掌編・短編

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そのさよなら、代行します

<あらすじ>

感情障害を抱える大企業で事務仕事をしている20代の女性(あやか(仮))には秘密があった。それは別れを代行する副業。幼少期から喜怒哀楽を理解できず育った彼女は、生き残るために高い演技力をみにつけていた。同期の女の子に恋人に別れをつげて欲しいと頼まれた彼女は2つ返事でOKし、最初のさよならを代行。そのとき相手の男性がみせた強い感情に大きな関心を覚える。

自分の中にない断ち切られる強い

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19

掌編: 原始のおじさんは名前をつけた。

『言葉の起源』をテーマにしたショートストーリー✨

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遠いむかし数万年の彼方に、クロマニュオンなおじさんが1人居た。

――名前は、《オレハ》と言う。

彼は猿人のみなさんの群れでボス的な存在。うっそうと茂る森の葉と木々、巨大な生物達が徘徊する密林にオレハ達は暮らしていた。 

彼は昔から落ち着いた一回り大きな個体で、生まれたときも初めて吸った空気に驚いて

「ゴッホォォォー」

と咳き込

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16

命と引き換えに守りたいと思う花

だれかと自分の命を天秤にかけて、
己の命を差し出す日、

――ある人は言った。

「わたしの方が順番がさきだ」

血を分けた小さな何かに告げる。

――またある人は言う。

「あなたの死骸を見たくない」

美しい姿をした何かに言いはなった。

――そしてある人は、

誰かの瞳に写る"自分の姿"をみてこう言った。

「わたしは君の中に灯ったんだ、その火を消してたまるか……」

だってわたしが消えちゃ

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13

「大きな鞄を持った僕は何処へ」

長期連休につづるショートショート。

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もう何年も前の8月11日は日曜日。

この国でちょっとした騒ぎがおこったのを思い出す。

――その日、大規模な電磁波事故が発生。

金融機関をはじめ、経済・ライフラインがマヒする事態がおきた。

わたしも例にもれず影響をうけた1人である。

その日、わたしは大きな鞄を持って新しいスニーカーを履いて駅前にたっていた。

だけど、なぜそこにいたのかが思い

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14

「誇り高き召喚獣契約」

長期連休につづるショートショート。

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桜さき誇る季節に召喚獣契約の儀式が、厳かに行われた。その年は例年よりも多い、総勢50の気高い獣たちが契約に応じたのだ。

召喚獣になるためには様々な試練を乗り越えねばならない。レベルやHPだけでなく、強靭なMPと固有のスキルがないとなれないのだ。

しかも召喚獣になるとギルドには戻れない。

おれは、初めから召喚獣になりたかったわけではなかった。でも

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――今日も、本当にありがとう😊
9

「賢者の贈り物」

長期連休につづる【超】ショートショート。

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あるところに、ケガを治す力をもった女性がいた。しばらくすると、この力をめぐって争いが起きた。

彼女を知る戦士は刃をふるい、傷ついた彼を癒やすために彼女は力をつかった。このことが原因で、戦火は拡大する。

――そして大国が動き出した。

いまわに彼女を知る戦士は言った。

「お前を傷つける世界なんてかえてやる。

この命ぜんぶを炎にかえて、すべ

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10

「夏休みのコインランドリー」

長期連休につづるショートショート。

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その日は、すごく暑い日でした。溶けそうな棒アイスを片手にぼくは友達のヤギッチョと自転車に乗ってあてもなく走っていた。

点滅している横断歩道をわたるとき、ヤギッチョはバランスを崩して黒い”くらうん”にぶつかってしまった。すぐに運転席のウィンドウがあいて「何してくれとんじゃー!」という叫び声がきこえた。

怖くなったヤギッチョは、全速力で車輪をこいで走

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15

「子羊は迷わなかった」

長期連休に連投する【超】ショートショート

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ある日、天使の女の子は神様に言われた。

「この世界に美しいものがなければ、滅ぼしなさい」 

そして地上にはじめて降り立った彼女は絶望する。

この耳で聞いた音楽も、

肌で感じた空気も、

口に入れた食べ物も、

この世界に漂う匂いも、

……これらすべてが天界にほど遠い。

彼女は審判を下した。

しかし崩れゆく世界で、人間の姿をした自分

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8

「ロケット兄弟と相対性理論」

気が遠くなるような何光年も離れた銀河に、仲の良いロケット🚀兄弟がいた。かれらは双子で毎日競争してばかり……

あるときお兄ちゃんが弟に言った。

「どちらがスピードを出せるか勝負しよう!」

そう言うとお兄ちゃんは、自慢の足から大きくジェットを噴射した。

ぐんぐん離れていく兄に弟も負けじとロケット噴射で追いかける。

広大な宇宙でロケット兄弟はジェット噴射の数だけ加速して行った。――ぐんぐん通

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15

「松の木と校庭」

夏休みにつづるショートショート

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その日はすごく晴れた日でした。ぼくは小学の中間休みに、友達のヤギッチョとクラスメイトのみんなで遊びをしていた。

ぼくの学校の校庭は広くて、隅っこに大きな松の木があったんだ。その日はじゃんけんで負けたら5分間木になわとびで縛られるというルールを決めた。

小学生高学年のぼくらは、そんなマニアックな縛り方はできなかったけど、精一杯ぐるぐる巻きにしたんだ。

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