発生】 
2020 リアアメリア     ?   三冠馬誕生?   ローズS【中京代替】(T2000m 秋華賞と等距離に変更)
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今年は、二冠馬デアリングダクトが、オークスから直行のため、必然的に、桜花賞馬、オークス馬不在のローズSとなりました。
今年は、二冠馬デアリングダクトが、オークスから直行のため、必然的に、桜花賞馬、オークス馬不在のローズSとなりました。

1991年は、ローズS1着馬の隣が連対。自身も3着。

2006年は、×ローズS1着馬連対せず 【ローズS=中京代替】

2009年は、ローズS1着馬が2着直接連対

2018年は、ローズS1着馬の平行配置馬が1着。自身も3着。

2019年は、×ローズS1着馬連対せず 【秋華賞=出走取消発生戦化】

2020年 【ローズS=中京代替】


参考までに、過去の3歳牝馬路線レースの変則戦歴を掲載しておきます。

変則戦

今年のローズSは、京都競馬場の改修工事に伴う開催日割の変更のため中京競馬場芝2000mで施行されました。
今年限りで、秋華賞と同じ芝2000mに変更されたわけですが、同様に、秋華賞と同じ芝2000mに変更されたトライアルレースが、2007年の紫苑Sです。
この2007年の紫苑Sは、距離が秋華賞と同じ芝2000mに変更され、ゾロ目決着となりましたが、秋華賞の出馬表では、面白い配置が見られました。

2007秋華賞
5 紫苑S(OP) 2着
6  ↓
7  ↓
8  ↓
9 紫苑S(OP) 1着
10  ↓
11  ↓
12  ↓
13  1着
14  ↓
15  ↓
16  ↓
17  2着

このように、紫苑Sの1着、2着馬が、5頭間隔で配置され、その位置から5頭スライドした馬番が1着、そこから5頭間隔の位置が2着となっています。
1,2着馬の間隔を示唆したとするなら、今年のローズと秋華賞でも、これをあてはめてみます。

ローズS
1 1着
2 ↓
3 ↓
4 ↓
5 ↓
6 ↓
7 ↓
8 ↓
9 ↓
10 ↓
11 ↓
12 ↓
13 2着
14 ↑
15 ↑
16 ↑
17 ↑
18 ↑
1 1着

秋華賞
1ミヤマザクラ
2  ↑
3  ↑
4  ↑
5  ↑ ウインマイティー
6  ↑
7ムジカ
8  ↑
9  ↑
10 ↑
11 ↑
12 ↑
13デアリングタクト
14 ↓
15 ↓
16 ↓
17 ↓ ウインマリリン
18 ↓
1ミヤマザクラ

ローズSの1着馬と2着馬の間隔は、【7頭間隔】【13頭間隔】です。
秋華賞で、デアリングダクトを軸とした場合、【7頭間隔】【13頭間隔】にあたるのは、1番ミヤマザクラと、7番ムジカです。
今回、同一馬主2頭出しの、(株)ウインの2頭が【13頭間隔】なのは偶然でしょうか。

あとは、ローズS馬のリアアメリアが何らかの発言権を持つとして、対角の17番をウインマリリンを対抗にします。


秋華賞予想 

以上からの推理は、

◎13デアリングダクト

○17ウインマリリン
○1ミヤマザクラ
○7ムジカ

△8ソフトフルート
△2リアアメリア
△5ウインマイティー
△16パラスアテナ
△3マルターズディオサ
△12マジックキャッスル

馬連、馬単、3連複、3連単は、上記の馬番の買い目

これに、17番ウインマリリンの1着も警戒して、ウインマリリン頭の馬券も加えます。

ご覧いただきありがとうございました。

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