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異動や転職など、新たな場所でリーダーになったら、なにから始めればよいか

リーダーとして組織を異動になった、管理職として転職した、経験のない部署のマネージャーに就任した…など、新たな場所でリーダー職として働く人も多いはず。

私自身も新たなミッションにチャレンジするタイミングです。こんなとき、リーダーとして最初になにをすればいいのかを、まとめてみました。

やるべきことは大きく2つになります。ビジネスとして成果を出すこと、メンバーが育つ良いチームをつくることです。

ビジネスとして成果を出すために

情報収集して徹底的に学ぶ

まずは情報収集です。リーダー職を経験していると、自分がやってきたことを正論として、いきなり管理や指導を始める人がいますが、これはご法度。今までのチームの蓄積があるのだから、現場のメンバーのほうがよく知っています。まずは学びに徹しましょう。

情報収集の方法として、既存の資料やデータを掘り起こし、自主学習する。それと平行して、前任のリーダーやメンバーにヒアリングをします。メンバーのほうが職務に対して専門性が高いこともありますし、なにより今のリアルを知っています。

ちょっと面倒だと思われるくらい、積極的にヒアリングの機会を設けて、教えてもらいます。最初は恐縮してしまいがちですが、後々わからないより、今知ることが大事です。また、このヒアリングはコミュニケーションの醸成にもつながります。ただし、知ったかぶりは注意しましょう。

ビジネスの概略を掴む

情報収集をしながら、ビジネスの状況とチームの概略を掴みます。細部にこだわりすぎると全体が見えないので、まずはこのようなことをざっくり把握します。

  • ミッション

  • 体制と役割分担

  • 予算と実績

  • 顧客やステークホルダー(社内外含め)

  • 課題

  • 今取り組んでいること

  • ビジネスフロー 

  • チームや人の状況 など…

自分の中で言語化や図示して可視化を進めると、理解度が把握できますし、メンバーとの認識がすり合います。

現場を知り自分の考えと融合する

前提知識をつけたら、今度はもっと現場を知ります。ミーティングに参加したり、現場の仕事を体験させてもらったりと、実務を体験します。当たり前ですが、ヒアリングでは人の解釈が入っています。実際に現場に入ってみると、「あれ?聞いてた印象と違うな」ということも。

ここで、そろそろ自分の経験や考えを融合させていきます。俯瞰でチームを見ながら、疑問や課題感を自分ごとに変えていきます。

自分のできることで組織の穴を埋め、パワーアップさせる

ある程度キャリアを積み重ねると、仕事の深さと広さが大きくなってきます。基本的にリーダーのほうが深い、または広い経験をもっている場合が多いです。

チームを眺めたときに、足りていない部分が見えてきます。そこに自分のできることを埋めていくことで、メンバーの能力を加速させ、チームの成果に近づきます。

このあたりから自分がリーダーとして、チームにジョインした意味が出てきます。リーダーは、戦略策定、仕組み化、メンバーの支援・能力の後押し、チームビルドなどに長けていると思いますので、こういった自分の得意を、チームに当てていきます。

既存のチームに肉付けをして編集する

後は方向性を示し、現場とすり合わせながら、施策に落とし込む。チューニングを繰り返し、元々のチームの戦略と実行を、編集し肉付けしていきます。通常のリーダーとしての役割りに近くなっていきます。

メンバーが育つ良いチームをつくる

チームのつくり方は様々ありますが、まずは心理的安全性を確保しながら、お互いを知っていくに尽きるかなと思います。

心理的安全性のつくり方は、こちらの記事を書いたのでご覧ください。

メンバーからしたら、素性の知れない上司が来るわけですから、身構えますよね。

リーダーと言っても、しょせん役割にしか過ぎず、結局は人と人との付き合いです。聴いて話をして、メンバーの個性を知り、能力が活かされる機会と環境をつくる。

言いづらいフィードバックもときには必要ですが、信頼関係のうえに成り立つものだと思います。

新しいリーダーを迎えるときのメンバーの心構え、新しいリーダーの心構えはnote社の佐々木さんの記事をご参考に。

「noteのみんな Advent Calendar 2021」3日目です。


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