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私の考える朝サウナに入る意義と入り方

「毎日欠かさずサウナに入っています」

そんな発言もSNS上で見かけることは珍しくなくなった。そして、それ以上に頻繁に目にする機会が増えたと感じるのが、「朝サウナに入る」という内容の投稿だ。

朝、出勤前に勉強会をしたり、ヨガをしたり、ランニングをしたり、モノづくりをしたり・・・と早起きをして自己啓発的な時間を設け、ライフスタイルにメリハリをつけるといった活動のサウナ版とでも言うべきか、ともかくSNS上のサウナ熱が高まるのと比例して、実践する人の数も少しずつ増えている印象を受ける。

一方で、「そこまでしたいと思わない」、「やったことあるけど眠くなってだめ」などのネガティブな声もチラホラ見かけるようになった。一定数、朝サウナに入ることを疑問視する人もいることは確かだ。

そこでふと、初心者向けのサウナの入り方を指南する記事があるのなら、「朝サウナの入り方」に興味を示す人も少なからずいるのではないか、と考えるに至った。

あくまでも個人的な、入り方や意義について共有させていただく。

「これが正しい朝サウナの入り方だ!」と言うつもりもないし、私は医師でもないので、科学的根拠が必要な内容には敢えて触れるつもりはない。あくまで私の「成功事例の報告」程度に考えてもらえれば、と思う。

朝サウナに入る意義

そもそも、なぜ朝サウナに入るのか。

1.ストレスが溜まっている
2.体が重い(なんとなく不調)
3.生活が不規則でモヤモヤしている(夜に時間を確保出来ない)
4.頑張らないといけないのに踏ん張りが効かない。テンションが上がらない

私は、上記のような身体の不協和音を「チューニングする」ため、朝サウナに入るものだと思っている。

栄養ドリンクのCMのようだが、ここぞというとき、連続して頑張らないといけないのにどうも空回りしていたり、踏ん張りが効かないときに思い切って朝サウナにいくと、精神と肉体の状態が1日戦えるところまでリセットされるからだ。

大事なことは、その日1日限り(場合によっては数時間)の効能だということ。夜サウナの効果だって、実際長続きなんてしていない。サウナは万能じゃないことを肝に銘じておきたい。

サウナ(と水風呂)がドラゴンボールでいうところの「仙豆」やドラゴンクエストの「宿屋」同等の効果があると誤解を生みそうな内容の言説を時折見かけるけれど、それについてはっきりと否定させていただく。

裏を返すと、毎朝元気でポジティブ、仕事もバリバリこなしてるし、毎日楽しくて疲れ知らずだぜ~、なんていう人は朝サウナに入る必要はない。絶好調の心と身体のバランスを敢えて崩す意味がない。

さらに、朝サウナは諸々の「予防としての効果はない」というのが私の見解だ。サウナには、「マイナスの状態を0にまで戻す力」はあるが、「0の状態からプラスを生み出す力」は無いと思っている。

サウナは元気な人を更にブーストさせる力はない。あくまでもバランスを失っている人への間接的な補助の役割を果たすものだ。

以上のことから、自ずと朝サウナに入る意義や必要性がどこにあるかが見えてくると思う。

朝サウナに入るおススメな入り方

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肝心の朝サウナの入り方だが、これはもうひとえに施設のセッティングと入浴する人の身体のコンディションによる。

一瞬、「なに言ってんだこいつ?」と思ったかもしれないが、そこは心を落ち着かせて聞いてほしい。人それぞれ体調も身体の温まるスピード(体感スピード)も異なるのため、仕方のないことなのだ。

ただし、自身の体調と施設のセッティングをしっかり見極める必要がある。自身の体調とサウナに入りたい欲求は乖離している場合が多い。ここはあくまで「体調最優先」で見極めるべきだ。

私の場合、生活動線上の理由から笹塚のマルシンスパを朝サウナの場所と決めている。マルシンの通常セッティング(100℃:通常10分~13分程度入っている)を基準とすると、

夏場の入り方: 
・サウナ5~6分※体調と気温によって変化
・水風呂3~5分※体調と水温によって変化 
・休憩(無いほうが望ましい)
上記を1、2セットに留める
冬場の入り方: 
・サウナ6~8分※体調と気温によって変化
・水風呂2~4分※体調と水温によって変化 
・休憩(無いほうが望ましい)
上記を1、2セットに留める

おおむね上記のようなペース配分を取っている。皆さんが普段休みの日や平日の仕事後に入る時とだいぶ違いがあるのがお分かりいただけると思う。所謂「ととのい」ではなく、その日1日をシャッキリと活動することを目的としているので、変則的な時間配分になる。

朝サウナ後に「眠い」、「リラックスしすぎてやる気が起きなくなる」、「身体が重くなった(鈍い)」などが表れてしまった場合は、セッション失敗と捉えている。

疲労を感じてしまっては元も子もない。また、休憩を極力挟まないようにしているのは、そこで一気に脳も身体も気を緩めてしまう可能性が高いからだ。

「物足りないくらいでちょうどいい」のではなく、「物足りない」でよいのだ。それでも身体は充分「目覚めた」感覚を持つことができる。自身が考えている以上に、サウナの熱は身体の深部まで実は影響が及んでいることに気がつくと思う。

身体を温め過ぎない(辛いと思う前に速やかに退出)ことと、水風呂で粗熱をしっかり取ることが大事なポイントだと考えている。

特に、頭部を含めた全身の粗熱を水風呂等で取ること。これが朝サウナにおいて最も重要だ。身体の奥が温まったままだと、眠気と疲労感が昼食後などに必ずといいほど襲ってくる。

ちょっとニュアンスが違うし、そもそも人間の話ではないのだが、上記の記事を読んで欲しい。サウナで温められた身体には、遠からず似た状況にあると思っている。

時折、「サウナ後に頭がボーっとしてしまう」という投稿を目にするが、それはしっかり頭部を冷却しきれていないことが原因なのかもしれない。

朝サウナに入った後、その日の午前中と午後のしばらくまで納得のいくパフォーマンスを発揮できたら、朝サウナ成功と考えてよいだろう。

繰り返しになるが、施設のセッティングや体調によって異なるので、熱々のサウナであれば5分も入る必要がないところもあると思う。ジャストの見極めが少し難しいところもあるかもしれないが、ぜひ自身のベストなタイミングを掴んでほしい。

終わりに

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私は平日の朝から働く極一般的な会社員生活の人間であるので、その日のパフォーマンスを発揮できるように必要に応じて朝サウナに入っている。今回は、その方法の1つのパターンを紹介させていただいた。

「そんなことごちゃごちゃ考えてねえし、毎日入ってるわ」というブルース・リーのような強者もいると思うが、残念ながら皆が皆そんなアイアンマンのような体質を持ち合わせてはいない。

また、眠くなろうがパフォーマンスが落ちようが関係ない、とにかくリラックスしたい、という人もいると思う。そのようなスタンスについても全く否定するつもりはない。

ただ、似たような思いを持っているけどいまいち踏み出せない人、サウナと眠気はセットだという固定概念を持っている人がいたとしたら、その人の背中を押してあげたかっただけだ。リラックスする方法なぞは、すでにそれぞれが実践済みで自身のスタイルを確立しているはずだ。

「本場」の精神性とは相反することも当然理解している。しかし、どこまでいっても私は日本の空気を吸い、日本で生活を送る純日本人なので、その地にあった哲学を貫いているだけだ。

他の方の朝サウナに入る意義や入り方、持論についてもぜひ聞いてみたい。様々なバリエーションや知見が増えてこそ、サウナライフも豊かになるというもの。こちらに直接コメントを送っていただいても結構だし、twitter上でリアクションしてもらえると有難い。

「サウナとハサミは使いよう」の精神で、皆さんのQSL(クオリティサウナライフ)の向上に少しでも寄与できたら幸いだ。

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