ライターがクライアントに無断で別のライターに外注したら「詐欺」や「契約違反」になるの？

最近、ライターさんの中でクライアントから発注を受けた後、無断で勝手に他のライターさんに外注する方を目にすることがあります

初めて知ったとき私はとても驚いたのですが、ライターさんの中には自分が受注した金額と外注ライターに払った金額の差額を「稼ぎ」としておおっぴらに自慢している人もいますよね？
このようなことは、クライアントに対する詐欺や契約違反にならないのでしょうか？

また、アフィリエイターさんやブロガーさんなどで

「許可してないのに、知らない間に勝手にライターに外注されていた」

という経験をされた方もいるはずです。

今回の記事では、ライターがクライアントに無断で別のライターに外注することでどんな責任が発生するのか考えてみたいと思います。

今回ご説明する内容は、記事を書く責任を負うライター様方には必ず知っていただきたいと思っています。
またそれだけでなく、記事を依頼するクライアント側の方にも役立つように、無断で記事を外注されたとき、ライターに対してどのように対応するのが良いのか、どうやって責任追及できるのかなど、具体的な対処方法も含めて説明していきます。

1．記事を無断で外注するライターはどのくらいいるの？

記事を無断で他のライターに外注しているライターさんはどのくらいいるのでしょうか？

正確な数はわかりませんが、ツイッターなどを見る限り、少なくない数のライターさんが無断外注しているとみています。

実は私が以前にツイッターで「無断外注は契約違反じゃないの？」と言ったとき、複数のライターさんが反応してきました。「周囲でやっている人がいるから気になっていた」「自分は許可を取ってやっている」という方もいましたし、ふだんやっている様子で心配そうに「外注はダメなのか？」などとDMで聞いてくる方もいました。

上記の中で「外注はダメなのか？」と聞いてきた人は、わざわざ気になって聞いてくるくらいですので普段やっている可能性がありますし、「許可を取ってやっている」などと言っている場合も、どこまで信用できるかわかりません。

ライターが他のライターに外注するとき、自分が受けた金額より低い金額で外注して差額をとっているケースが多数です。それはクライアントにしてみたら、ある意味非合理的です。そのような中抜きをさせることなく、クライアントがその人より安いライターに自分で直接依頼すれば良いだけだからです。世の中にはクラウドソーシングを含めて安いライターが溢れています。その中で、なぜライターの紹介料のような形で、中間のライターに無駄なお金を払わないといけないのでしょうか？

もちろん手間暇を省くためなどの理由がある可能性も考えられますが、少なくとも私がクライアントなら、絶対に外注許可を出さないでしょう。

また、個人的には有名ライターの方の中にも勝手に外注している人が何人もいるように感じています。なぜ無断と思うのかというと、深夜に突然「納期に間に合わない」などとツイートし始めて、すぐに周囲にヘルプを求めて、朝までの間に「間に合った」などとツイートするケースなどがあるからです。
そんな短時間に、まして夜中にクライアントの許可をとるのは困難なように感じます。さらにその方の場合、ある分野の専門記事だったので、その方を見込んで依頼されているはずで、始めから外注許可をもらっていたとは考えにくいです。

万一許可をもらっていたとしても、夜中に他のライターさんに声をかけて記事を書かせて校正もせずに納品しているので、非常に不誠実ですよね。

他にも、某有名ライターさんで「仕事がありすぎてしんどい！」と言って、フォロワーのライターさんに仕事を投げまくっているのを見たこともありました。無断と断定はできませんが、その可能性は高いとみています。

何にせよこういう風潮があるので、何とも思わずに勝手に外注するライターさんが蔓延しているのではないか？と考えています。

発注者側の方々には、くれぐれも不誠実なライターさんに依頼しないよう、注意していただきたいところです。

2．クライアントに無断で外注すると詐欺になるのか？

では、クライアントに無断で外注すると詐欺になるのでしょうか？

以下では「無断外注したライターの責任」「無断外注に協力したライター（受注ライター）の責任」「無断外注された場合の発注者としての対処方法」を説明していきます。