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サウナイキタイアドベントに参加して

サウナイキタイのアドベントカレンダーが25日クリスマスをもって終了した。いや、アドベントカレンダーのルーツから言えば正しくは「全ての小窓が開いた」とでも言ったほうが正しいだろうか。

それにしても、バラエティに富んだ記事で溢れていた25日間だった。

12月は、個人的に「年末へ向けてなんとか乗り切る」意味合いが強くてわりとしんどいのだけど、今年はアドベントカレンダーのおかげで充実していたと言っても過言ではない。

そもそも、サウナに関する話題が25日連続で続くこと自体が快挙だし、画期的だ。サウナイキタイのかぼちゃくん曰く、web業界のアドベントカレンダーはしばしば記事が飛ぶ(穴が開く)ことがあるとのことだったが、よくもまあ、ネタも被らず完走したよな、と妙な連帯感さえ芽生えている。機会があればまた是非参加させていただきたい。

なお、私がピックアップした施設の水風呂について。私個人としては偽り無くとても楽しい体験をさせてもらったが、人によって価値観や感じ方は全く異なるものだ。せっかく訪問してもらっても肩透かしになることも当然あると思う。そのため、「おい!たいしたことないやんけ!」のようなお叱りの言葉は申し訳ないけど、御免被りたい。

アドベントカレンダーを経て多様性について考える

ここから先は少々ひねくれた話。

最終日のヨモギーさんの記事は、それまで24日間続いてきた多種多様な個々のサウナ感について、背中を押してくれた(肯定してくれた)大トリにふさわしいものだったと思っている。

昨今、色々な趣向のサウナ好きの人が増えてきて、「感じ方は人それぞれ」、「捉え方に多様性があるべき」、「気持ちよければいいじゃん」などの意見が、twitter上でも散見されるようになった。

上記の意見はどれもつながっているように見えて、実は全くニュアンスが異なっている。

いわゆる暗黙の了解として(着地点として)「結果的には各々が気持ちよければそれでいい」という思想を共有し合うことについては賛成したい。しかし、それを前面に押し出し過ぎてしまったら最後、サウナに関するあらゆる考察、研究、試みや遊び心を通したコミュニケーションや繋がりにブレーキをかけることになりかねない。「自由でいようよ」、と投げかけられているその言葉に、いわば同調圧力のようなものを感じてしまう。

「多様性を掲げる非多様性」の羽衣みたいなものがうっすらSNS上のサウナ界隈を包んでいるな、としばしば窮屈になることがあるのだ。多様性を容認することは、実はなかなかに高度なことだということを改めて痛感する。(自戒)

願わくば、誰もが殻に閉じこもることなく、持論を展開でき、意見交換や議論が「ポジティブに飛び交う場」であってほしいと強く思う。

2019年もサウナ愛好家たちに幸あれ。



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