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師匠(デザイナー編)その1

こんにちは、小川寛生です。
昨日から仕事始めの方も多いですかね。
僕は朝からサウナに行きましたが、予想以上に混んでました。サウナー人口増えてますね。

さてさて、デザイナーもビジネスも我流ではなくそれぞれとんでもない人に教わって育ちました。どんな風になった教わったのかを体験談通じて書きたいと思います。
(書いてて莫大になったので分けたいと思います。)

下積み時代(デザイナー)

まず、職人の世界なのでイメージ通り厳しいです。ペットボトルや提出したデザイン画を投げられたりす事も稀にありました。
師匠に出会う前に半年間規則で店頭に立ってました。そこでお客様のニーズや販売の声やVMDなどを肌で触れるいい機会でした。
アトリエに戻ってから直接教わるようになったのですが、最初は過去使っていた記事のスクラップでした。一見ただの雑務ですがとても重要な作業で最初にする仕事としては完璧なカリキュラムだと思ってます。おかげで僕は
・師匠の好きなテイスト
・師匠の好きなカラー
を自然と叩き込まれたわけです。

半年経った頃に今度は師匠と生地屋巡りをするようになりました。そこで名刺交換や実際どう商談を進めるかなどコミュニケーション能力を磨く事になります。
また、生地屋で師匠がどういう生地をチョイスするかを見るのもとても重要になります。ここで半年間のスクラップ作業をやってたかいもありすぐ感覚的に分かるよになりました。
おかげで2年目にして素材の目利きが出来るようになりました。ここまで来ると自ら生地屋に行き実際に素材を選べるようになります。
(料理人でいう食材の目利きのようなものです。)

ついにデザイン出し

次は絵です。当時の僕は学生が洗練されたレベルで引き算のデザインやデザインソースが全く不足してました。
師匠からの課題は『19時までマーケットリサーチをして帰ってくるな!』でした。
週2ペースで最初はサボれるくらいに思ってましたが、収穫がないとアトリエに戻ってから絵が描けないのですぐ真剣に見るよになりました。生地と同様で圧倒的な服を見てきました。
なので、デザイナーは視覚・触覚の2点。フル活用した圧倒的な数のインプットが必要になるわけです。
私は服が好きなのでデザインに携わる仕事をしたいって言うのは、ケーキが好きだからパティシエになりたいって言うことや寿司が好きだから寿司職人になりたいって言うのと同義で、やるべき事が山のようにあり、それを感覚レベルで体得する必要があります。

『俺は自分のセンスを信じて何も見ないでやる』と言っている人ほど、古いデザインのうえにバリエーションが乏しいです。
おそらく過去に影響を受けたものを自分の感覚だと信じこんでいるわけです。
もし、全く新しいものを作ったらディオールやシャネルレベルなので30代であなたの名前はハイブランドの一角を担うでしょう。
ちなみに映画化もされてますが、あのイブサンローランでさえディオールの唯一の弟子と言われています。
つまり、あなたのオリジナルが世の中に通じたらイブサンローランを超えてシャネルとディオールに並ぶと言う事になり、ファッション史の教科書に出てくる人物になるわけです。
そんな大きな事を言う人に限り休みの日はゲームをしてたり、普通に飲みに行ったり睡眠時間が多かったりします。

師匠編はたくさんネタがあるのでちょこちょこ追記していきます。

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