望まない妊娠について

書こうと思った発端はここです。

加害者の同意が必要である視点がどうにもおかしいとしか思えなくて。

https://twitter.com/7TRg7VfWGSQ30av/status/1277151769835921409?s=09|パグすけ #note https://note.com/pug_32/n/ne981132f367a

書いたツリーも一通り言いたいことを書いているけれど、長くなりそうならブログに移行した方が良いと思い移動しました。

中絶は多くの産婦人科がしたがらないと聞きます。後からトラブルになったり、内容が良心の呵責に伴うことでもあるからというのもあるでしょう。

きれいごとを抜くと、愛し合う夫婦でも「今回は見送ろう」というケースもあり得、これはこれで複雑。でもレイプ被害なら?

昔は(今も多少見かけてうんざりするけど)「責任を取れ」とよく言われたものでした。「責任を取れ」とは「結婚しろ」ということ。付き合う期間ばかり長くなり女性の妊娠を機に結婚して「一人前の男性として生きろ」と胎児の父親である男性が言われることが多かったこの言葉。平成になっても結婚することで美談に祭り上げられるエピソードとしても結構有名と思います。

しかし、平成からこっち現代では「とりあえず結婚したら周りは納得するよね」と安易に結婚する人も少なくない。家にお金を入れず経済DVなど「責任は婚姻届と一緒に提出しただけ」の人が随分沢山明るみに出てきました。
養育費の不払いもそう。たとえ同意を得ても幸せにならない母子は沢山いるのです。

なのに、レイプなど被害に遭っての妊娠でも相手の同意を求められる妊娠中絶の問題。被害者なのに中絶の同意が得られなければ望まない妊娠から中絶出来ない期間に移行すれば嫌でも母親にならねばならない…?
そして、産むしかなくなり母親になれば「産んだからには」「好きで産んだでしょ?」と周りは勝手に思うでしょう。「子供は可愛い」では済まない十字架を女性は一生背負うのです。

産んだ立場から言うと、子供は可愛いよ。だけど「子供は可愛い」で美談として片付けられてもね。美談にする人の頭はお花畑ですか?としか思えない。

医療機関ですら性的暴行での妊娠なら本人の同意だけで中絶出来ることを知らないとしか思えない「父親の同意」を取りつけることが令和の今も続いていることを、女性としておかしいとしか思えない私。

「でも、ギリギリでも中絶出来たなら良いでしょう?」とか思った人。あなたはそのギリギリまでの期間をどう本人が過ごしたか知らなすぎる。そしてギリギリに間に合わず母親にならざるを得なかった女性を知らなすぎる。想像力から残念過ぎる。

母親にならざるを得なかった女性は、子供を何とか愛していくために、何とか可愛い我が子と思って育てていくために、多くが性的暴行の事実に対して口をつぐんで子供にもその事実を言えずに暮らします。

それを「産んでみたら子供は可愛いもの」で済まそうとする人が、あまりにも多すぎる。子供はレイプ犯の尻拭いの道具じゃないよ。家庭内でもDVでの妊娠があって、父親が同じならと思う人も含めて子供も母親も軽く見すぎ。何で女性と子供が「自分を律する程度のことも出来ない男性」の尻拭いの美談に一役買わなければならない?子供1人当たり20年前後も。

性的暴行はレイプです。加害者が自分の性欲を制御しなかった、そればかりに被害者が1人では済まない。妊娠中絶とはそういうことです。
性欲ぐらいコントロールしたら被害者はゼロなのに。

「性欲を抑えられない苦しみがわかるか!」と一定数の男性が怒りをぶつけてきますけれども、多くの男女は制御してるからね。自分の体も機嫌も自分で取ってるよ?何で自分だけ苦しいと思っているの?バカじゃねーの。

もし性欲が本能だから仕方ないと位置付けするなら、排泄が制御出来ない人は病院に行くし勧められる。食欲が旺盛過ぎて肥満や心身の疾病に至るならやっぱり受診を勧められる。睡眠も眠れなければ眠れないで、いきなり寝てしまうならそれはそれで受診を勧められるでしょう?

他人に怒りをぶつける暇と体力があるなら病院も自力で行って。女性として話している医療の素人にいきなり怒りを含んだ文句を言って話し相手をさせた挙げ句「何科に行けばいいのか教えろ」じゃなくて、病院で聞いて。多くの病人は自分で問い合わせたり近所の病院で済まないと判断されたら紹介状を貰ってそこに行っています。多少のたらい回しに遭ったとしても。

仮に性欲旺盛が何らかの疾病や疾患だったとしても、他人にレイプしたら性的暴行で犯罪だし、痴漢も性犯罪なので加害者として語りたいことがあるならご自分のフィールドでやってね。今その話してないし。

私が引用したサイトの内容は、令和の今になっても尚と思う古くからある問題が僅かに日の目を見たようなもので、平成でも昭和でも望まぬ妊娠に苦しみ結婚までさせられて日本という国の大きな風潮でワンオペの家事育児を押しつけられ、中絶出来ても誹謗中傷にさらされ以前と同じ生活が二度と出来なかった女性は沢山いたのです。

個人的には、望まない人生を他人からもたらされない人生を多くの女性や子供が送らずに済むことを願うし望みます。性的本能ぐらい誰にも脅かされず生きられることを心から望みます。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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