「のどごし」は品がない

2019年7月12日 23:47

大阪の北加賀屋での公演が終了致しました。
皆様に深くお礼申し上げます。
PAM 4th Stage is over.
PAM band really appreciate all concerned.
終演ご挨拶→「造船跡地の夏」
--------------誠にありがとうございました。---------------

めっちゃ食べ方と飲み方が汚いです僕。
ずぞぞぞぞぞーって食べて、
ずぞぞぞぞぞーって飲みます。

もはや飲むというより吸ってます。

いい加減、年も年なので、直さないといけないなあって思ってゆっくり食べたりしようとするんですが、味わいが全然違います。
ゆっくり食べた方が味わえるというのもありますが、触覚の面でとにかく違います。
のどごしです。

ようやく気がついたんですが、僕は食べ物をのどごしで味わってました。
豚肉の野菜炒め、シーザーサラダ、餃子、みかん。滅茶苦茶のどごし生です。のどごしのライブ感が上のご飯は凄くいいです。
言わずもがな、牛丼、ラーメン、ナン。肉or魚＋炭水化物ののどごしも大好きです。ガツガツ焦って食べちゃいます。

油、塩分、コク、旨み、のどごし。
いわゆる、「男の子が好き」って言われるようなご飯はここが大切です。白米を甘味ではなく、のどごしで食べてしまいます。

のどごしは勢いの良さが大切なので、ワッシワッシかきこんで、初めてのどごしの快感に達します。
そう。
深みを探るような行いではなく、快感を欲求のまま勢いだけで済ませるような行いなのです。

欲求をそのまま出し、コントロール下に置くことができない振る舞いは、幼さや品の無さ、躾の無さが露呈してしまうので、つまりは、のどごしは品のないものだと思っています。

しかし、逆に。
ゆーーーーっくり食べる時もあります。
死ぬほど美味しいご飯のときです。

長野県のご飯がこれまで食べた中で一番おいしくて、
「投汁蕎麦」という蕎麦がとにかくおいしかったです。
https://nagawa-vill.jp/touji-soba/
あまりに美味しく、他の人全員が食べ終わった後、10分くらい遅れて食べ終わりました。
食べている間、精神が深みに入り、ヨガをやっているような心の平静が訪れました。
たしか10月の秋の頃。
「投汁蕎麦」は山菜の蕎麦なので、季節もよかったのでしょう。
春には春の、夏には夏の、冬には冬の山菜があるのかもしれないですが。

逆にのどごしが悪いものってなんでしょうか。
赤ワイン。日本酒。蕪。生のトマト。ステーキ。このあたりが、のどごしよくなさそう。
「味が存在する深層」の段階が特に深いものは、得てしてのどごしがよくない気がします。ちゃんと味わっているうちに、喉ごし度が減る気がしますね。勢いが落ちます。

逆に、生ビールなんかは、一番の表層ののどごしで飲む、という口とか喉の使い方を覚えないと美味しさが8割減だと思います。
喉ごしの美味しさ（8割）＋塩気・油気の強いものの味を変える苦み（2割）で出来てると思います。クラフトビールはのどごし割合が少ないです。4割くらい。

書いている今の時刻は24：00なんですが、めっちゃ卵キムチ牛丼食べたくなってきました。そこにネギをかけて食べたいです。食後は大鉢に入った黒酢のもずくを食べたいです。

早く大人になって、のどごしの魔力から抜け出したいです。

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